『砂の器』エキストラ&ロケ地巡りレポ by ゆっこさん

2004年1月〜3月に放送されたTBS連続ドラマ『砂の器』にて、今西刑事役として出演され、主役・和賀英良役の中居正広君を
追い続けた謙さん。2004年3月16日に最終楽章でのコンサート会場シーンの撮影が行われ、公募によるエキストラが動員されました。
庵でも当時何名かレポ投稿頂きましたが、こちらのレポページ設置は中居くんファンであるゆっこさんが庵にて「俳優部門イチオシ
は謙さんですっ!」(←一部かず4脚色)とカミングアウトされ、力作エキストラレポを謙さん庵感想掲示板にご投稿頂いたことに
端を発します。メールにて別ページに転載させて頂きたい旨をお伝えし「他にも覚えてらしたらご遠慮なくお送り下さい♪」と
おねだりしてみたところ、こんなに大幅加筆出血大サービス(?!)超力作『砂の器』エキストラ&ロケ地レポを画像と共に頂いて
しまいました・・・感涙。 ゆっこさん力作ロングレポご苦労様でした !! ありがとうございます !!
謙さんファンによる謙さん見聞レポももちろん楽しいのですが、生謙さんを目の当たりにして後日庵にてカミングアウトしてしま
われた中居君ファン・ゆっこさんによるレポというのがオイシイところ・・・かず4ツッコミコメント付でお届けします。(え?いらない?)
ゆっこさん ありがとうございました〜!他にエキストラにご参加された皆様、更なるツッコミ、追加レポもお待ちしております4♪ 

by かず4


もう1年近くも前になってしまいましたが・・・記憶の糸と、ファンサイトのレポを辿りつつ
レポしてみたいと思います。なんとなく雰囲気だけでも・・・伝わるかな?

砂器(すなうつ:中居ファンの間ではこう略されます)公式HPでは当初3/1516のエキストラ募集だったのですが、
結局は3/16の1日のみの収録となりました。

当日(3/16)は、700A.M集合だったので、大宮ソニックシティのホテルに前泊することにしました。

3/15は関東地区のスマ友さんに砂器ロケ地を案内していただきました。

ロケ地巡りは、JR蒲田駅からスタートです。
今西&吉村コンビが、目撃者探しをする橋を遠くに眺めつつ、スナックゆうこ前から和賀と三木が並んで歩いていた地下道へ。
もう一度蒲田駅前を通り、和賀が三木と待ち合わせた大田区民センター(某PCメーカーのソリューションセンター)の前を通り、
犯行現場の操車場方面へ・・・。途中、和賀があさみとぶつかったアパート前や、吉村が今西に目撃者が見つかったと
報告したアパートのある路地前を通過し、そして犯行現場へ・・・そして捜査本部が解散した後、和賀が蒲田操車場に
向かって手を合わせる高架橋の上へと・・・
その橋の上に着いて思ったのは、ヒールをはいていた私が、背伸びをしなければ、そして橋桁に近づかなければ操車場は
見えなかったのに、和賀は・・・いえ中居君の頭の位置はおかしい・・・(笑)なんて話しながら・・・その後、移動して、
芝の和賀マンションへ、ここは本当に高〜いビルで、てっぺんは見えなかった。
そして、増上寺、ピアノバーフォルテのあるビルからお台場へ・・・。お台場は、和賀とあさみがいつも会っていた潮風公園。
何とか夕陽に間に合いました。ロケ地めぐりはお台場で終了です。

       
 大田区民センター  蒲田操車場犯行現場    芝 増上寺


           
  和賀マンション  和賀マンション(遠景)   潮風公園の夕陽

午後9時半ごろ(10時までにはホテルにチェックインしないとスマ×2が見れないので・・・)大宮に到着し、
当日撮影現場となるソニックシティを下見と称し一周すると、そこにTBSのロケ車が・・・会場内には電気が・・・
ロビーにはコートや荷物が散乱しているのです。・・・ということは・・・?今、収録してる?中居くんいるんじゃない?など、
みんなで意見交換・・・結論:ヤツは生放送に穴をあけるのをすごく嫌がるので、明日は『いいとも』に行くだろう・・・

