"SAYURI" World Premiere  at 両国国技館 2005.11.29

2005年11月29日(火)

今回も開催日は平日でしたが、『北の零年』完成披露試写会&『バットマン・ビギンズ』プレミア
で味をしめたのか、例によって京都から東京日帰り強行軍で参戦するつもりだった私・・・
今回も試写会プレゼントに応募しながら、自分は外れたのですが、幸い当選された方に
声かけて頂いて、無事この目で『SAYURI』プレミア&謙さん他皆さんの雄姿を見届けることができましたw

それにしても行く決心したのは早かったけど、後から新幹線や電車のスケジュールの
あまりのタイトさに気付いて愕然・・・トムクルーズもまっつぁお(江戸っ子弁風に)な前回を
上回る殺人スケジュールで、職場から駅、改札からホーム、改札から両国国技館へと
ずっと大きな荷物抱えて走ってました、私・・・国技館の座席についてからしばらく咳き込んでたくらい。
『バットマン・ビギンズ』のときも同じくらいの日程だったはずなのですが、舞台挨拶、映画の上映が確か
7:00くらいからで、それまでに会場に入場すればよい、というものだったのに、今回は6:30までに
入場しないとチケットを持っていても入れないということでめちゃくちゃ焦りましたさ。
前回のスケジュールと比較すると

『バットマン・ビギンズ』プレミア 
5月31日、6月1日 かず4強行軍スケジュール↓
5月31日 職場3時半退社→京都駅→新幹線で上京
→19:00六本木ヒルズ到着→19:30プレミア鑑賞→上映後晩御飯食べる間もなく移動→夜行バス
6月1日 6:00頃夜行バス京都着→8:30出勤

『SAYURI』プレミア
11月29日、30日 渡辺謙のために限界に挑戦するかず4強行軍殺人スケジュール↓
11月29日 職場3時過ぎ退社→自転車で最寄り駅へ→京都駅→新幹線で上京
→東京駅新幹線降りるや否や走って在来線3・4番線ホームへ
→秋葉原で総武線に乗り換え→両国→両国国技館ギリギリ18:28頃到着
→出演者レッドカーペット登場の様子をスクリーンで見た後上映
→上映後出演者挨拶→終了予定の20:00を大幅に上回って終了
→やはり晩御飯を食べる間もなく移動→東京駅から夜行バス
→11月30日 6:00過ぎ夜行バス京都着→8:30出勤

もうね・・・前夜に同行頂く方とネットでダイヤ調べて「新幹線到着後2分で山手線乗り換えできるのか・・・?」とか、
「そこ乗り越えてもその後秋葉原で乗り換えうまいこと行くのか・・・?」とか映画本編よりたどり着けるかどうか、
京都からはるばる東京まで駆けつけて入り口で締め出されたらどうしようかとそっちの方が興奮しましたですよ・・・爆 
ありゃ東京の電車の本数の多さあったればこそ到着できたのだと思いますわ。

しかも焦ってる時の方がいろいろやっちまうんですよね。両国で「西口で降りるんだよ」と言われて
いたのに東口から出ちゃうし。ICOCA持ってなかったらどうなっていたことか・・・
ただ、すいません。急いで入りなおして西口出た時、カードの読み取りが上手くいかなかった
らしく、改札閉まったのに突破し、ブザー鳴り続けているのに会場に急行してしまいました・・・大爆
私の強行軍経路にいらして、私が急いでるあまりカバンぶつかったり、ご迷惑おかけした方
この場をお借りして謝罪致します・・・この通り切羽詰ってたんでございます。(をい)
(ICOCAは復路で入ろうとしたら「出場記録がありません」と表示されたので駅員さんに
事情を説明して入れてもらいました・・・すいませんっ!) 
というわけで無事ギリギリ会場に滑り込めたんですが、我ながらつくづく、これぞ
パワフルかつマニアックなファンサイト管理人面目躍如な駆けつけ方だと自負致しましたわよ。
渡辺謙のためなら火の中、水の中。No Ken Watanabe, No Life!!

