LiVE REPORT2004
2004/07/30,31 &08/01 @Naeba Ski Resort, Niigata
序論:課題山積の04年開催
3日通し券のみの発売.日曜グリーン・ヘッドライナーのモリッシーのキャンセル(と,THE WHITE STRIPESの繰り上げヘッドライン).入院中で裁判所出廷要請を受けており,日本に来れるか怪しいコートニー・ラヴ.スポンサーだった三菱自動車の一連の不祥事による撤退.日高社長があれほど会場内でのケータイ電話使用を批判していたのにスポンサーとしてNTTDocomo参加.経営的に厳しそうに思える今年のフジ.ライン・アップのしょぼさからそのあたりが垣間見えてしまう中,期待薄く苗場行きの臨時列車に乗る.
Day:1 2004/07/30
BRITISH SEA POWER @GREEN STAGE
初日11:00,メイン・ステージのオープニングを務めたのはヴィデオでブロンズ像になっていたUKのBRITISH SEA POWER.大筋ではパンクなのだけど,フォークの要素も盛り込まれておりそこがこのバンドをユニークにしていると言える.グリーン前方のエリアでは中央のブロックに4割くらいの入りで両サイドはガラガラ.芝生も設営中...そんな中でのステージということで全体的におとなしいままだったが,ヴィデオになっていた"Remember Me"が始まるとヒート・アップ.ドラマーがマーチング・バンドのように太鼓1個抱えたままグリーンのパーティション・エリア(途中撤退用の通路)へ乱入.そのまま,ガラガラだったステージ・エリアへ乱入.ここが一番の盛り上がりどころで,彼がステージ復帰してしばらくはそこそこの盛り上がりながらも,また落ち着いてしまう,という.楽曲的に魅力があるのは前述の"Remember Me"くらいであとはそれほどでも...というのが正直なところ.各メンバーの技量はそれなり...この程度では単独来日は難しいだろうなぁ.この程度のバンドも見れるのがフェスの魅力か.
SikTh @RED MARQEE
RMへ移動すると,11:30からのショウがスタートした直後.客入りはお世辞にも良いとは言えない.4月のEXTREME THE DOJO Vol.10 Special@Nanba Hatchでその超絶テクを見ているだけになんとしてもはずせないこのバンド.勇んで前方へ駆け寄る.ケオティック・デス・プログレな楽曲を超絶テクで決めまくる彼らが埋もれているとはアメリカもまだまだ侮れない.今回唯一のメタル・バンドとして出演できたことについて謝辞を述べ,プレイした楽曲はIRON MAIDENの"Wrathchild".これには僕のようなオールド・スクール・メタルがわかる人には堪らない...が,それに気づいたのはほんの一握り...ある意味本家より格好良いのに...しかし,残念なのはエンジニアの仕事に問題があり,ヴォーカルが聞き取りにくい.MCで「ピットをつくれ」,とかあんまり上手く行かない(が,部分的にはピットが形成された)し,「MTVで流れてるのを見たか?」と言っても反応が悪く,「英語を理解できないのは残念だ」とか「一緒に歌うんじゃなくて,エアギターやっても楽しめ」みたいな感じでコミュニケーション不全に苛立ちを隠せない.そんな中,一人二役の"Look Up The Sky"では個人的に熱くなる.2回目ということで慣れているということもあって楽しみ所がわかっているだけあって満足至極.この日屈指のパフォーマンス.
PE'Z @GREEN STAGE
スカパラのフォロワーみたいな扱いですが,そう思う.聴いていて楽しいのだけど,彼らのために金を出したいとは思わないんだよな.正直なところ.
The Killers @RED MARQEE
ラス・ヴェガス出身のニュー・ウェーヴ.ロックでありつつもポップでキャッチーということで聴いていて楽しい.それなりに楽しんだのだけど,後で振り返るとあんまり何も残ってないなぁ...それってまずいかも...
