き坊の近況 (2009年4月)


旧 「き坊の近況」

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日々の見聞や関心事を示して、自分の心的近況を表そうとしている。

とくに準備なしで書けるような、「朝刊を開いてひとこと」というようなことを試みている。さらに、生活上の随想や読書感想なども、気分次第で書く。




    4/1-2009

クリントン米国務長官は30日、「対テロ戦争」という言葉を「オバマ政権は使うのをやめた」と語った。アフガニスタン安定化国際会議が開催されるオランダ・ハーグに向かう機中で記者団に明らかにした。単独行動主義を非難されたブッシュ前政権が多用した言葉の使用を見合わせることで、国際社会の協調を取り付ける目的もあるとみられる。

クリントン長官は「(対テロ戦争の表現を)使用するか、しないかについて指示を受けたことはないが、実際に使われていない」と説明。不使用の理由については「やめたこと自体が説明している」と述べた。

「対テロ戦争」を掲げてイラク戦争に突入した前政権は、イスラム社会の不信感を招いた。オバマ大統領も「テロ組織はアラブ社会やイスラム社会の代表ではない」としてこの言葉を使っておらず、イスラム社会との関係修復を目指している。
「対テロ戦争」の表現については、同盟国である英国のミリバンド外相が1月、「テロ組織は多様なのに、統一した敵がいるという誤った印象を与える」と批判していた。(毎日新聞3/31)

対米追随のお先棒担ぎが日本に沢山いたが、そいつらは、口をぬぐって、次の新しい言葉づかいの練習をしているんだろう。
わたしは、オバマ政権が911事件の真相の再調査をはじめるかどうかを注視している。オバマ政権にすこしも幻想を持ってはいないけれど。


    4/2-2009

トップページの写真を、クサカゲロウの仲間からコガタルリハムシに替えた。

わたしは実は、この写真を写すときハムシ(葉虫)について何も知らなかった。
乾いた水田の中のギシギシの葉に、こいつらが沢山(10匹ほど)いた。青黒い小さな甲虫で、背中をピカピカ光らせているのを“きれいだ”と思いながら一生懸命になって写した。というのは、こいつらは小さいし、ドンドン移動しているので、ピントを取るのが難しいのだ。交尾状態に入ろうとしているのを掲げます。草の間に寝ころがるようにして撮った。

♀ははち切れんばかりのお腹をしている。♂の交尾器が明瞭に見えている。ギシギシの葉裏に卵を産みつけて、幼虫もギシギシをたべながら育つのだそうだ。勢い盛んなことは分かるけど、あまり美しい写真とはいえないですね。

“小さいコガネムシ”だろうと思っていたので、その方面ばかりを調べていた。そのためにハムシ科に到達するのに時間がかかってしまった。触角の形が違うことになかなか気づかなかった。

ネット上に「東京都本土部昆虫目録」を掲げているところがありここ、そこに「青梅市産甲虫類495種のうちハムシは100種」とあった。甲虫類の5分の1になる。ハムシの世界はそれだけで、容易ならざる迷宮界につながっているようだ。


    4/4-2009

河村建夫官房長官は4日夕、政府が北朝鮮の「飛翔体発射」情報を誤って発表したことについて「国民に心配をかけ、率直におわびしたい」と陳謝した。誤報の原因については「航空自衛隊レーダーが何らかの航跡を探知し、それを誤認したと思う。原因と詳細は確認中だ」と説明した。官邸で記者団に語った。
その上で、北朝鮮が「人工衛星」とする長距離弾道ミサイル発射に関する政府の情報収集・伝達態勢に関し「マニュアルに不備はない」として、これまでの態勢を維持する考えを示した。

北朝鮮が通告していた同日午後4時までの時間帯に飛翔体発射が確認されなかったことを受け、河村氏は「今日(4日)の発射はないだろう」との見通しを表明。ただ、北朝鮮の発射方針に変更はないとした上で、「5日以降も緊張感を持って対応する」と厳戒態勢を続けることを強調した。(共同通信4/4)

