『野口整体 病むことは力』感想文

(Hさん 神奈川県在住 23才女性)

「自分の体を壊してでもかなえたい、そういう要求がある時、人は病気になる。」

この一文に強く惹かれました。
私事で恐縮ですが、読んでいて、自分が病気になって早くよくならないとと焦って、でも全然よくならなくて絶望に浸っていた頃大変お世話になった臨床心理士の方の顔がおもい浮かびました。
その方が私にしてくれたことは「自分の体を壊してでもかなえたい要求」を私が自力でつかむお手伝いだったのかなとおもいます。
病気にならないための健康法が蔓延する中、病気になるのは必要だからなんだな絶対悪ではないんだなと感じさせてくれる本に出会えました。
私はもう二度とあんな状態にはなりたくないとおもうけれど病気になってくれた体と心に感謝しています。というか自分でまいた種だし頭が上がりません。
病気になってなんで私がこんな目にあわなきゃいけないのって悶々としながら生涯を閉じてゆくのはかなしいとおもいます。
そういう人間にとってこの本に書かれていることは自分で自分を救うきっかけになることもあるのではと勝手ながらおもいました。
読了ありがとうございました。

平成19年2月11日