さて、恥ずかしながら、日本人でありながら生の大相撲を見たこともなければ、両国国技館に入るのも
初めてだった私。(近くの江戸東京博物館は「御家人斬九郎」EDに使われていた紙人形があるので
訪れたことがあるのですが・・・http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/index.html)
私の席は2階席で備え付けの席でしたが、本来土俵のあるべき場所にはもちろん土俵はなく、
座席が設置されていました。映画を見るための座席ではなかったようなので2階席の方が座り心地も良く、
見やすかったかも。それにしても私があんなに必死で6:30までに滑り込んだのに、座席結構空いてない?みたいな。
ヤフオクとかにもボッタクリな価格で出ていましたが、本当はファンでもなく、この映画が見たいわけでも
ない人で、お金を儲けるためにチケットを入手した方もいらっしゃるんでしょうね・・・
やむを得ない事情で出品された方もいらっしゃるでしょうけれど、友達でも庵来訪者の方でも
見たくてもチケットがなくて来られなかった方のことを思うと凄く残念でした。

翌日の報道によると、坂口憲ニくん、高橋克典さんなど謙さんの事務所所属俳優さんもたくさん
出席されていたようですが、私が気付いたのは1階席にいらしたお着物姿の藤原紀華さん、席は離れて
デーブ・スペクター夫妻。(デーブ氏は『バットマン・ビギンズ』プレミアでもお見かけしたなぁ)
二階席だったので上映開始まで色々人間ウォッチングしてました。おそらくその1階席が芸能人も多く、
VIP席だったのでしょう。プレスパンフを持っている方が見えました・・・
「私たちにも下さい!」と思っていたら、上映後、国技館を出たら、外で前売りチケットと一緒に販売していました
ので購入しました♪丁度チャン・ツィイーカレンダー付前売り謙は未購入だったのでよかったわ〜
1300円でプレスパンフ付前売り謙なら安いもんですよねw
しかしこのプレスパンフがデカイ!B4サイズでやんの・・・カバンに入りませんからっ!表紙がシンプル
だったのが幸いでしたが。プレスパンフの話になりますが、工藤夕貴さん演じるおカボの写真がかなり現実の
舞妓の髪型に近くていい感じなんだけど、本編では皆この髪型というわけではないのよね・・・
大後寿々花ちゃんの写真やプロフィールの大きさも他のキャストと同じなのが嬉しいわ。

六本木ヒルズでのプレミアと異なり、別会場でのイベントなどはなく、主要キャスト・スタッフの方が車を
降りてレッドカーペットを歩かれましたが、スクリーンで見ていた限りではレッドカーペットの移動距離も短く、
サインや写真などファンサービスも少なかったような・・・いくつかマスコミ媒体のインタビューは受けて
らしたようですが。あと歩き方が戦隊モノのように横一列勢ぞろいで行進!って感じであらしゃいましたw
しかし、赤い門は本編でもロケシーンの出てきたお稲荷さんの鳥居かと思いきや、遊郭をモチーフって・・・汗
にゃん太さんも掲示板でツッコミ入れてらっしゃいましたが、「芸者と遊女は違う」と本編でも言いつつ、
それをモチーフにしたらいかんやろ・・・爆

それはさておき、ファッションチェック。最近縦じまづいている謙さん、この日もスーツ・ネクタイ共に縦じまです。
そんなにお好きですか!縦じまが!!(無論縦じまと言えば阪神タイガース♪)靴が赤だか赤茶色だったのは
一体・・・?!自らのファッションについて一度語って頂きたいものですわ。
チャン・ツィイーのお姫様ドレス(謙さん時々裾さばいてたw)も、ミシェル・ヨーのショッキングピンクドレス
(海外の人って鮮やかな色好きよねー)も度肝抜かれたけどなんといっても強烈な異彩を放っていたのは
桃井かおり姐さんでしょう!爆
色は黒かったけど、ホースに見えて仕方なかったんですが!そして桃井さん御自身お話しながら、歩きながら
はみ出た黒い紐?チューブ?振り回してたし。大笑 置屋のおかあさん=ゴッドマザーイメージピッタリ
の衣装、誰も勝てません〜!
あと気になったのが、辮髪風髪型の男性。スーツの足元は下駄だったのが驚愕。後から
その方が男爵役の俳優さんで数々のハリウッド作品に出てこられたCary Tagawaさんだと
わかりました。上映後のスピーチもステキでした。