わたしはインスタントラーメンを啜りながら12時半ごろ居間のTVをつけたら、「ゴタンチでした」と耳慣れない言葉で、大騒ぎしていた。「誤探知」である。「北朝鮮がミサイルを発射した模様」と全国に報じた後、5分ほどして「誤探知でした」と流したのだそうだ。秋田県では、すでに午前10時過ぎにコンピュータの不具合で「誤報」をいちど流していたのだそうだ。“好きなだけ大騒ぎして、国民総動員体制を作ったらいいじゃん”と思った。
世界中に赤恥をかいているのは、日頃“世界第何位の国家”とか言ってかっこつけてる日本政府だ。


    4/5-2009

全国のフェリー事業者が加盟する日本旅客船協会(東京)は2日、乗用車と二輪車を対象に「土日祝日は上限1000円走り放題」とする高速道路料金の大幅値下げが始まった3月28、29日のフェリー輸送量を発表した。本州四国連絡橋と競合する瀬戸内海のフェリーは昨年の同時期に比べ3−5割落ち込むなど利用が急減した。 兵庫県の明石−岩屋を結ぶ明石淡路フェリー(通称たこフェリー)や、香川−岡山両県間の航路の輸送台数は昨年に比べほぼ半減。東京湾アクアラインと競う東京湾フェリ−は3割減だった。同協会は「高速料金値下げは大幅な競争条件の変更。公的支援が必要だ」と訴える。(時事通信4/2)

今朝(4/5)の5時のTVニュース(の音声だけを寝床で)聞いていたら、何十年か続いてきた瀬戸内のフェリー会社が、旅客の急減で会社閉鎖する、と報じていた。その社長さんが、
(連絡橋の会社が)企業努力で料金大幅値下げしたというのなら、あきらめるよ。赤字分は税金で補填するというんだろう。納得できないよ。
と言っていた。まったく、その通りだと思う。ある業種にだけ、莫大な税金を注入して競合業種を踏みつけにするというのは、違法じゃないのか。銀行への公的資金導入も納得できたわけじゃないが、銀行の場合は「公共性」の意味あいが高速道路と違う。
国会はたいした議論もせずに、補正予算を通してしまった。弁護士などの専門家が、きちんと、訴訟にもちこむなりのことをしてもらいたい、と朝っぱらから、寝床の中で、怒ってしまった。関連記事を「近況」3/29に載せています。

トップページの写真を、コガタルリハムシからセイヨウミツバチに替えた。

ミツバチの大量死が日本でもニュースになっている。たとえば宮崎県で「3年前から気づいてはいたが、顕著になったのは08年末から」という(宮崎日々新聞2/20)。農薬の散布、寄生ダニに薬耐性種が出現したこと、女王バチの輸入禁止措置がとられていること、などが理由として上がっている。
アメリカなどで見られる「蜂群の大量失踪」などは、日本ではまだ大きな話題にはなっていない。アメリカの場合は、広大なアーモンド単作地帯での吸蜜作業を強いられるミツバチが単一食物による免疫力低下に陥っているのではないか、という説がある。また、長距離の自動車輸送によるストレスなど、人間の労働者と同じようなことが指摘されている。
いずれにせよ蜂蜜生産だけでなく、イチゴ栽培などの農業への打撃が心配される状況になっているという。(4/6記入)


    4/7-2009

イタリア中部で6日未明に起きた地震について、地震発生前、現地の地震学者が「大地震が来る」と当局に上申していたことがわかった。学者は自家用車のスピーカーで住民に避難を呼びかけたが、「パニックを広げる」と市に自粛を求められていた。
この学者は震源地のラクイラ在住の元国家原子力研究所職員、ジャンパオロ・ジュリアーニ氏。レプブリカ紙によると、同氏は地下の岩盤から放出されるラドンガスの量で地震を予測する仮説を提唱している。それに基づき、同氏は今年2月、ラクイラ市に「住民の避難」を呼びかけていた。しかし市は騒乱を引き起こすと、警告を続けるジュリアーノ氏のホームページを閉じるよう命じていた。

一方、イタリアの災害救助隊によると、ラクイラでは1月中旬から約200回におよぶ微震が確認されている。(以下略、毎日新聞4/7)

7日17時のロイターによると、「死者約180名、行方不明者は少なくとも34名」である。この学者の理論は、ラドンガスの量が岩盤のひび割れの状況を反映している、という考え方なのだろう。1月から微震が続いていたのなら、“避難”の呼びかけはともかくとして、地震の可能性を考えて“家が潰れても、自分は潰れない方法”などの広報活動はあり得たと思う。自治体側のテント等の準備が、ひどくおそまつだったことも報じられているが、地震国イタリアの自治体がまじめに地震に取り組んでいなかったのじゃないのか。


