D.C. 〜ダ・カーポ〜


                                〜MIDI〜 ”冷たい涙”

学園恋愛モノの、D.C.〜ダ・カーポ〜の紹介です。この手のジャンルでは、
学園モノというのは最早珍しくはありませんよね。確かに新鮮味はそんなに
なかったですけど、ありきたりとも言えません。学園モノという基本を扱いながら、
プレイヤーを楽しませる事を第一に考えてしっかりと作られた良作ですね。

システムは、1日に2回、マップ内の場所を移動して女の子に会う、という
「To Heart」のような感じです。個人的には、このシステムは少し面倒だな、と
思いましたね。この時MAP画面で、誰がどこにいるかのヒントになる会話が
会話が聞こえてくる、ということですが、そんなに役に立たないような…。
誰がどこにいるのか、前もって表示してくれた方が良かったですね。

この作品の魅力は、なんといってもテキストの楽しさだと思いますね。
キャラ同士の掛け合いや漫才がとても面白くて、ついついやってしまう
と言う感じでした。解る人にしか解らない、マニアックなネタがてんこ盛りで、
ここまで露骨に表現していいのかな、とかいらぬ心配をしてしまいましたよ。
深く考えずに気軽に出来る、そんな印象をもちました。

だからと言って、ラストの盛り上がりが足りない、とかいうのでもありません。
なかなか切ない気持ちにさせてくれるし、いいところで挿入歌まで流れて
くれるし…。全7人中の2人の話は、かなり良かったですよ。
余談ですが、隠しキャラはどうも好きになれませんねぇ…。どう考えても
「狙ってる」としか思えない(実際狙ってるんだろうけど)デザインは、
逆に引いちゃいました…。もうちょっと、他の面でキャラの魅力を引き出して欲しかったな、
というのは贅沢でしょうか?
あと、物語のからくりというか、種あかしが釈然としなかったですね。Mにとっては、
「おぉ、そうだったのか!」じゃなくって、「ふーん、そうなんだ…」という感じ
だったもので…。

とまぁ、不満な点も幾つかありましたけど、とても楽しませていただきました。
万人に受ける、とは言い切れませんけど、ギャルゲー好きな人には充分
満足の行く作品だと思います。

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