<かず4ツッコミ> 中居君を ”ヤツ” 呼ばわり・・・笑 ファン故に行動(+しばしば思考)パターンが読めること、ありますよね。爆
           (中居君不在の理由、ゆっこさんたちの読みが当たっていたのかどうかは存じませんが・・・)


3/16当日:快晴 私達は出来るだけ前列を確保したい一心で、朝、5時半起きで、ホテルの窓から、集合状況を見ながら、待機。
6時過ぎ頃からチラホラと集まりだし、そら行けとばかりに降りて行ったのです。(結局1時間ほど待ったんですけどね。
あまりに早いのでTBS関係者もビックリされてました。)

早朝から並んだ甲斐あって、私の席は前から2列目上手から3つ目でした。(私たちのグループは2列目を上手
一番端から真ん中あたりまで独占してました。)舞台の上には・・・何もありませんでした。(やっぱりなぁ・・・)

私たちが入場してから、外では、コンサートの入場シーンをプロのエキストラを交えて撮影していたようです。
その間、私たちが退屈しないように、スタッフの方が色々お話をして下さいました。広報担当の方が私たちにインタビューを・・・
最初の方は蒲田から参加されていて、スタッフさんも私たちも、ビックリ&大爆笑!他には関西からとか(私たちもそうですが)、
九州とか・・・そこでスタッフさんが「もっと遠くから来たという人〜〜〜!」というと・・・
な・なんとロスから参加の方がいらっしゃいました。これには誰も勝てません。そうこうしていると、残りの人たちが入場してきました。
今日のスケジュールを説明を受けていると・・・いきなり「テストッ!」と野太い声が・・・舞台裏で、謙さんと永井くんの撮影
(と言ってもこの時点では、誰が撮影しているのかわからないんですけど・・・)が始まりました。
(コンサート会場のステージ入口から入ってくるシーンを2シーンほど) 
私たちの担当の方が、「シーッ!」って言うものだから、黙っていたら、一緒に息まで止めてしまい、「Oっ〜K〜!」の声と共に、
会場では、ため息が・・・それを何度か繰り返すうちに、舞台裏での撮影は終了したのでした。撮影が終わってから、
謙さんと永井くんが撮影しているのだと教えていただきました。

私たちは「中居君が、いないなら、せめて謙さんだけでも出てきて欲しいよね〜」って話をしていたら、
瀬戸口プロデューサーさんから、
「朝から撮影をしていました、今西刑事役の渡辺謙さんと、吉村刑事役の永井大さんが、たくさんの皆さんにお集まり頂いたので、
ぜひご挨拶をしたいと仰って頂きましたので、ご紹介いたします。」
と、ご挨拶があり、上手より謙さん、永井くん、ジャイさん(福澤ディレクター)の順にご登場。
私の目の前を、け、謙さんが・・・で、でかい・・・いや、かっこいぃ〜と心の中で叫びつつ、目はキラキラ(o)・・・
周りのスマ友さんも「謙さん、カッコイィ〜」と洩らしていました。
舞台中央まで進まれて、謙さん、永井くん、ジャイさんの順にご挨拶を・・・

謙さん「え〜、今日は寒い中、沢山来て頂いて有り難うございます。皆さんも何となくは気付いてらっしゃると思いますが・・・
     そして、これは言わない方が良いかもしれませんが・・・、実は今日、ここで皆さんにオーケストラの演奏をお聞かせ
     することは出来ません。和賀英良の演奏は有りません。中居も来ません。と言いますのも、中居の演奏のシーンが
     100
何カットもあり、皆さんと一緒に撮影をするのは不可能だったのです。今日は皆さんがそれを見ている設定の映像を
     撮るということになります。昨日、その場面を撮りました。昨日、中居は本当に一生懸命演奏していました
     僕はそこの(と言って下手側を指差し)舞台袖で見ていたんですが、中居の演奏はとても素晴らしく、その背中を
    見ていたら、涙がこぼれそうになりました。
今日の皆さんの映像と、それが見事に1つになったものが、流れるんです。
     そうだよな?ジャイ?(と、ジャイさんにプレッシャーをかける謙さん)(会場:笑)
     お弁当とたいして金のかかってないバッグくらいしか出ないのに(笑)(会場も笑)、長い時間大変だと思います。
     また、ジャイが皆さんに無理難題を言うと思いますが、僕たちもみんな必死で撮影をしています。皆さん、
     どうかご協力をお願いします。」
と長々とお話をして下さいました。(謙さん、そんなに話したら、ジャイさん、しゃべることなくなるじゃん・・・)