    4/8-2009

トップページの写真をセイヨウミツバチからシマアメンボに替えた。


   4/10-2009

今月1日に生誕200年を迎えた作家のニコライ・ゴーゴリ(1809〜52)について、ロシアとウクライナの間で「どちらの国の作家か」をめぐり論争が起きている。年始の“天然ガス紛争”に続く悶着の行方はいかに。

ゴーゴリは当時、ロシア帝国の一部だったウクライナに生まれ育ったが、首都ペテルブルクに移ってロシア語で執筆したから通常は「ロシアの作家」とみなされる。ただ、ゴーゴリは「検察官」「外套」といった風刺的作品の一方、ウクライナの農村を舞台にした「ディカーニカ近郊夜話」など“ウクライナもの”も著している。ロシアとウクライナの国家・民族的起源は同じだが、19世紀前半にはウクライナの民族意識も高まっていた。

そこで、ロシア離れを進めたいウクライナの親欧米政権はゴーゴリを「ウクライナの作家」として定着させようと躍起になっている。各地でロシアに対抗して生誕200年にちなんだ行事が盛大に行われ、ユシチェンコ大統領は「ゴーゴリは疑いなくウクライナのものだ。彼はロシア語で書いたがウクライナ語で思索していた」などと語った。政府はさらにゴーゴリの全作品をウクライナ語に翻訳することを計画し、ロシアの文学者から「作風を損なう」などと強い反発が出ている。

他方、ロシアでもモスクワに初のゴーゴリ博物館が開館したほか、生誕200年を記念してウクライナのコサック(農奴制を逃れて辺境に住み着いた人々)を描いた「タラス・ブリバ」が国営ロシア・テレビの出資で映画化された。この映画については、ロシア民族主義やスラブ・欧州の対立が過度に演出されているとして、多くの識者が「プロパガンダ(政治宣伝)だ」と酷評している。(産経新聞4/10)

わたしはゴーゴリのファンで、数年前にマンション住まいに引っ越しする際に本を厳選したのだが、小説類で持ってきた全集は唯一『ゴーゴリ全集』(全7巻、河出書房新社1977)である。「ディカーニカ近夜話」は第1巻に中村喜和訳で入っている。解説によると
ディカーニカはキーエフとハリコフの中間、現在行政的にはウクライナ共和国ポルタワ州の小さな町である。ちなみに19世紀末の資料では戸数757、人口は3442であった。コサックの統領の子孫で外交官として知られたコチュベイ公爵の領地であり、ゴーゴリが生まれたボリシエ・ポリチンツィからは30qほどはなれていた。(p431)
ということである。チェルノブイリはキエフの北約130q、ハリコフはキエフの東南東約470q。

トップページの写真を、シマアメンボからイタドリハムシに替えた。
コガタルリハムシのところで、ハムシは非常に種類数が多いことを述べた。その後である昆虫の専門家にハムシのことを話題に出したら、顔をしかめて“種類が多すぎてねえ〜”と言っておられた。それでも農業害虫があるので、詳しく調べられているようである。
イタドリハムシやコガタルリハムシは雑草であるギシギシやイタドリを食べるので、どちらかと言えば、益虫サイドにあることになる。しかも、色がきれいで、われわれアマチュアには嬉しい虫だ。
ハムシは特定の食草に特化している傾向が強く、それで、種類数も多いらしい(青梅市の例で、甲虫の約5分の1がハムシだということを、上で示した 4/2)。植物は移動できないので、自分の体内に毒を蓄積することで自己防衛するというのが基本戦略だそうだ。山野草を食べるのに、まず“あく抜き”が重要であることは、誰でも知っている。ハムシは植物のその基本戦略にそれぞれ特化するという策をとったのだろう。
あく抜きの必要のない野菜を人類は選択して改良していったのだろうが、そういう野菜にハムシが“害虫”として大発生することがあるのは当然だといえる。(加筆4/11)


   4/11-2009

弾道ミサイルを発射した北朝鮮への対応で日本政府は10日、国連安保理で、決議より効力の弱い議長声明でも容認する方針を固めた。安保理常任理事国と日本の非公式会合で米国が議長声明案を提示し、他の常任理事国も受け入れる姿勢に転じたため。日本は今後、声明の最終文案づくりの過程で、少しでも強い北朝鮮非難の文言が入るよう各国に働きかけるとみられる。