THE BLIND BOYS OF ALABAMA @GREEN STAGE
ゴスペルですよ.ゴスペル.ジャンル的に暑苦しいと思いがちなのだけど,実はこれが圧巻.昼下がりのまったりした時間だったこともあり,グリーンはのんびり気味な中,心やすらぐひとときを過ごす.が,すぐにSNOW PATROLへ向けてMARQEEへ.
SNOW PATROL @RED MARQEE
UKの彼ら.新作『FINAL STRAW』にて急浮上ということのあって,客の入りも上々.いかにもUKって音は聴いていてうれしいものだ.中でも新作のリーダー・トラックになっていた"Spitting Games"には惹きつけられる何かがある.
HAVEN @GREEN STAGE
出演待ちまでしばしグリーンの芝生で待機しているとむさっくるしいオヤジご一行(どこかMONSTER
MAGNETのメンバー風)が岩盤のマーチャンを持ってだらだらしてる,で,よーく見るとクリス・ロビンソンご一行である.
で,HAVENの方は正直なところ,さして上手いわけではないのだが,良いメロを書いてると思う.が30分弱くらい演奏した後,「次で最後の曲だ」と...え??短いセットだと思ったら,時間を間違えていたようで,再び「これで最後の曲」.仕切り直しでラスト...が,二度あることは三度あり,「ラストの曲は...」...キミいい加減だねぇ...って,それでも終わらず「これでラストの曲...」と言うとさすがに客からは失笑が...で,すかさず「笑いはなしで」って...演奏時間最初から決まってるんだから,あらかじめセット決めてステージに上がれよな.とラスト・チューンが4曲披露されたHAVENのライヴは終わり...曲自体は良いんだけどね.
ザ・ルースターズ @GREEN STAGE
マーチャン購入の良いタイミングだったのでグリーンからホワイトへ抜ける台地のところのブースにて物色.途中後ろに並んでた娘が倒れる.タフなフェスだからねぇ...そんなことがありつつも,ステージ上では露知らず...大江慎也をフィーチャーした再結成し&ラスト・ライヴということで往年のファンには期待のライヴだったのだろうけど...酷いわ...歌えてねぇ...素人のカラオケでもあれよりはマシ.バックのメンバーは02年マーキーで見て,そこそこ良かったのだけど,今回も安定している.しかし,重ねて書くが大江はヘタクソ.バックの演奏よりも半歩速いんだよな.これが.終盤"C.M.C"あたりでマシになるのだけど...これがありがたいとは思えない.「伝説を見た」.それだけかな.
THE ZUTONS @RED MARQEE
マーキーへ移動すると,素晴らしいパフォーマンスを繰り広げている!!サックスが入るとこうも音楽が広がるのか,と関心する.しかも,それなりに上手い.大江慎也に時間取られすぎた.こっちをフルで見るべきだったなぁ...残念.
PJ Harvey @GREEN STAGE
格好良い.ABCの板井氏に「新譜出しても,どこも取り上げないのは彼女がブスだからというわけじゃないと思うんですが...」と言われるだけあってお世辞にも美人とはいえませんが...ミュージシャンは曲とパフォーマンスで勝負だと思うし.
で,片方の肩が露出した赤いドレスに『PJ』と象られたチョーカー.インパクトバッチリで,かつ熱いロック魂を注入するわけだ.スタート直後は正直少な目なオーディエンスだったのがみるみる増えてくる.いやぁ,これがフェスで起こる何かですね.
X-ECUTIONERS @WHITE STAGE
ホワイトへ移動し,X-ECUTIONERSへ.3人のDJがそれぞれ2台のターンテーブルを,つまり計6台のターンテーブルをフル稼働.圧巻ですね.雨でぬかるんでいた通路をせっかく越えてホワイトへ来たのにグリーンへ出戻りすることに...
Pixies @GREEN STAGE
格好良かったX-ECUTIONERSを途中で諦めてグリーンに戻ってきたのは奇跡の再結成のPixiesを見るため.各メンバーはそれなりにおっちゃん,おばちゃん化しているのだけど,演奏はタイト."Gigantic"や"Debaser"が披露されると「伝説」をこの目に.でもキム・ディールってすっかり酒焼けした声になっていたのはがっかり.
