★歌を忘れたカナリヤ
12/18に井上陽水のライブにいきました。今までのヒット曲のJAZZバージョンが中心のかなり大人っぽいライブでした。帰ってから、しばらくして陽水の「カナリヤ」という曲はこの童謡から思い浮かべた曲なのかもしれないと思いました。この曲を聴くとなんだか胸がつまってしまいます。歌を忘れると責められる鳥がいる、というわけのわからぬ事情が哀しく、またそのことをどんなふうに尋ねれればいいのかも解らずにただ、かわいそうだなと思うしかなかったのを覚えています。

そういえば、陽水には他にも「傘がない」という有名な曲もありますが、これも童謡「雨が降ります、雨が降る。遊びにゆきたし傘はなし。」が思い出され、こういう奇妙な符牒に意外な気持ちになったり、およそ理由のつかない無常感を感じたりしてました。もっとも、こういうことは過去にも何度かあって、感銘を受けたり影響を受けたりすると、そのことに関連しそうなものに異常にアンテナが敏感になっているだけだったりするのですが。

私には宮沢賢治をテーマにしたと思われる、「ワカンナイ」もどこかシニカルな印象を受けました。

まあ、まとまりはないけど、そんなのが陽水に心酔してる理由なんです。               

               2003/1/1(水)

 

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