麻生太郎首相は10日午後、首相官邸で記者会見し、安保理協議について「拘束力がある決議が望ましいと考えているが、決議にこだわったため内容が分からないものになるのでは意味がない」と述べ、議長声明でも容認する考えを初めて示した。(毎日新聞4/11)

10日の早朝からアメリカのクリントン国務長官と中曽根外相との30分間の電話会談があった。そこで、クリントンが議長声明で収めることに日本の理解を求めたのはほぼ確実。もともと日本は議長声明が“落としどころ”となるだろう考えていて、「北朝鮮ミサイル発射」をチャンスとみて、やりたい放題・言いたい放題をやって、麻生内閣に求心力を回復するという国内政治的な発想で動いていたから、すべては想定内ということだろう。

“落ちてきて危ない”というのなら米軍ジェット機などの方がよっぽど危ないのだが(実際、落下して被害も出ている)、できもしないMD迎撃を大声で唱え、臨戦態勢の予行演習をやってのけ(マスコミ動員、自治体動員をみごとにやってのけ)、“国民精神総動員”のモデル実験に成功した。
その間に、自民党の好戦派は「国連で日本の主張が通らないなら、国連を脱退するとか、北朝鮮が核保有している限り、日本も核を持つぐらいのことを言うべきだ」(坂本剛二組織本部長)と核保有論にまで言及した。

麻生内閣は、15.4兆円のバラマキ追加経済対策をやってのけ(赤字国債の付けが国民に回ってくる)たが、これは、なりふり構わぬ直前選挙対策に他ならない。
今朝の毎日新聞の「読む政治」という長い特集は、この間の麻生内閣の“北朝鮮ミサイル騒動”を総括しているのだが、その、末尾の一節は、次のようになっている。「首相周辺」の談話の引用である。
「首相は『ミサイルが上空を通過した』という事実関係をできるだけ早く説明しろと指示していた。いい訓練になったし、政権に対する一定の信頼感が生まれたのではないか」。首相周辺は満足そうに振り返った。
オバマ政権は麻生内閣は問題にしておらず、極東で重要な勢力としての中国との関係をどのように構築するか、という観点で発想している。
それに対して、北朝鮮政策についてなんら定見を持っていない点は、自民党も民主党も変わらない。ミサイル脅威論で大騒ぎし、《北朝鮮は悪》という決めつけの狭量は、日本の国際的孤立を招くし、むしろ、滑稽である。

日本は、「人工衛星打ち上げなら了解するから打ち上げ現場に招待してくれ、技術交流をしよう」という立場を打ち出すしかないだろう。「原子力発電のための原子炉開発なら了解するから、技術交流をしよう」という立場を打ち出すべきだ。イランとも交流して、日本は独自の極東での立場を固めうる可能性はあるのだ。


   4/12-2009

米国のオバマ大統領が欧州で行った「核廃絶宣言」に対し、フランス政府の内部文書が「米の海外でのイメージアップ戦略に過ぎない」と強く批判していたことが10日、わかった。仏の高級紙・フィガロが伝えた。文書は、核実験全面禁止条約(CTBT)を批准していないなど、米の核廃絶の取り組みの遅れを逆に指摘、「理念ばかり唱えず行動すべきだ」と批判している。
同紙によると文書は仏のサルコジ大統領の外交補佐チームが作成した。

文書はまず、オバマ氏が欧州訪問で「米国は核なき世界の実現に努力する」とする一方で、他の核保有国にも協力を求めたことに、「問題を作っているのは米国だ」と指摘。米のCTBTや、ロシアとの戦略兵器削減条約(START)に対するこれまでの消極的態度を厳しく批判した

文書は、核削減に関するオバマ氏の各種提案を「大部分がブッシュ前政権の政策の焼き直し」だとも指摘。「米のイメージ改善のための“輸出用”の主張だ」と皮肉っている。(毎日新聞4/11)