『ラスサム』京都プレミアも、『バットマン・ビギンズ』プレミアも舞台挨拶は上映前だったのですが
今回は上映が終わってからの舞台挨拶でした。レッドカーペットの映像が終わると、この映画とタイアップで
商品化されたマックスファクターの口紅のCMがスクリーンに上映されたりして。最後の方まで加藤ローサちゃん
だとわからなかったわ、あのCM。あと他のプレミア会場では上映前に他映画作品の予告編なんて見た覚えが
ないのですが、両国国技館では上映していましたね。
そして(確か)なんのアナウンスもなく、キャストの方々がVIP席に座られると上映が開始。
なぜか謙さんの座席も姿もなかったので、上映中謙さんはどうされていたのか、どこでご覧になられて
いたのか、なぜご一緒にご覧にならなかったのかすっごい疑問でしたけど。隣の人の呟きで笑ってしまったのは
「私が会いに来た人(=謙さん)がいないんですけどー!!」爆
上映後の舞台挨拶には謙さんもご出席されてよかったですわ・・・笑

そしていよいよ本編上映開始。
ネタバレを含む細かい作品感想は公開後に譲るとして、全体としての印象は
着物を着た人が英語で話すシーンは慣れると平気。ただし、監督の意図なのかところどころ
日本語が入るので現実に引き戻され、違和感を感じそうになるのが要注意。
私は原作を読破してから観たので、少々端折られて物足りない印象もありますが、
(そりゃ2時間程度の映像に収めようと思えば難しいとは思うけれど)各シーン描写は原作に忠実な方。
桃井かおりさんが上手い。迫力満点で居そう!居そう!
ミシェル・ヨーのお姐さんっぷりがステキだったわ・・・あんなお姉さん欲しい・・・
コン・リーも破滅的な悪女っぷりがスゴかったし・・・俳優陣が揃って女優陣のパワーに
圧倒されてたのが如実にわかる本編かもしれない・・・
役所さん、原作ほど、さゆりへの想いの深さが本編ではわかりにくい役だったのが残念な気がする・・・
是非舞台挨拶でのコメント通り、延のリベンジ 『SAYURI part2』実現して下さい!待ってますw
謙さんは、相変わらずラブシーン苦手俳優面目躍如な感じで・・・爆
見所は幼い頃のさゆり(千代)に声をかけるシーンと、(冒頭の方の)戸を開けるシーン、”Excuse me!”と
言って去るシーン、飛行場でのシーン。(って結構ネタバレかしら?続きはまた公開後に。)
あと所々会長さんじゃなくて「渡辺謙」に見えたのは私だけですか?(いや物語の中のキャラクターが、
というか立ち居振る舞いが「渡辺謙」に見えたという意味で)例えば疎開を促すシーンの姿とか。
全体的な感想はある意味、「予想通り」でした。京都で庵オフ開催の折は、鑑賞後じっくり皆様と
語り合いたいと思いますw

上映が終わりエンドクレジットが流れ出すと拍手が。主要キャストは画像とクレジットが出る度に拍手が
起こりました。謙さんの時拍手が大きかった気がするのはファンの欲目かしら。
クレジットでMakoを見つけて驚いたのですが、Makoってマコ岩松さん?!おお〜!共演シーンはないものの
番組で謙さんと少し対談されていたマコ岩松さんが謙さんと同じ作品でご共演とは感慨深い〜!
それに前後して会場で鑑賞されていたキャスト陣が、舞台挨拶のためにこっそり退場。(2階だから見えるw)

しばらくして三味線と太鼓をBGMに、舞台にせり上がって来られましたキャスト陣!爆
客席から向かって左からロブマーシャル監督、桃井かおりさん、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー、
謙さん、役所さん、工藤夕貴さん、Cary Tagawaさん、大後寿々花ちゃん

司会に促され、ロブ監督が各キャストの皆さんを紹介し、各々のスピーチへ。
前日の記者会見では英語で答えていたチャン・ツィイーでしたが、やはり心情をありのまま
伝えるには母国語が一番だったようで中国語でコメントしていました。場内では彼女の
中国語コメントを英語、日本語通訳と、多言語放送されていました。爆

チャン・ツィイー@さゆり
「コンバンハ。(日本語で)
私はまだ映画の中にいるような気がして興奮を感じています。今日こうして大勢の皆様と
ご一緒に映画を観ることができて、本当に嬉しく思っています。今回、こんなにたくさんの
中国の俳優、そして日本の俳優と一緒に仕事ができて私にとって非常に特別で貴重な経験と
なりました。皆さんご覧になった映画の画面に見える部分だけではなく実はスクリーンの
裏側には、沢山のスタッフの血と汗、努力があってこの映画ができたわけです。
皆さんもこの映画お楽しみ頂けたでしょうか。私自身はこの映画を大変愛しています。最後に
この場を借りまして、我々アジアの俳優にこのように素晴らしい機会を与えて下さったことを
ロブ・マーシャル監督に感謝したいです。本当にありがとうございました。」