東京事変 @WHITE STAGE
Pixiesをフルで見た後はホワイトへ.椎名林檎自体それほど興味なかったのだけど,これが格好良い.これがロックっていう所.どうしても椎名林檎とそのバック・バンドという風に見られてしまうことを彼女たちが良しとしていないようで,自分たちがバンドであることをアピールするMCを繰り返す.そんなことは大して問題ではなくて,演奏はタイトだし,曲自体格好良い.甘く見てました.ちらっとだけ見るつもりだったのが最後まで見てしまう.できればもう1回みたいな.
Chris Robinson & New Earth Mud @FIELD OF HEAVEN
で,奥地ヘヴンまでクリス・ロビンソンを見に行く.これがすっかりレイド・バックしたロックをやってるわけだ.どことなく,ジャムってるウリ・ジョン・ロートみたいだ.地味でありつつも聴き入ってしまう.良いなぁ...オーディエンスも最初は100人もいなかったのに,序所に増えてくる.金を出せるか??と言われると出しにくい音楽なんだけど,引き込まれていくなぁ...が,グリーンも気になるので後ろ髪を引かれる思いで撤退することに...
TWILIGHT CIRCUS DUB SOUND SYSTEM @ORANGE COURT
グリーンに戻る前に一時,オレンジの『オールナイト・フジ』を覗く.ブライアン・バートン・ルイスによるプロデュースなんだけど結構良い感じの空間で,居心地良さそう.が,ここで朝まで過ごすと3日間の日程が破綻するのは明らか.ということで,撤退.
LOU REED @GREEN STAGE
結局,何も期待してないまま,とりあえず確認のためにグリーンへ.で来るなり,彼は「ジーザス!」と歌ってる.いやぁ...女性のチェロも含まれるバンドの演奏自体は非常にタイトだし,オヤジ・ミュージシャンたちも老獪なプレイを聴かせてくれるのだけど,いかんせんキャッチーさはない.まだまだ僕くらいの年齢では楽しめる音楽ではないなぁ...全盛期ってTHE VELVET UNDERGROUNDじゃないの??って思えてしまって...うーん.質は高いのだけど...
BASEMENT JAXX @WHITE STAGE
再びホワイトに戻ると東京事変くらいとは言わないまでもかなり大勢のオーディエンスを集めてプレイ中.女性vox.をフィーチャーした上でのセットで,それなりに踊り楽しめる.良いのだけど,夢中にはならないなぁ...
ZERO 7 @RED MARQEE
穴でしたね.良いです.ジャズに近いようなエレクトロニカでしょうか.男性,女性vox.を迎えてのセットで夜のひと時を素敵(恥ずかしいが,この言葉が一番合うと思う)にしてくれる.ちなみに女性vox.の方はきれいかつセクシー系でかなり良し.
DAY:2 2004/07/31
THE FIERY FURNACES @RED MARQEE
何も期待しないまま朝早く起きれたのでスタート時間の一番早いマーキーへ...
正直なところ,さして熱狂的に迎えられることなく,自身でサウンドチェックを行う.見渡した限り200人もいない.しかも,いてる人も座り込んで休憩といったところ.
が,しかし,始まってみれば,これがとんでもないバンドだった.一言で言えば,女性vox.をフィーチャーしたガレージ・ロック(ROUGH
TRADE所属)で,所々ドリーミーでもある.何より白眉だったのはドラマーだった.終始,爆裂気味に叩きつけ,勢い余って縦に傾いてしまったハイハットを左右から叩くまで.しかも,それでいて正確.愛嬌たっぷりにプレイする彼に引き摺られて期待せずに集まったであろう僕も含めて客一同は盛大に盛り上がる.こんな隠れたバンドが発見できることがフェスの魅力.