トップページの写真をイタドリハムシからビロードツリアブに替えた。
ビロードツリアブのホバリング(停飛)している写真を撮ろうと公園の奥の散策路に尻を落として粘っていると、何人かの方に「何を写しているのですか」と聞かれる。見ようと思わないと見えないので、わたしが何を狙っているのか見当もつかないらしかった。声をかけてくださる方はよほど当方が気にかかったのであろう、大半の方は黙って行き過ぎる。声をかけて下さる方でも、植物(花)を写すか鳥か蝶を写す、としか頭にないので、目を凝らさないと見えない虫を狙っているという説明に、一様に驚いたようすである。


フカフカの毛が胸・腹に生えていて、写真では、その毛を透かして黒い腹部が見えている(このような止まっている映像はそれほど難しくない)。

可視・可触の世界しか認識しようとしない人は案外多いのかも知れない。それは、教育の仕方や、文字・画像中心の伝達手段(マスメディア)によって“自己家畜化”されている現代人の問題であるかも知れない。見えないものに畏怖を覚えたり、つかめないものに予感を託すことを忘れていないか。自分の腸の中には無数の腸内細菌が生活していて彼らの協力によってはじめて、“自己”という統合的な認知が可能になっていることを、人類は毎朝大便のたびに感謝の念をこめて思うべきである。


   4/15-2009

北朝鮮外務省は14日、声明を発表、国連安全保障理事会が北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する議長声明を採択したことに反発し、「6カ国協議に二度と絶対に参加しないし、いかなる合意にもこれ以上拘束されない」として、核問題をめぐる6カ国協議を離脱する方針を示した。また、「われわれの自衛的核抑止力をあらゆる面から強化していく」と主張し、核開発の再開を表明した。朝鮮通信(東京)が伝えた。
 ミサイル発射が国連安保理の場で非難されたのを受け、緊張状態を生み出す新たな「瀬戸際戦術」に出たものとみられる。
14日の報道官声明は「国際法的手続きを経て正々堂々と行った平和的衛星打ち上げ(問題)を論議したこと自体、わが人民への耐え難い冒涜、許し難い犯罪行為だ」と激しく反発した。
さらに、6カ国協議参加国が北朝鮮の自主権を尊重する精神を「正面切って否定した」と主張。「協議を妨害してきた日本が衛星打ち上げに言い掛かりを付け、公然と単独制裁まで科した以上、協議は存在意義を喪失した」と決め付け、日本を非難した。(時事通信4/14)

つづくニュースで、「北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)で核施設の停止・無能力化作業を監視しているIAEAと米国の監視団が、北朝鮮側から退去を命じられた」と報じられている。
北朝鮮はオバマ政権を交渉の場に引きずり出すことをまず狙っている。「自衛的核抑止力」を正面切って取り上げていることも注目される。核弾頭の開発とセットになった核ミサイル開発がつぎの目標であろう。

北朝鮮の挑戦的戦術は、日本国内の好戦派(防衛省にも、自民党内にもいる)にとっては好都合なものである。当然それは、日米の軍需産業にとっても好都合である。つまり、北朝鮮の「瀬戸際戦術」は一定の国際的需要があるともいえる。

トップページの写真をビロードツリアブからナガメに替えた。


   4/19-2009

トップページの写真を、ナガメからヒメバチに替えた。

ヒメバチに関するレポートを、「ヒメバチ(ガロアオナガバチ?)の産卵行動」として、すっかり「き坊のノート」に移した。こちらです。

既述の分には誤謬もあったし、「き坊の近況」ではだらだらと書き流していくわけにいかないし、訂正もしにくいなどの事情があった。この間に、わたしとしては、日本のヒメバチをほとんど独力で記録した内田登一(北海道大学)(1898〜1974)という学者を知ったことが、いちばんの収穫だった。また、北海道大学が内田登一の成果をネット上で公表しようとしている姿勢にも感銘を受けた。古めかしい言い方だが「学恩」を感じた。(4/24)


   4/20-2009

米中央情報局(CIA)が、2001年9月11日の同時多発攻撃の立案者とされるアルカイダのハリド・シェイク・ムハンマド被告に対し、183回もの「水責め」を繰り返して自白を強要していたと、19日付けの米ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
米司法省が2005年に作成したメモによると、ムハンマド被告に対して、2003年3月に183回の水責めが行われたとされているが、その回数は書き換えられた可能性があるという。
また、別のアルカイダメンバーに対しても、83回の水責めが行われたと同紙は伝えている。
オバマ大統領はブッシュ前政権とは一線を画し、取調べに水責めなどの拷問は行わない方針を明らかにしている。(ロイター4/20)