<かず4ツッコミ> 爆。長い長い。エキストラの方を「ディレクターさん言うことなくなっちゃうんじゃないか?」と
心配させてしまうくらいの卒のなさ。一介の俳優とは思えません。苦笑 ところで「ジャイ」さんというニックネームは皆さん
既におなじみだったんでしょーか?何故に「ジャイ」・・・?

<↑と書いたら早速ゆっこさんがご回答下さいました 爆>

ちなみにジャイさんのいわれは、TBS局内のニックネームで、福澤氏ご本人が、気は優しくて力持ち、ガタイも大きく、
風貌はイカツいので、ドラえもんのジャイアンみたいというところから、ジャイさんと呼ばれているそうです。

ジャイさんは【白い影】の担当ディレクターさんで、主人公の直江庸介に男として惚れ込んでいて下さって、SPドラマも、
BBSに書き込まれた内容や、ファンサイト運営者の書かれたサイドストーリーを参考に製作してくださったりと、
中居ファン御用達のディレクターさんなのです。(何より、中居ファンが好きな中居君のショットをよくご存知で、
その上、中居くんを綺麗に撮って下さるので・・・)
<わお。「ファンサイトのサイドストーリーを参考に」って・・・なんてファンに優しい・・・
っていうかジャイさん中居くんファンと見た!爆>

「お弁当とたいして金のかかってないバッグくらいしか出ないのに」って・・・また謙さん語録炸裂っぽいですが(笑)、
いいえ、謙さん。多くの人はお弁当やお土産バッグのためでなく、会いたいヒトに会えればそれで幸せなんですよっ!
私も仕事もなく行けるものなら生謙さんにお目にかかるために馳せ参じたかったですわ!通常土曜に行われる
邦画の初日舞台挨拶とかなら京都⇔東京馳せ参じるんですけどね。爆 さすがの私もロスから参加の方
には脱帽でございます・・・
って中居さんファンの方々は夢破れてしまわれたのね。残念!けれど謙さん始め皆さんのサービス精神で喜んで
下さったんじゃないかと思います4!少なくともゆっこさんのレポからはそれを感じます。

続いて永井くんが・・・こういうことに慣れていないらしく、しどろもどろに・・・すると・・・謙さんから「噛むな〜っ!」と野次が・・・
それで余計にしゃべれなくなってました。

最後にジャイさんからもご挨拶が・・・
ジャイさん 「言いたいことは、全部、謙さんが言ってくれたんで・・・。(笑)でも、ドラマでこんなに大勢のエキストラ
        というのは滅多にありません。皆さんも出演者ですから、大いに盛り上げて、一緒に良いものを作りましょう。
        そして、今日は特別に、宿命のフルバージョンに乗せて、本浦親子の放浪シーンを集めた物をスクリーンで
        ご覧に入れたいと思います。これは、まだ他のスタッフも見ていないものです。昨日、寝ずに編集しました。(笑)
        (ホンマかいな?)放送ではこれに演奏シーンのカットを入れたものになります。」

深々とお辞儀をして、お三方は上手へ掃けて行かれました。謙さんだけは上手舞台袖(調度私の目の前)で立ち止まり、
もう一度深々とお辞儀をされて、帰られました。

さすが・・・謙さん・・・違うわぁ・・・

<かず4ツッコミ> さすがお辞儀も天下一品、渡辺謙おそるべし。目の前で謙さんのお辞儀がご覧になれたなんてお羨ましい・・・

さぁいよいよ私たちの出番です。まずは、和賀がステージに登場するシーンから・・・

「開演前のザワザワした感じを出して」の指示がありました。「開演前はトイレに行っている人や、遅れて入ってくる人、
隣と話している人などいろいろいますよねぇ」と、何人かの人が選ばれて動きの指導がありました。
(通路を移動していた人はほとんど素人エキストラです)

和賀役のADさん(ちょっとイケメン:Mの悲劇ではDに昇格されていました。)を和賀ちゃん・今西刑事をおサムライさんと
呼ぶジャイさん。いつもこんな風に呼んでるのかなぁ? 私たちの緊張を解すために言ってるのかなぁ?

