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コーヒー党さんのカモメ講座
カモメの見分け方
(カモメの見分け方)
コーヒー党さんは、筋金入りのカモメウォッチャー。
コーヒー党さんが掲示板などに書いてくれる、カモメのウンチクを拝借し紹介します。
今後さらに追加掲載出来るかもしれません。
乞うご期待。

@ セグロカモメが成鳥になるまで
A ウミネコが成鳥になるまで 
B カナダカモメの見分け方 1
 
C カナダカモメの見分け方 2
D ワシカモメの第4回冬羽 

E シロカモメ パートT
F シロカモメ パートU
G ミツユビカモメ

紛らわしい野鳥の見分け方は→こちら
飛翔する猛禽の見分け方は →こちら







@ セグロカモメが成鳥になるまで (05年12月)
第1回冬羽
セグロカモメは成鳥になるまで4年(正確には5年かな?)かかるといわれていますが、その過程を写真で追いかけてみましょう。

この写真は第1回冬羽です。
今年生まれで、全身が褐色の羽毛で覆われています。

初列風切が黒っぽいところが、オオセグロカモメの幼鳥との識別点です。
第2回冬羽
肩羽(背中の一番上部)に注目してください。
褐色の羽に混じって、灰色の羽が出ているのが見えますね。

これが出てくるのが、2回目の冬を迎えたセグロカモメの特徴です。
第3回冬羽
このステージの特徴は、中雨覆(肩羽の下の左右の側面に当たる部分です。)にも灰色の羽が出てくることです。

くちばしもピンク色が強く出てきて、先端だけが黒くなっています。
第4回冬羽

写真を見たところ、ほとんど成鳥と変わりありませんが、よく見るとくちばしに黒い斑が出ていますね。ここが第4回冬羽の識別ポイントです。

大雨覆も灰色の羽に変わっていますが、若干褐色味が残っているようです。

成鳥

最後は、セグロカモメ(Larus vegae)の成鳥です。
よく見るセグロカモメです。
周囲にいるウミネコよりも雨覆い(背中)の灰色が薄いのが特徴です。

オオセグロカモメはもっと雨覆いが濃くて、黒色に近くなります。
初列風切(後方に伸びる黒い羽)が尾羽より長く突出することも、オオセグロカモメとの識別点になります。

写真で見る鳥名鳥種の同定・判定・識別方法





A ウミネコが成鳥になるまで (05年12月)
幼羽幼鳥 
最初は、ウミネコの幼羽幼鳥です。
生まれたばかりの個体が、第1回冬羽に換羽するまでの間のホンの数ヶ月間だけ見せてくれる外見です。
全身黒褐色ですが、肩羽から雨覆いにかけて、羽縁にバフ色の縁取りが見られるのが幼羽幼鳥の特徴です。

第1回冬羽 
ウミネコの第1回冬羽です。
このステージの特徴は、肩羽(背中の上部)に注目してください。幼羽幼鳥と違って、軸斑は黒褐色ですが、幅広いバフ色の羽縁が見られます。
目先から喉にかけて、心なしか白っぽくなっているようですね。

第1回夏羽
続いては、第1回夏羽です。
このステージでは、肩羽に灰色の羽が見えるようになります。
ウミネコは、1年を通してみることができますから、他のカモメと違って夏羽も押さえておかなければなりませんね。
羽毛が磨耗したために、全体的に白っぽく見えます。

第1回夏羽→第2回冬羽の移行中
この写真の個体は、第1回夏羽から、第2回冬羽へと換羽途中の羽衣です。

注目していただきたいのは、翼先端の2枚が旧羽のままですが、先端から3枚目は新しい羽が生えつつありますね。それより内側の初列風切は既に換羽を終わっているのが分かりますか。
第2回冬羽 
今度は、第2回冬羽です。
第1回冬羽では、ほとんど灰色の羽が出ていませんが、第2回冬羽では中雨覆(背中の側面)まで灰色の羽が出てきます。
この個体は、虹彩がまだ暗褐色ですが、普通は黄白色になるようです。
第2回夏羽 
さて、今度は第2回夏羽です。
第2回冬羽に比べて、頭部が白っぽくなっているのが分かりますね。
それから、大雨覆(側面の下側)がかなり灰色の羽に変わっています。
くちばしの基部と脚がピンク色から黄色に変わってきているところも注目してください。

第3回冬羽 
さて、今度は第3回冬羽ですが、ほとんど成鳥と変わりありませんよね。
でも、良く見て下さい。背中の灰色も羽の部分にわずかではありますが、褐色味が感じられませんか?
それから、くちばしの基部と脚は、成鳥に比べて黄緑色っぽくて薄い感じです。
すぐ後にいる成鳥と見比べてください。脚の色が薄くて、背中が褐色がかっているのがお分かりになると思います。

成鳥冬羽 
さて、最後はウミネコの成長冬羽です。
くちばしの基部と脚の黄色がくっきりしているのが分かると思います。
また、眼瞼(眼のふちどり)が赤く出てきました。普通に見られるウミネコです。
初列風切にわずかに白斑が見られますが、白斑のない個体もいます。