アメリカの司法で、“拷問による自白は無効”という規定があるのかどうか知らないが(例えば、テロ防御のためであれば拷問も許容、という例外規定がある、とか)、こういう事実がマスメディアで取り上げられるようになったことには、意味がある。いずれ、「WTC崩壊が外力によるビル破壊によっては生じ得ない速さで生じている」つまり「周到な火薬を仕掛けた作為的な内部崩壊」しかありえないという疑惑の検討にまですすむ、その第一歩の可能性がある。


昨日アップした「ヒメバチ(不明種)の産卵行動」というレポートの前半部には、大きなミスがあったようだ。

今日も昼を食べてから、腹ごなしにカメラを持って、いつもの散歩の浅間山公園に出かけた。そして、例の立ち枯れたコナラ(左図の道正面に、すこし左に傾いている小木。一部に陽があたっている)をしばらく見ていたら、気づいた。どうも、わたしが「♂と♀」と言っていたのは、別の種類のヒメバチの「♂と♀」だったらしい。
つまりA種♂とB種♀であるのを、あたかも、いずれもC種♂♀というふうに考えていた。落ちついてよく調べてから、訂正します。そのために、上の4/19に〈訂正予告〉を記入しました。

浅間山公園は、すっかり緑に包まれていますが、キンラン(金蘭)が見頃になってきました。イカル・アオゲラの声が良くしていました。オオルリのサエズリも聞こえました。もう、来ているのですね。
名物のムサシノキスゲはチラホラ咲き始めました。左図は今日の浅間山[せんげんやま]公園です。


   4/21-2009

国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は20日、北京市内で、北朝鮮が国連安保理の議長声明に反発して宣言した核関連活動の再開について、「具体的には分からない」としながらも、「数カ月以内だろう」との認識を示した。
エルバラダイ氏はまた、「われわれは、北朝鮮が核兵器を再び製造する前に、解決策を見いださなければならない」と指摘した。
解決手法について同氏は、「対話以外に道はない」と述べ、直接対話の必要性を強調。対話を通じ、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開や、退去した核関連施設のIAEA監視要員の北朝鮮復帰も可能になるとの期待感を示した。(時事通信4/20)

北朝鮮のように国を閉じて、個人崇拝を国家理念の中心において固まれば、どのような国家政策もとりうる。外から見てそれがどのように不合理であったり理不尽であったとしても、閉じた国の内部からはそれが見えない。それは、太平洋戦争に突入し敗戦する日本帝国のことを振り返れば、われわれ日本人にはよく了解できることである。「鬼畜米英」をもっとも良く信じたのは青少年であり一般国民であったことを忘れてはいけない(2発の原爆を受けても、最後まで厭戦による戦闘放棄は、基本的に生じなかった)。

国連中心主義は、第2次大戦の戦勝国連合(常任理事国)が戦後世界を取り仕切ることを容認したということであった。それは、いわば、“長いものには巻かれろ”の現実主義にすぎない。常任理事国たちが核兵器大量所有を独占しているという状況が、もっとも分かりやすい矛盾である。世界は戦勝国連合の恣意的な舵取りで運営されてきた。イスラエル・インドなどの核所有の例外は、その恣意性をよく示している。
国家の理念の中心には宗教的なものがかならず存在する。それは、北朝鮮やイスラエルだけに限らない。アメリカも日本も例外ではない。多くの国家は、現実主義によって自己内部の宗教性をなだめているにすぎない。

北朝鮮がその恣意性に仲間入りしたいと考えるのは、国家理念として少しも不都合ではない。“自国民に充分にメシも食わせられないで、ミサイルも核兵器もないもんだ”というのは、外から閉じた国を見ている者たちの論理である。国を開いて、世界には“将軍様以外にも多様な価値系が存在する”ということを国民に知らしめるのは、一歩前進の解決策である。ただ、それによって、国家としては“長いものには巻かれろ”の現実主義の地平に出るだけである。しかし、個々の国民(市民)としては、雲泥の差が生まれる。


