KIKI初めての飛行機でアエロフロートに乗る



すごいぞアエロフロート荷物があらされる


◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆

すごいぞアエロフロート

KIKIはモスクワに旅立つまで飛行機に乗ったことがありませんでした。
だから1994年に乗ったアエロは記念すべきKIKIの初飛行機やったのです。
その当時はまだまだアエロの評価は低く、良い噂はあまり聞いたことはありま
せんでした。++++ が、KIKIにとっては初飛行機。
憧れの国、ロシアのものだったのです。誰が悪口言おうが、乗るのを楽しみに
してました。そして乗っていても、今考えるとボロかったのですが、
その時の夢見る夢子ちゃんなKIKIにとってはステキなフライトでした。
スッチーが隠れて闇両替していようが、隠れてタバコをふかしていようが、
ロシアの上空を飛ぶ、ハラショーな乗り物やったのです。

そして、モスクワ〜サマルカンド間のフライトも、もちろんアエロでした。
外国人の客は少なかった為、スッチーの目の届く前の方に座らされました。
心なしか国際線で乗務していたスッチーよりたくましそうです。
そして機体も少々古めかしく、KIKIのシートベルトは壊れて使えませんでした。
「あのーこれー使えないんですけど」 とスッチーに伝えました。
「ん〜。大丈夫。大丈夫。」 とスッチーはおっしゃります。
(何が大丈夫なんだろうか、、、?)

無事離陸し、楽しみの機内食です。こいつぁ〜〜凄かったです。
まず、パンがカチカチに硬く、噛めないのです。前歯でなく、奥歯でガシガシ
やってもびくともしません。どういった保存をしてたのでしょうか?
そしてびっくりしたのが、ピーマンが丸ごとゴロリとプレートの上に置いてある
のです。どうみても「生」です。調理するのを忘れたのでしょうか、、、?
まぁピーマンは生でも食べれます。が、丸ごとガーンッはないっしょ〜!!
あとはチキンらしきものもありましたが、それも固くて食べられませんでした。
「食えん。」 外国人勢はみんな食べるのを放棄しました。
この後何回も色々な飛行機に乗りましたが、食べられなかった機内食は
後にも先にもこれだけです。
あなどれないぞ、アエロフロート。

機内食よりすごいものがありました。それはスッチーの威張りちらし方です。
アラブのおっちゃん達に立ち向かうにはああでないとやっていけなかったので
しょうが、もお〜怒鳴り散らしてます。コワイ、、、。

途中お疲れになったのでしょうか、フライト中前の空いている席に座られました。
それがこともあろうにリクライニングが壊れていたのでした。
スッチーの頭はイスの背もたれごと後ろの席の兄ちゃんの膝の上です。
「……オイッ。」  当たり前ですが、兄ちゃんは押し返しました。
だいたいその辺りに座っていた客は誰一人リクライニングなんてしてなかった
のです。(壊れていたから)でもスッチーはすごかった。

フンガっとまた押し返したのです。
(お客様だろー相手は!?) 目を疑ってしまいました。
そしてスッチーはまぶたを閉じ、お眠りになられたのです。
悲しいかな兄ちゃんはスッチーに敗れ去ったのです。
こんなスッチーは、未だ見たことはありません。やっぱりすごいよアエロフロート。

以上がKIKIの初飛行機体験でした。御陰様で、どんな飛行機に乗っても、
「ちゃんと飛べばいいじゃん。」と大人な(?)発言ができるようになりました。

◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆

荷物があらされる

ウズベクを満喫し、サマルカンドからモスクワへ向かった後、アエロのモスクワ
から成田行きの帰りの便に乗った時です。(この頃関西への便はなかってん)
多くの人がチェックインの際スーツケースを機内に持ち込んでいたのを見て、
イヤな予感はしました。どこに置くのかなぁって思っていたら、何故か機内に
荷物置き場がある
のです。
皆スーツケース等はそこにしまっていました。

さて、飛行機は無事成田空港に到着。
いささか食べ過ぎて、旅疲れを実感しながら無事に日本へ帰り着いた友人JJに
不幸が襲いかかりました。そう、ターンテーブルの上に流れてきたJJのスーツ
ケースが開いていた
のです。
しかもJJは旅行用品店でわざわざ購入したスーツケースベルトをちゃんとして
いたのにもかかわらず、それも切られている状態でした。(役に立たないベルトだこと)
KIKIの荷物はへちょいスポーツバッグだった為か、無視されており、無事でした。
他のお客さんの「アァ!」「やられた!」という悲鳴があちらこちらで聞こえます。

幸いJJの盗られた物は友達へのお土産のロシア産の様々なタバコと、(んな
ちゃちいもの盗らんかったってええやン…)ウズベクで会った英国人に頼まれた
手紙に入れてあった切手代$1。(ウズベクの郵便事情は悪く、KIKIが出した
手紙も日本に着いたのはなんと3ヶ月後!)ご丁寧に封筒まで破いてあった為、
JJは封筒が破れちゃった理由を英語で
わざわざ英国人に書いてあげなきゃいけず、(だって日本人は預かった手紙を
開ける国民性だと思われたくないじゃーん。偉いねぇJJは)
「めんどくさすぎー。ムカツクー。」 とご立腹。

保険でJJのスーツケースは直ったけど、
「飛行機は信用できん。」とKIKIはそれ以来絶対荷物は全部機内持ちこみする
ようにしました。機内でずっとしょってるワケやないし、ターンテーブルで荷待ちを
しなくていいから早く立ち去れるとゆう利点もついてくるさぁ(*^。^*)

◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆◆ ◆

イヤなことも書きましたが、でもKIKIはアエロ好きっ。何年か後、イスタンブール〜
モスクワ間飛んだ時だけど、モスクワに無事着陸できた途端周りのロシア人達
パチパチパチ…って拍手してるんだもの。オイオイ、そんなに危ないって国民
からも思われているの〜!?
こんなノリ、結構好きです。KIKIが乗った時は少なくとも落ちなかったしなぁ。

TRAVEL INDEX