自分の発言中も感極まってる感じでしたが、通訳されている間もウルウルしていたか
実際落涙していたような。


謙さん@会長さん
(うつむきがちに)ロブ・マーシャルは、本当に残酷なことをすると思います。というのは、
こんなに素晴らしい世界を繰り広げた後に僕がちょっとでも変なことを喋ったら
あのキャラクターを壊してしまいそうで・・・
一つだけ言いたいのは、この素晴らしい仲間たちと、そしてここに集えなかったコンリーと
あと素晴らしいスタッフ、プロダクションのメンバーと、何よりも素晴らしい才能の、本当に
愛すべきロブマーシャルと、この映画を作れたことを感謝致します。この映画は僕の誇りです。
ありがとうございました。
(深々とお辞儀)


いつもはユーモアたっぷりのコメントをされる謙さん、「ロブは残酷なことをする」
って何を言い出されるのかと思ったら、自粛するのに必死な感じのコメントでしたね。笑
「ちょっとでも変なこと喋ったらキャラクターを壊してしまいそうで」っていうコメントも
ある意味謙さん流のユーモアっぽいけど、謙さんが必死に笑いをとるようなコメントを差し控えて
らっしゃるっぽい一方、役所さん妙にテンション高いしw ステキだ・・・
(なお、役所さんのコメントはネタバレを含みます。ご注意下さい。)
役所さん、酔ってらっしゃるのか?!それとも役柄の結末に自棄おこしてらっしゃるのか?!爆

役所広司さん@延
「ぐっど・いぶにんぐ!(笑)皆さんこんばんは。
本当に皆さん感動的なご挨拶。
ロブ・マーシャルという監督のところに集まった素晴らしいスタッフ、キャストに感謝します。
こんなに美しくて、映画らしい映画を堪能しました。
でも唯一残念なのは、さゆりが会長のところに行ってしまったことです。
(会場笑)
もうどうしても、残念で!
(謙さんも隣りで苦笑)
パート2は、延が置屋に紋付袴で現れます。そこで怒った顔にタイトルが
"Memoirs of a Businessman"、サブタイトルが "Revenge of Nobu"
もしくは、"Return Nobu" 。パート2を製作するためにはまずこの作品がヒットしなければ
なりません。是非、皆さん周りの方に『SAYURI』を宣伝して下さい。よろしくお願い致します。」

↑続編設定力説に調子づいてこられた役所さんに、前に出るよう促す謙さん、微笑ましかったっす。

(感極まって言葉につまり、桃井かおりさんに "Don't cry!"と言われて)
ミシェル・ヨーさん@豆葉

「・・・豆葉は泣いてはいけないんです・・・(苦笑)
でも今の気持ちを言葉で表現できません・・・丁度一年前(この映画が完成するという)この夢
が始まりました。この夢をかなえて下さったロブ監督、皆さんに感謝したいと思います。
ありがとうございました。」


桃井かおりさん@置屋のおかあさん
「今日、皆の挨拶を聞いて頂くとわかると思うんですけど、ホントにみんな良い人たちばっかりでしょぉ〜?
ロブ様も本当にすごくいい人だし。さっきチャン・ツィイーが言ってたけど、やはりハリウッドでも
アジア人の役がそんなにあるわけじゃないので、本当に撮影の時も色んなアジアの方たちから「せっかく
”Memoirs”に出れるんだからキッチリやってもらいたい」と随分言われました。それだけアジアの俳優に
機会をくれた”Memoirs of a Geisha"なので是非、興行的に
(会場笑)成功して欲しいと思います。
本当は、ふざけたいところなんですけど、ちょっと私たち愛しい関係になっちゃってるんで、
(彼女らの興奮が)うつっちゃうんですね。『SAYURI』をよろしくお願い致します。」

桃井節健在。「興行的にも成功して欲しい」ってのはふざけたいけど自粛中の桃井姐さん的には精一杯の
おふざけコメントなのかしら?ホント本編での関係はおいといて、女優陣はさんざん俳優陣から「パワーで
圧倒された」とか言われながら、プレミアでは女優陣が感極まって興奮してましたね。興奮がうつってる
桃井姐さんが微笑ましい・・・