   4/24-2009

4/19に掲げた「ヒメバチ」についてのレポートを、全部書き直して、「き坊のノート」に移しました。

「ヒメバチ(ガロアオナガバチ?)の産卵行動」です。

いずれ、「昆虫の小ささについて」という観点でまとめていくもくろみがあります。


   4/25-2009

米疾病対策センター(CDC)は24日、メキシコの豚インフルエンザ患者から採取したウイルスとアメリカの患者のウイルスが一致したと発表した。
メキシコとアメリカと離れた地域で、同じウイルスの人から人への感染が確認されたことで、流行拡大の懸念が高まってきた。(中略)

メキシコのコルドバ保健相は24日、豚インフルエンザで死亡した疑いがある患者は同国内で68人に上り、このうち20人は感染による死亡が確認されたと発表した。
メキシコでは例年2〜3月にインフルエンザが流行するが、今年は首都メキシコ市を中心に4月を過ぎても感染や死者が報告されていたため、保健当局などが原因を調査していた。
一方、米国では、カリフォルニア州サンディエゴ周辺で子供の患者が新たに1人見つかり、患者は計8人となった。1人が入院しただけで全員が回復した。(中略)

CDCは、詳細な遺伝子解析の結果や現地の推移に応じて、警戒体制を強化していく方針だ。ただ、現時点では大流行の宣言には時期尚早」とし、当面はメキシコへの渡航を制限するなどの措置はとっていない。
ウイルスの遺伝子解析は、CDCと、メキシコの依頼を受けたカナダの保健当局がそれぞれ実施。メキシコの患者から採取したウイルス検体の5割〜7割近くで、米国で確認されたH1N1型のウイルスと一致した。
米国とメキシコで同じウイルスが確認されたことについて、押谷仁・東北大教授(ウイルス学)は「世界的な大流行が目前に迫っている危険性が高い」と指摘。「アメリカでの症状が軽く、見過ごされた感染例がある可能性も捨てきれない。日本を含む他国に上陸している恐れがある」として国内対策の早急な整備を求めた。(読売新聞4/25)

アジアの鳥インフルエンザが心配されていたが、アメリカ大陸での豚インフルエンザがすでに、人から人への感染がはじまっていると報じられているのは、重大である。
もし、WHOが「人から人への感染」と「新型ウイルスである」ことの確認をした場合には、フェーズ4を宣言することになっている。その場合には、日本では麻生総理を本部長とする対策本部が設置される。
メキシコでは、メキシコ市とメキシコ州のすべての学校(大学を含む約3万校)について、24日から無期限の休校の措置がとられた。劇場、映画館などの公共施設も閉鎖された。



トップページの写真を、ヒメバチからツバメシジミに替えた。

このツバメシジミはわたしのほんの目の前で翅が“はずれ”、地面(木道)におちた。じつに不思議なことだった。それを見ているわたし自身が白昼夢のなかにいるような気がした。

本体の方はばたついていたが(わたしはその写真も撮っている)、わたしはそれをそのまま放置して、その場を立ち去っている。なんだかその時、確かにわたし自身もすこしおかしかったのかも知れない。


   4/27-2009

豚インフルエンザの感染・死亡例が拡大しているメキシコのコルドバ保健相は25日、最初に症例が確認された女性患者(既に死亡)と接触した45人が、ウイルスに感染していたことを明らかにした。いずれも症状は軽かったが、ウイルスの感染力の強さを示している。

記者会見したコルドバ保健相によると、4月13日に確認された最初の患者は、南部オアハカ州の女性。症状は重篤で死亡したため、本格的な調査を開始。女性と接触した人は多く、45人の感染が判明した。しかし、この女性が今回の流行の最初のケースかどうかは不明という。(以下略 毎日新聞4/27)

メキシコ当局の対応の遅れや不徹底が問題視されている。メキシコ旅行者がインフルエンザ感染者としてニュージーランド、ヨーロッパなどで確認されているのだから、少なくともメキシコ政府は出入国に厳重な管理態勢をしくべきだろう、というような。
その一方で、なぜメキシコにだけ死者が多数出ているのか、不思議である。今朝の産経新聞(電子版)はAP通信からとして、メキシコの死者が86人になった、と報じている。

