LiVE REPORT2004

S.T.U.N. and 惑星

2004/05/22 @Shinsaibashi Club Quattro

『SONIC MANIA』にて強烈なパフォーマンスを見せたS.T.U.N.の単独公演.少し長めのセットでどんなショウを提示できるのか?とお手並み拝見と会場に足を運んだ僕の前に暗雲が立ち込める...
そう,動員が悪い.PARCO(知らない間にLOFT化している...)の階段に並ばされるのだが,「整理番号151〜」という張り紙が最後...そう200人以下...フェスではあれだけ盛り上がっていたのにいざ単独となると財布の紐が硬いな.前回の1/40くらいの客を相手にどれだけ頑張れるのか??

惑星

 開演の18:00にステージ上に彼らが現れたときにはフロアは前の暴れるゾーンに40%の入り.後ろのテーブルには僕を含め,うっすらと人がいるだけ.後列のテーブルには誰もいないところも散見される.ドラマーが登場に一通り技自慢...て,かなり上手い.良いですね.その後,ステージ向かって右手にG.兼Vox.が,左手にB.が陣取る.が,Vox.用マイクが入らないということで,しばし長めのイントロで引っ張ってスタート.サウンド的にはギターウルフ!各プレイヤーの技量もそれなりに高いのだが,今日のこの客相手には厳しい.オーディエンスは明らかに様子見.淡々とステージは進み,30分のセットを終えて,それなりの拍手を受けて終了.今年のフジに出演するのも納得の行くパフォーマンスではあったし,見て損はしない.でも絶賛はしない.

 

S.T.U.N.

 約30分のセット・チェンジを挟んで19:00にステージへ登場.アルバム通りに"Transmission"のSEで始まり,そのままの勢いで"Movement"へ.これには思わずフロア前方へ駆け出す.『SONIC MANIA』でもPAに登るなど強烈なパフォーマンスで圧倒したvox.のクリス Jはフロア前方の柵に足を乗せ,そのままフロア上方のミラーボール配線を通してあるパイプを掴んで客席上方を移動.これにオーディエンスが掴みかかる,という...更にフロア中央の天井からぶら下げるミラー・ボール用のフックや,ライトにマイク・コードを通して宙吊りになったマイクに向かって歌う.更には,ドラム・ライザーやら,ステージ上の配管にもマイク・ケーブルをひっかっける,自分の体にマイクをたたきつけるなど,熱いパフォームを見せる.が,これが災いして,マイクが壊れる.それも2回も.で,そのマイクを客席に投げ込む...などとしていると使えるマイクが無くなり,仕方なく本日誕生日というドラマーのボビーによる印すと・セクションが展開開始.この段階で19:30.時間稼ぎとばかりに客をステージに挙げだす.ダンスを踊ったり,暴れるだけの人だったり10人くらいがステージに上がって15分くらい経過.で,この段階で一回引っ込んで,アンコールで1曲プレイして終了.トータル55分."Annihilation Of The Generations"も聴けたし,昨日できたという新曲2曲(うち1曲のネタ元は前日の『ROCK ROCK』でのパーティーとのこと)も聴け,それなりに充実してはいたのだけど,暴れ回る結果,機材トラブルをお越し,消化不良気味な終わり方をした本公演.バンドには今一度見直してもらうべき課題が残ったと思う.このままでは次はない(2004/05/22).