工藤夕貴さん@おカボ
突然日本語と英語で挨拶し始めてらしたのですが
「誰か止めて下さらないと疲れるんですけどっ!」
と自分にツッコミ入れて一人同時通訳を終了させ、後は通訳さんに任せてはりましたw
「本日は皆様お集まり頂きありがとうございます。どれだけ私が嬉しい気持ちでいるかわかりません。
(ここまで一人同時通訳)
ワールドプレミアを迎えるにあたってドレスのこととか色々プレッシャーかかりまくって、
今なんでこんなに一杯話してるかというと、やっぱりドキドキしてるからB型の悲しい性で話しまくって
しまう私がいます。本当に素晴らしい映画で、たくさんの素敵な思い出を皆と作ることができて、
そしてこうやって日本の地、『SAYURI』の生まれたこの日本で、ワールド・プレミア
ができたこと、この夜を皆さんと迎えられたことをどれだけ私がうれしく思っているかわかりません。
こうした機会を与えてくれたロブ監督やプロデューサーの方々、キャストの方々、連ねると朝まで
かかってしまうので省略しますが、たくさんの方の協力があって今日までこれたと思います。
今日は本当にありがとうございました。」


あまり工藤さんのキャラを知らなかったのですが、テンション高かったのね。ていうかやはりプレミアで
皆興奮されてるのか・・・

Cary Tagawaさん@男爵
「今日は日本語でご挨拶させて頂こうと思ったのですが、ハートの言葉は英語で言わせて下さい。
これまでハリウッドで長い俳優生活を続けてきて、色々な作品に出て参りましたが、
これだけのアジアの俳優さんたちとご一緒に仕事させて頂くのは初めての経験でした。
これまで数々のアクション映画にも出演して参りましたが、こんなにパワーを感じたことはありません。
特に女優陣のパワーに圧倒されました。私も怖気づいてしまうほどのパワーでした。
今回本当に素晴らしい機会に恵まれたと感謝しております。そして私はこの映画を一つの
スターティングポイントだと思っています。アメリカの俳優にとっても、日本の俳優にとってもまた
これから俳優になりたいと思っている子ども達にとっても。
この場をお借りしまして、我々に機会を与えて下さったハリウッドに感謝したいと思います。
プロデューサーのスティーブン・スピルバーグ氏、最も重要なロブ・マーシャル監督にも心からお礼を
申し上げたいと思います。この映画をご覧になって皆さん色々インスピレーションを受けて頂きたく
思います。私から最後にお願いです。どうか皆さん日本の心を忘れないで下さい。」


実はある意味一番感動したスピーチ。経歴をあまり知りませんが、ジャパニーズアメリカン俳優として
色々経験されてきた歴史があっての実感のこもった言葉な気がしました。感動的なスピーチされてる
一方で辮髪姿なのが気になりましたが次回作の役作りとか・・・?でも足元は下駄だったんですよね。
日本人としての誇りの表れ?Tagawaさんが仰ったように、本当にこの映画がハリウッドでのアジア俳優
にとって更なる機会を与えてくれる契機になればよいと思います。

大後寿々花ちゃん@少女時代のさゆり
「今日、こんな大きなスクリーンで作品を観て、本当に素敵な映画だなと思いました。
出演させてくれたロブ・マーシャル監督に感謝します。世界中の人に観て欲しいと思います。
ありがとうございました。」

オオトリの監督スピーチでしたがマイクの調子が悪いのか、皆のマイクを片っ端から借りてスピーチを
続けておられました。笑

ロブ・マーシャル監督
「皆さんこんばんは。私はレッドカーペットから今夜の出来事全て圧倒されております。この国技館も
素晴らしいですし、皆様の温かい歓迎にも感謝しております。本当に今このステージに上るのでやっと
だったくらい感激で一杯になっています。私達はこの映画を通して本当に家族のようなものになりました。
皆一生懸命この映画のために仕事をしたと思います。
今夜は皆様お越し下さいまして心から感謝いたしております。私が今一番感じているのは光栄、名誉です。
アーサー・ゴールデンの小説を映画化できたという名誉、そしてこの素晴らしいキャストの皆様と一緒に
仕事ができた、これは私にとっても生涯一度だと思います。これもまた名誉なことだと思っています。
映画というのはもちろん一人ではできないものです。ジョン・デルーガ、ルーシー・フィッシャー
スティーブン・スピルバーグ監督・キャスティング奈良橋陽子さん、松竹に謝辞を述べたいと思います。
他にもたくさんいらっしゃいますが、後はパーティーでお礼申し上げたいと思います。
今日は、初めてのプレミアを皆さんと共有できたというこの想いで圧倒されています。
本当に皆さん今夜はありがとうございました。」


