《年譜》
1948年(昭和23年)
2月4日、愛知県海部郡蟹江町に生まれる。幼少の頃より兄弟の中でも変わった処のある子供であった。
1963年(昭和38年)
中学では自発的に勉強をし、名門愛知県立明和高校に入学したが、高度経済成長下の受験戦争を強いられ、自発性を失い、劣等生となり、悶々とした、灰色の高校生活を送る。
1966年(昭和41年)
大学浪人中、少林寺拳法を習い、少林寺の整体法を知り、手技療術に魅力を感じる。その直後、野口整体の思想に出会う。野口先生の語録(月刊『全生』)を読み、これと直感する。
1967年(昭和42年)
4月2日、野口晴哉先生の門下生となる。特に自発性の大事なることを学ぶ。世は高度経済成長の始まりの頃、それとは無縁な道を光明を求め、独り歩み出す。
1972年(昭和47年)
妻とも子の縁により、熱海で、健康に生きるための「心と体のあり方」を指導する整体指導の道場を開く。
新天地熱海は、野口先生の本部のある東京にも近く、自分にとっての好適地を得、整体操法の研究により邁進す。
1975年(昭和50年)
10月、京都高等講習会にて師野口晴哉より整体指導者として認められる四段位を授与される。
1976年(昭和51年)
6月、野口先生他界。導きの師を失い、結果整体協会を離れ、一人で歩むことを余儀無くされる。以後迷う事永きに渡る。
1991年(平成3年)
西熱海に道場を建立。
1993年(平成5年)
この頃より後継者の育成のための研究会「野口整体 啓哲塾」を始める。
1998年(平成10年)
2月4日、満五十歳を機に、社会的使命を感じ、「野口整体・金井道場」を改め、「野口整体 気・自然健康保持会」と名乗る。
1999年(平成11年)
11月、ジャン・ベナヨン氏来日。
2000年(平成12年)
11月、ホームページ開設。
2001年(平成13年)
東京、熱海、静岡で「活元指導の会」を主催。
2002年(平成14年)
2月4日、野口整体は日本の身体文化であることの確信から、会の名称に「身体文化教育」の文言を加える。
野口整体の立場から「日本の身体文化の継承・復興」を願うべく、「熱海本部道場」を改め、「野口整体・身体文化教育道場 熱海」とする。
2003年(平成15年)
朝日カルチャーセンター(新宿、横浜)において活元運動の講座を開講。
10月、冊子『感応道交1』を発行。
2004年(平成16年)
3月、冊子『身体文化1』を発行。
6月22日、師の潜在意識教育を探求し確立した、野口整体金井流の「型」心理療法的個人指導と体験談をまとめた『野口整体 病むことは力』(春秋社)の初出版を行う。
刊行直後より『会報』のための執筆活動開始。
2005年(平成17年)
『秘伝』3月号に河野智聖氏との対談記事掲載(「野口晴哉と野口整体 整体宇宙の求道者たち」→会報1 FileNo.05)。
『月刊たまゆら』にて連載開始(2005年3月号〜2006年3月号 →会報1 FileNo.01)。
4月、『会報』を発刊。
5月7日、朝日カルチャーセンター東京(新宿)にて河野智聖氏と対談(「整体と武術 日本の身体文化を取り戻す!」)、処女航海の気分を味わう。
『月刊手技療法』8月号にインタビュー記事掲載(巻頭インタビュー「潜在意識は体にある! 金井省蒼先生に聞く! 野口整体を通して体と心の神秘を解き明かす!」→会報2 FileNo.15・16)。
11月5日、朝日カルチャーセンター東京(新宿)にて、河野智聖氏の司会のもと、野村奈央先生、とも子先生とともに第二回講演(「対談 野口整体 現代における野口整体の役割とは何か」)を行う。「井深大」氏の文章を援用して、講演資料を作成する(→会報1・2 井深大シリーズ四部作 FileNo.18・19・21・22)。
秋(11月)、これまでの塾生のみでの「練成会」を変更。準塾生を加え、年四期(春夏秋冬)・各期五回という新体制での「整体操法練成会」(現・整体指導法講習会)を開始。
2006年(平成18年)
2月、『月刊MOKU』2月号に、「「心を考える」は流行でしかない」が掲載される。さらに『大法輪』3月号に、「野口整体の呼吸法」が掲載される。
5月6日、朝日カルチャーセンター横浜にて、特別講座「野口整体から「体と心の関係」を説く 生きる、拠り所としての背骨」を行う。
7月13日、慶應義塾大学(湘南藤沢キャンパス)、加藤ゼミ(加藤秀樹先生)にゲストスピーカーとして招待され、講義を行う(『月刊MOKU』9月号に取材記事掲載)。
10月、『月刊MOKU』10月号に、「生命の要求は一個の受精卵から」(同時掲載金田幸さん「出産・育児体験談 至福のお産」)が掲載される。
2007年(平成19年)
1月、『月刊MOKU』にて「野口整体・実践入門講座」連載開始
(とも子先生「体をひらく、心をひらく いい女はこうしてつくられる」が同時掲載、2007年1月号〜2008年3月号、連続15回)