B カナダカモメの見分け方 1 (05年12月)
銚子の第二漁港で、今シーズン初のカナダカモメを見つけました。

頭部のモヤモヤした斑、淡い背中の色、初列風切は完全に黒ではなくてやや灰色がかっているのが分かりますか?
小さいくちばしと褐色の眼、短めの脚もカナダカモメの特徴です

この写真では、初列風切の裏側に注目してください。
かなり白っぽくなっているのが分かりますか?
普通のセグロカモメでは、裏側に黒色がくっきり出ますから、裏側が白っぽくなっている点を押さえればカナダカモメの識別がしやすいです。

カナダカモメのもうひとつの特徴として、初列風切がかなり長い点です。
テール(白い尾羽)から初列風切の突出が大きいのが分かりますか?
白斑4つ分は突出しています。






C カナダカモメの見分け方 bQ (06年1月)
けましておめでとうございます。
今年初めての銚子詣でに出掛けました。
幸先よく2個体のカナダカモメを観察することができました。
この写真は右がカナダカモメで、左はセグロカモメ♀だと思います。体の大きさはほとんど同じですが、背中の色が薄いカナダカモメの最大の特徴がわかりますか。(カモメは、♂より♀の方が小さいとのことです。また、カナダカモメはセグロカモメより小さいのが普通です。)
それから、カナダはくちばしが小さいですし、頭の形が蒲鉾型です。セグロカモメは頭が扁平ですね。
脚にも注目してください。短いうえに、色も赤黒いのが分かると思います。

カナダカモメは初列風切が長く突出しているのが分かると思います。風切りの裏側が白く見えますね。
それともう一つ、初列風切の伸び具合にも注目してください。カナダカモメは換羽時期が早いので、初列は既に伸びきっていますが、左のセグロカモメ(L.Vegae)は今が換羽時期になりますので、裏側から数枚の風切り羽根が伸びつつあるのが分かりますね。
この、換羽時期の違いもセグロカモメとカナダカモメの識別には役に立つと思います。






D ワシカモメの第4回冬羽 (06年2月
銚子漁港で観察したワシカモメです。

ここで観察するワシカモメは、比較的第1回の幼鳥から第3回の若い個体が多いように思います。

この写真の個体は、成鳥冬羽と言いたいところですが、よく見るとくちばしの赤斑に黒斑が混ざっているのが分かります。これは、第4回冬羽です。
完全な成鳥にはくちばしに黒斑がありませんから、これが確認できれば成鳥冬羽との識別ポイントとなります。



E シロカモメ パートT 
シロカモメ第1回冬羽です。
くちばしの基部はピンク色ですが、先端は黒くなっています。その境界が比較的はっきり分かれていることがシロカモメ第1回冬羽の特徴です。また、虹彩が黒いところも第1回冬羽であることを教えてくれます。
この時期の羽衣については、胸から腹にかけて褐色の羽が広がり、肩羽から雨覆にかけても褐色の羽が出るのですが、この個体は羽毛が摩耗して背面全体がかなり白っぽく見えています。
飛翔中のこの個体は、腹部に褐色の羽が見られることや、尾羽に褐色斑があることから、シロカモメ第1回冬羽と識別できます。
シロカモメ第2回冬羽です。
くちばしに注目すると、第1回に比べて先端の黒い部分が少し淡くなっていて、虹彩も黄白色に変わっています。
また、肩羽に淡い灰色の羽が出ており、第2回冬羽であることが分かります。雨覆の褐色斑もほとんど目立ちませんが、これも上の第1回冬羽同様、かなり摩耗しているためだと思います。
背と肩羽に薄い灰色の羽が見えるところから、シロカモメ第2回冬羽であるといえます。
初列風切に注目してください。先端からの5枚(P10〜P6)までは旧羽が残っていますが、内側の5枚(P5〜P1)は既に換羽していることがよく分かります。


F シロカモメ パートU
写真は、シロカモメ第3回冬羽です。
羽衣は、成鳥とほとんど変わりないのですが、くちばしを見ると基部はくすんだ黄色で、黒褐色の斑が見られますが、これで第3回冬羽だと分かります。
シロカモメの成鳥ですが、頭部の褐色斑はほとんど見られません。
シロカモメは2月から4月に掛けて冬羽から夏羽への換羽がありますが、この個体は既に夏羽に換羽しています。

初列風切の尾羽からの突出が非常に少ないことが分かりますね。
初列風切の尾羽からの突出がシロカモメではくちばしの長さより短く、アイスランドカモメでは長いと言われています。



G ミツユビカモメ (06年12月)
ミツユビカモメは、外洋性のカモメで全長は41pほどあります。
嘴は、赤斑や黒斑の出ない黄色一色でバナナのように見えます。また、脚が黒色のカモメは3種(ゾウゲカモメ、ミツユビカモメ、クビワカモメ)しかありませんから、識別に迷うことはないと思います。
幼鳥は、翼上面に黒褐色のM字型模様が明瞭に出ますから、識別は楽にできると思います。

普段は、あまりたくさんの個体は観察できませんが、外洋の天候が荒れると、港の中にたくさんの個体が避難してきます。

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