登場は舞台下から競りあがっての登場でしたが、退場は普通に一人ずつ階段を下りて退場されましたね。
またしても謙さんは退場の折、相変わらずの天下一品のお辞儀を深々とされて退場されました。

プレミア終了は10:00予定でしたが終了したのは10:30くらいでした。夜行バス、前回は東京駅
10:50発だったけど今回は11:30発の便で助かった・・・!ホンマに最後までギリギリや・・・泣
会場を出ると、階段を降りたところにテントとブースがあり、人だかりが。
前述のようにその日そこでしか手に入らない『SAYURI』プレスパンフ付前売り謙が1300円で
販売されていたのでゲット致しましたw
ややこしかったのは並びのブースでオフィシャルビジュアルブックと原作文庫本も販売していて、
そこでもプレスパンフ買えると思って並んでたら、全然業者が違ったのでもう一度並びなおさない
といけなかったことですな。だけどあれ、あそこでプレスパンフ売ってると知らずに帰った人たちも
いらっしゃるんじゃないかしら。

両国駅に向かおうとすると、またもや障害物・テレビ局の取材班が!爆
また見切れては叶わないと、隠れるようにして逃げたのに着物でいらしていたお仲間・
にゃん太嬢が捕まりました!大笑 翌日、帰京して聞いていた局を録画して職場に行きましたが
残念ながらにゃん太嬢のコメントは映っておらず。身元がばれなくてほっとするような、惜しいような・・・
もしかしたら私が見落としてるだけか公開後使われる可能性があるのかもしれませんけどね。苦笑
てなわけでにゃん太さん、取材された謙について追加レポあればお願い致しますw

席が離れていた方も、事前に連絡先を通知しあっていたので夜行バスに飛び乗る前にお会いできましたw
思いがけないプチ庵オフ会でお会いできて嬉しかったですわ〜
是非、次回オフ会ご参加の折ゆっくりお話しましょうwまた公開後チャットででも語り合いましょう♪

今回もその後文字通り夜行バスに飛び乗り、職場には、翌朝何事もなかったかのように出勤しましたさ。爆 
どんなに強行軍でも仕事には穴を開けないポリシーの私。そして職場で私の強行軍は(というか正体?も)
「だ〜れも知らない 知られちゃいけない〜♪」(デビルマン主題歌のメロディで)←怪しい・・・
しかし来年以降の平日イベントは流石に無理かもしれん・・・(遠い目)

プレミア全体の感想としては、皆さん興奮なさっていたのですが特に女優陣が感極まってウルウルされていて、
謙さんが『ラスサム』京都プレミアの時、ウルウルされていたのを思い出しました。準備・リハーサルも含めて
長期間一緒に過ごし、撮影した作品が初めて一般の観客にお披露目されるというのは感慨深いのでしょうね。
各キャストの方も繰り返し言及されている通り、作品の完成だけでなく今回の作品の意義って
「ハリウッドがアジアの俳優に機会を与えてくれたこと」ってのが大きいのかもしれないですね。それはファンの
欲目抜きでその風穴を開けたのは『ラスサム』だと思います。気持ち的に、日本の芸者の話なら、日本人女優
に演じて欲しかったという気持ちは拭えないだろうけれど、今後ハリウッドに有無を言わせぬ実力ある国際女優が
日本でもたくさん現れてくれればなぁと思います。もしくは、今謙さんが『明日の記憶』を足がかりに進めて
おられるように、純粋な邦画が世界配給されれば、男女限らず優れた俳優が世界で認められていくの
ではないでしょうか。

とにかく今回もいち早く謙さんの出演される映画のワールドプレミアを拝見できてよかったです。
この度、貴重な『SAYURI』プレミアに誘って下さった方、声かけて頂いてありがとうございました!
そして『SAYURI』関係者の皆様、完成おめでとうございます。この作品が世界でヒットすること、
そしてそれを機にアジアの俳優や映画作品が更に目を向けられることを祈っています。

2005/12/6 脱稿

渡辺謙さん庵Topへ