客電が落ち、和賀が登場し一礼してピアノの前に座り♪ジャーン、ジャン、ジャーンと弾き始めるところまでなのですが、
指揮者役やオーケストラ役のスタッフさんがちょっと間違えたり、立ち位置が違ったり、そのたびにジャイさんの一喝が、

時々笑いを交えながら、何度も何度も繰り返しました。音は宿命のCDを大音響でかけていたのですが家の小さなコンポ
で聞くのとは大違いで大迫力でした。(欲を言えば、本物のフルオーケストラで聞きたかった・・・)

途中で松雪さん、夏八木さん、京野さんの3人がご登場。

夏八木さんから
「今日は中居くんがピアノを弾いているところ観られなくてゴメンね。でも放送で観て!最後までお付き合い下さい。」
とご挨拶がありました。

松雪さんは、す〜ごく細くて、す〜ごくキレイな人でした。京野さんはカワイイ人(本番まで、足元はスリッパでした(笑))
夏八木さんはめちゃめちゃダンディでした。

ここから、お三方を加えての先ほどの和賀登場までのシーンのリハを繰り返しました。

次に、コンサート最後の場面、宿命を弾き終わった和賀が舞台袖にはけるまでを撮ることになったのですが、ここで
ジャイさんから舞台の袖に今西刑事たちが待っていて逮捕されてしまうとの説明があり、会場から
「キャア〜!エ〜ッ!?イヤ〜ン」と一斉に悲鳴があがりました。そうしたらジャイさんが「だってしょうがないでしょ。
その為におサムライさんは来るんだから・・・」みたいな事を言いました。
なにしろこの時点ではまだ結末がわからなかったので、もうストーリーがわかってしまいビックリでした。
でもこの時はまだその先にあんな素晴らしいラストシーンがあるとは夢にも思っていなかったので、
「やっぱり和賀は捕まっちゃうのね。完全なるネタバレじゃん!」というなんだか空しい思いでした。

<かず4ツッコミ> 「和賀ちゃん」呼ばわりはともかく「おサムライさん」ってのツボですわ・・・それ、普段の撮影でもそう呼んでらしたら
面白すぎるんですけど。爆 ネタバレは仕方ないと思うのですが、あの連ドラオリジナルのラストは救われましたよね・・・
非現実的かもしれないとしても。


午前中はここまででした。この時点で1230頃。午後から本番です。

スタッフの皆さんからロケ弁(幕の内弁当でした)とお茶を貰い、お昼休憩に。昼食後は、放浪シーンの上映会です。
でもその前に・・・お約束の和賀ちゃんビデオレターが・・・みんなスクリーンに向かって叫ぶは、フラッシュを焚くわの大騒ぎ
(本人が目の前に居るかのごとく)

(謙さんファンのみなさんには不必要かとおもいますが、一応、中居くんのメッセージを)

中居(黒いジャケットに白シャツ、ジャケットの左胸ポケットに白いチーフ:前日楽屋で撮ったようで・・・)
「どうもぉ。天才ピアニスト、和賀ちゃんです。今日はそちらの会場に行けなくて申し訳ございませんでした。もうこのシーンは
最終回に向けて佳境の最後の最後のシーンなんで、是非とも皆さんご協力して頂いて、いいシーンを作って
頂きたいと思います。ちなみに皆さんがこのシーンに出ることによって、最終回のエンドロールに皆さんの名前が
やさしくキスをしてー
1人ずつバァ〜って(手を上下させて)出るわけがない!(笑)

長い撮影ですので、具合が悪くなったら声をかけてください。ポックリいきそうな人が僕から見て何人かいます。
エ〜誰?って思っているあなた、(会場を指さして)あなたです(笑)