アジアの問題としては、豚飼育の多いベトナムやフィリピンなどが、警戒を強めている、という報道が注目される。


トップページの写真を、ツバメシジミからギンイチモンジセセリに替えた。


   4/28-2009

世界保健機関(WHO)は27日夕(日本時間同日深夜)、メキシコを中心に人への感染が広がる豚インフルエンザ問題で緊急委員会を開き、新型インフルエンザの警戒レベルを従来の「フェーズ3」から「フェーズ4」に引き上げることを決めた。これまで極めて限定的な事例としてきた人から人への感染が拡大したことを認める判断で、WHOとして新型インフルエンザの発生を宣言した。
WHOは、新型インフルエンザに対する警戒レベルを6段階に分類。今回、「フェーズ4」への引き上げを決めたことで、コミュニティ(地域)レベルで人から人への感染を引き起こすウイルスが発生したとの判断を示すとともに、豚インフルエンザが世界的に大流行(パンデミック)する可能性が高まったとの認識を示した。
マーガレット・チャン事務局長は会合終了後に発表した声明で、「感染の拡大を考慮すると、封じ込めは可能ではない」と指摘。当面は、「被害を小さくする対策に注力すべきだ」との考えを示した。

メキシコでは、豚インフルエンザの感染が原因とみられる死者が149人(ロイター4/27)となった。が、全世界でこれ以外の死者は出ていない。


   4/29-2009

「日本メキシコ交流400周年」にあたる今年は、各地で様々な記念イベントが予定されている。その一つで、東京都と千葉県で5月5〜8日に予定されていた「メキシコ音楽祭2009」は28日、中止が決まった。
メキシコ在住のバイオリニスト・黒沼ユリ子さんがメキシコ市に開校した音楽院の主催で卒業生の音楽家らが来日し、400年前に遭難したメキシコ行きの船を救助した史実がある千葉県御宿町など、4カ所での公演を企画していた。(以下略 朝日新聞4/28)

1609年(慶長14年)9月に御宿海岸にメキシコ−フィリピンの定期航路の帆前船が座礁し、百名をこえるメキシコ人を御宿の漁村のひとたちが救った。それの400周年だというのである。この出来事だけが理由ではないのだろうが、メキシコの親日感情はとても高い。
わたしはこの遭難事件を思い出すたびに、当時太平洋横断の定期航路(アカプルコ−マニラ)がすでに存在していたことを驚きを持って思い出すことにしている。まあ、スペインの植民地であったメキシコとフィリピンを結ぶ航路であったわけだが。

黒沼ユリ子さんを中心とする「メキシコ音楽祭2009」が中止となったのは、残念。黒沼ユリ子さんは純然たるヨーロッパのクラシック・バイオリンの人だが、メキシコの音楽環境にどのように根づいているのか。わたしは、オペラ−演劇−壁画など、中南米の芸術のあり方に関心がある。


   4/30-2009

世界保健機関(WHO)のスポークスマンは29日、新型インフルエンザの感染がさらに拡大している事態を踏まえ、専門家による緊急委員会を再開する見通しになったことを明らかにした。当初は29日中に開く方向で調整が進められたが、30日午前(日本時間同日午後)以降にずれ込む公算が大きくなっている。
WHOは27日の同委の会合で、新型インフルエンザの人から人への感染が地域レベルに広がったと判断し、警戒レベルを「フェーズ3」から「フェーズ4」に引き上げたばかり。ただ、米国で新型インフルエンザによる初の死者が出るなど、感染拡大は歯止めが掛からない状況となっている。
このため、緊急委の会合を再度開き、世界的な大流行(パンデミック)の一歩手前の「フェーズ5」に警戒レベルを引き上げるかどうかを議論する見通し。(時事通信4/30)

世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は29日夜(日本時間30日早朝)、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の警戒レベルを現在の「フェーズ4」から「フェーズ5」に引き上げたと発表した。(毎日新聞4/30)

アメリカでの初の死者は、メキシコ人幼児だという。WHOは、いまだ、今回の標準的なウイルス株を各国にわたして、全世界的な検疫体制の整備やワクチン造り体制を指示していない。それどころか、死亡率さえ示していない。死者数や感染者数について、メキシコ政府の発表とWHOの発表とがくいちがったままである(メキシコ政府がWHOにあわせて修正したという報道もある)。
これらは、WHOの立ち遅れを示しているのではあるが、今回の豚ウイルスが予想外の出現であり、人類がウイルスに出し抜かれた状況であるということだ。


トップページの写真をギンイチモンジセセリからコミスジに替えた。




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ヒメバチ(ガロアオナガバチ?)の産卵行動
を、アップしました(4月24日)。 ここです。