夏、湯浅泰雄『気・修行・身体』(平河出版社)を猛勉強。
秋、「体癖」を猛勉強。
冬、独自の「身体」論への展開が始まる。
2008年(平成20年)
1月12日、友永ヨーガ学院にて、指導者養成コースの学生に向けて講義。
2月13日、沼津・富士通ユニバーシティにて、管理職研修の一環として講演。
3月18日、相模原児童相談所にて、所員に向けて講義。
同月29日、友永ヨーガ学院にて第二回講義。
同月、『月刊MOKU』連載終了。
この後、4月初めから、
井深大(ソニー創業者、幼児教育)、湯浅泰雄(哲学)、石川光男(高分子物理学)、河合隼雄(ユング心理学)、立川昭二(歴史学)、C・G・ユング(分析心理学)、中村雄二郎(哲学)、鈴木大拙(禅研究者)らの思想を猛勉強。
「ユング心理学」と「禅」の思想を援用しての「野口整体 金井ワールド」の新展開へと向かう。
11月24日、熱海本部道場にて、第一回「公開」講座開講。
2009年(平成21年)
2月28日、熱海本部道場にて、第二回「公開」講座開講。
2010年(平成22年)
春期より「整体指導法講習会」を休止し、次作執筆に専念する。
12月23日、熱海・本部道場にて「特別活元指導の会」を開催(特別講義+活元指導の会+座談会)。久しぶりに講義を行う。
2011年(平成23年)
1月23日/2月5日、三年ぶりに、友永ヨーガ学院・指導者養成コースの学生に向けて講義を行う。
3月1日、友永ヨーガ学院にて、学院長・友永淳子先生と対談。
『秘伝』7月号(6月14日発売)に、友永淳子先生との対談記事「整体とヨーガを結ぶ " 心身一元論 " 」掲載。
10月10日、『野口整体「気」の身心一元論 ─心と体は一つ』(静岡学術出版)を刊行。
10月22日、朝日カルチャーセンター新宿教室にて、武道家・三枝龍生先生との講座「『気』の身心一元論 野口整体 二元「対立」からの解放」を行う(河野智聖先生がゲスト出演)。
2012年(平成24年)
2月25日、熱海・本部道場にて「特別活元指導の会」を開催(特別講義+活元指導の会)。
3月11日、清澄庭園「大正記念館」で行われた「3月11日東日本大震災慰霊祭 今こそ野口晴哉が必要だ!」に出演。
7月28日、朝日カルチャーセンター新宿教室にて、特別活元指導の会「野口整体 思想を通じて身につける活元運動」I を開講。
7月31日、河口湖町のフランスの食堂「キャフェ・ドゥ・ブローニュ」にて、「師野口晴哉生誕百年と熱海・整体指導 満四十年記念祝賀会」を開催。
9月15日、朝日カルチャーセンター新宿教室にて、特別活元指導の会「野口整体 思想を通じて身につける活元運動」II を開講。
11月25日、熱海・小嵐亭に於いて、特別活元指導の会「野口整体 思想を通じて身につける活元運動」III 「「自分の健康は自分で保つ」ために必要な教養(理性)と修養(身体性)」を開催。
2013年(平成25年)
11月6・7・8日、熱海本部道場にて、株式会社バンブック半期研修「社員のための「野口整体特別講義」 野口整体を通じて小林社長が体得した「腰」」を開講。
12月14日、熱海・小嵐亭に於いて、特別活元指導の会「野口整体 思想を通じて身につける活元運動」IV 「「瞑想法」としての野口整体」を開催。
2014年(平成26年)
3月11日、一般社団法人として認可を受ける。
11月24日、熱海・小嵐亭に於いて、特別活元指導の会を開催(主催、金井とも子先生)。
2015年(平成27年)
2008年より七年に亘り、井深大、湯浅泰雄、石川光男、河合隼雄、立川昭二氏ら五氏の思想と、鈴木大拙、中村雄二郎、村上陽一郎、池見酉次郎氏らに学び、師野口晴哉が興した「整体」の思想と行法について、その歴史的な意味や、現代における社会的立脚点について考察を続け、「近代科学と東洋宗教」という主題を捉える。
「科学とは何か」に取り組み、その歴史的な意味を知ることで、翻って、野口整体とは「禅文化」が近代化されたものである、と明確に捉えることができ、これを伝えんと「禅文化としての野口整体」の講義を始める。
5月30日、朝日カルチャーセンター新宿教室にて、「禅文化としての野口整体 I」(禅I)を開講。「一般社団法人 野口整体 気・自然健康保持会」として新たなスタートを切る。
これを機に、「省蒼」を改め「蒼天(そうてん)」とする。
7月20日、熱海本部道場にて、「禅I 補習講義」を開講。
9月12日、朝日カルチャーセンター新宿教室にて、「禅文化としての野口整体 II」(禅II)を開講。
11月23日、熱海・小嵐亭に於いて、特別活元指導の会を開催(主催、金井とも子先生)。
2016年(平成28年)
11月23日、熱海・小嵐亭に於いて、第5回 小嵐亭・特別活元指導の会を開催(主催、金井とも子先生)。