行けないってことで、サービスじゃないですけれども、音楽家天才ピアニスト和賀ってことでピアノを披露したいんです
けれども、見てのとおりピアノがございません。特別に、歌います。世界にひとーつだけぇーのはぁーなぁー
僕が歌うのは珍しいです、お金を頂きたいくらいです。お帰りの際に箱を置いておきますので、一人40円ずつ
入れてってくださいね。集まったお金は僕の懐に。(カメラさんに向かって)えっ?長い?長すぎる?(笑)
是非ともご協力をお願いします。以上、和賀ちゃんでした。」
の間は歌ってます。


その後、放浪シーンが『宿命』の曲をバックに20分近く流れたのでした。これは10話で放送されるための編集したもので、
この会場内の人のためだけの、まだスタッフさんも見ていないという、出来たてホヤホヤ未完成VTR。
VTRの途中に「コンサート」という字幕のみの時があり、それは昨日、今日撮影のシーンが入るために空けてありました。
大きいスクリーンに映しだされた日本の春夏秋冬。日本にこんな綺麗なところがあるんだぁ・・・と感動。その美しい風景と
本浦親子の姿に感動してウルウルしちゃいました。ラストには10話の予告。この迫力、まるで映画のようでした。
会場もすすり泣きが・・・・
そして、そして、一番ラストに、「長時間の撮影ですが、みなさん宜しくお願いします。−砂の器スタッフ一同より」のオチが!!
これには笑っちゃいました〜(笑)

午後の撮影はあさみと田所親子が席に着くまでのシーンから始まりました。田所親子が1階席後方から入場してくる
シーンでは、田所は超有名人だから、拍手して歓声をあげるわけですが、ここで「例えば小泉首相が来たというふうに
思って下さい。握手を求めたり、声かけたりしていいですよ。」とアドバイスがありました。ジャイさんの演技の表現の
仕方が私達素人にもとてもわかり易かったので「なるほどなぁ〜」と感心してしまいました。
それから和賀さん登場のシーンを別の角度からも(ステージ側から客席方面)撮影しました。

また和賀さんが曲を弾き終わった後のスタンディングオベーションの練習もしました。

一斉に立ち上がるのでは不自然なので、バラバラと立ち上がった方がいいということになり
「真っ先に私は立ち上がりたいという方は手を挙げて」ということで先に立ち上がる方々を決めました。
拍手をしている時はクラシックなので「ブラボー!」と言うように言われたのですが、
みんながみんな「ブラボー!」と
言い出したので、それでは不自然だから「和賀〜っ!とかいろいろ声かけてください。」とダメ出しされました。
クラシックのコンサートなんて行った事もないので、私の口からはそんな慣れない言葉はなかなか出ませんでしたけど・・・。


和賀さんがピアノを弾き終わってから、舞台の袖にはけ、アンコールを求めるのになかなかステージ上に姿を現さない
(おサムライさんに連行される)ので会場がざわめき出す。ここで「会場の拍手が大きければ大きいほど和賀が
かわいそうになる。会場のざわめきが大きければ大きいほど、綾香の悲しみが増すのだ。」とジャイさんが説明しました。
ただ拍手をずっとしていればいいのでなく強弱により色々意味があるのですね。

宿命の曲を何度も繰り返し聞き拍手をしているうちにいつのまにか代役の川嶋さんがなんだか和賀さんに見えてきた
のが不思議でした。始め代役と紹介された時は、「え〜っ、中居君と似ても似つかないよ、背高いし・・・」なんて
思ったのですが、でも川嶋さんが一生懸命に中居君のかわりに見えないピアノにむかって曲に合わせきちんと
手を動かしている姿にまず感動しました。
そして1度川嶋さんのNGで撮影が中断してしまった時があったのですが、ジャイさんに「龍太郎〜!」と
怒られてまして私達エキストラに向かって「すみませ〜ん」と深々と頭を下げて謝ってくれたりする姿を見た時は、
始めに中居君でなきゃなんて思った事をとても申し訳なく思いました。

リハの間中、ジャイさんは私たちの近くにず〜っと居て、照明の移動やカメラの移動などで、私たちに小休止が
あると、いろいろ話しかけてくれました。中には、望遠つきのカメラで、和賀役の川嶋ADを狙っているひとがいて、
「誰撮ってんの?」と聞き、全然違う方向を見ていた川嶋ADを「オ〜イ!和賀ちゃ〜ん!龍ちゃ〜ん!龍太郎っ!」
って呼んでくれました。
ジャイさん好きの私にとっては、ず〜っと近くにいてくれたので、嬉しかったです。

途中、私たちは前から5列目くらいの人は、2階席へ移動させられました。
それからかなり拍手を繰り返していたので、かなり手が痛くなっていました。

予定よりだいぶ早く午後5時頃には撮影が終了しました。当初の予定では午後10時から10時半と言われていましたので、
ホッとしました。終了の声と同時に会場には♪やさしいキスをして が流れ、ここでまた気分が盛り上がりました。

夏八木さんと京野さんは今日でオールアップということで、松雪さんとジャイさんから花束が・・・

夏八木さん 「長い役者人生の中でこんな大勢の人の中でクランクアップを迎えるのは初めてです。中居くんをはじめ、
         みんながんばって撮影してきました。砂の器に参加できて嬉しく思います」

京野さん  「結局、綾香は和賀さんのこと、訳わかんない状態のまま終わってしまうのですが(笑)
        今日は皆さんありがとうございました。この作品に出会えてよかったです!!」

そして最後にピョンピョン飛び跳ねながら両手を振ってくれたのがとてもかわいらしかったです。
帰りは、混雑を避けて、規制退場でした。ロビーで謙さん曰く、たいして金のかかっていないトートバッグを
貰って帰ったのでした。


ご挨拶の中で、謙さんが何度も何度も「中居が・・・中居が・・・」と夏八木さんも「中居くんが・・・中居くんが・・・」と
仰っていて、私たちは謙さんや夏八木さんが中居くんを好意的に思って下さっていることにすごく感激をしました。
と同時に・・・おやじキラー中居正広は夏八木さんはもとより、謙さんまでも墜としたか・・・とほくそ笑んだのでした。

ドラマの撮影現場は待ち時間が長いとかよく耳にしますが、機材のセッテイングや役者さんのメイク直し、
リハの回数の多さ、カメラ割りの関係で何度も同じ事をしたり、と結構手間隙かかって撮影されているんだなぁ・・・
ドラマってこうやって撮るんだなぁ・・・って思いました。

ジャイさんからは、「こういう撮影はなかなか難しいんだけど、今日のみなさんはホント良かった」と言ってもらえたの
はすごく嬉しかったです。最後には役者さん・スタッフと一体になれた気がしました。

謙さんは午前中のほんの1時間ほどしかいらっしゃらなくて、このレポにもほとんど登場して
きませんが、砂の器最終楽章をご覧になる機会がありましたら、宿命コンサートのシーンは
こうやって撮影するのかぁ・・・と思い出していただけたら幸いです。

2005/3/23 時点 by ゆっこ


<かず4まとめ>

ゆっこさん 超力作ロングレポありがとうございます!謙さんのコメントだけでなくジャイさんの演出の仕方や、他の俳優さんの
コメントなどなど詳細も楽しく読ませて頂きました!もちろん相変わらずエンターテイナーらしいサービス精神あふれる
中居くんの楽しいコメントも。中居くんの貴重な歌声も聴きたかったですわっ!爆
「中居くんは謙さんまでも墜としたか」とほくそ笑まれる傍らで私は「ふふふ。中居くんファンまで謙さんに魅せられたわね!」
とガッツポーズでございます。爆 今回頂いたレポで改めて、キャストスタッフの皆さん一生懸命、熱い現場で作品を
作られていたのだと伺い知ることができてとっても幸せです。この力作レポートをより多くの謙さんファン、中居くんファン、
そして『砂の器』を愛する方たちに楽しんで頂きたいで砂♪画像付ロケ地巡りレポもありがとうございます。機会があれば
私も訪れたいと思います。
繰り返し書きますが、他に参加された方の追加レポも随時お待ちしております!

2005/3/26 脱稿
ご本人公認ファンサイト 渡辺謙さん庵 top