JAMAICA ALL STARS @GREEN STAGE
予想外の収穫をマーキーで得た後は,これまた期待せずにグリーンへ.正直なところ,レゲエ関係は甚だ疎いので,今回をそのきっかけに出来れば,というくらいの気持ちで気楽に覗き出す.ステージ上にはオヤジ(というか,ジジイとも言えそう)が上がっており,まったりとプレイ中.このような自然の中で聴くにはうってつけで,気がつくと前方のエリアでまったり踊り出してしまっていた.それなりに楽しめる.終わりなくまったり聴いてしまいそう.が,僕には行くべきステージがある.そうホワイトへ...
THE MOONEY SUZUKI @WHITE STAGE
昨夜の雨の影響でKIDS LAND付近はぬかるみになっている.しかしそれを差し置いても見たかったこのバンド.11:30にはステージに登場するや否や,熱いロック魂をぶつける.絶叫気味に叫ぶフロントマン,サミー・ジェイムスJr.はしきりに客を煽り,ドラマーは太鼓の手を止めてステージ前方に繰り出し焚きつける.ガレージ・ロックの魅力を十二分に発揮したパフォーマンスでぬかるみを越えて踏み入れた奥地にはそれに見合う漢魂を見た.
Official Jimi Hendrix Tribute Band @GREEN STAGE
オフィシャル・トリビュート・バンドって...昼の日中に何もグリーンでやらなくても...と思いつつも,ホワイトからの帰り道に覗く.ジミ・ヘンドリックスの曲をそのようにやってる,ということで,取り立ててありがたみを感じられず...こんなもんかな,程度で立ち去る.後日,公演パンフによると,太鼓はEXPERIENCEのミッチ・ミッチェルでベースは解散後結成されたBAND OF GYPSYのビリー・コックスということで縁のある人たちだったとのこと.それがわかってても,ありがたみはアップしたかもしれないけど,感動はアップせずだな.
ESKOBAR @RED MARQEE
昼下がり12:40という時間にも関わらずそれなりに多いオーディエンスを前にスウェーデンからやってきた彼ら.日本の所属レコ社がdefSTARということもあり,それ系の音を出す.今回が初来日ということもあり,丁寧に1曲ごとに曲紹介をやってから曲を始める構成はプロモ的な意味合いもあるのかもしれないが,楽曲でぐいぐいとオーディエンスを引っ張って行けないように思える.敢えて言えば,消化不良気味.各楽曲はメロウでありながらもそれだけでは片付けられないフックが所々にあり,それなりに良い.終盤,来日公演ではおなじみになってきてアントニオ猪木の「1,2,3,ダー!」が決まってやっとツカミOKに...遅いよなぁ...活動歴は結構長いそうで,地元での初めてクリップを作ったという曲なども披露されるが,どの曲も北欧的であり,同郷の元スターEUROPEのジョーイ・テンペストがこの手の音楽的な方向性を志向したのはなんとなくわかる.聴いてみて損はない.
Franz Fedrinand @GREEN STAGE
今日の注目新人だった彼ら.ライヴではどんなものか気になるところだったものの,結果を言ってしまえば,かなり良い.このクソ暑い中,ジャケを着込んで登場した彼ら.演奏は予想外(失礼)に上手い.途中ASHのタイコを迎えてのシーンもありつつ,お目当てのTake
Me Out"が始まると,それまではそれなりに踊っていたのが一段階上で引っ張りあげられるようになる.さすがですね.
終演後,スクリーンには「来日公演決定!」の告知が.上手すぎるねあの内容を見た後なら,行くよね.
MO'SOME TONEBENDER @RED MARQEE
食事がてらマーキーへ移動.やや絶叫気味のvox.をフィーチャーした熱いステージを披露する日本のバンドで結構好印象を持つ.が,この後,グリーンでベン・ハーパーを見るため早々に退散.
BEN HARPER And The Innocent Criminals @GREEN STAGE
グリーンへ移動する.ベン・ハーパーはもちろんのこと,前日のヘヴンでクリス・ロビンソンが見れていたので,今日はこちらでマーク・フォードを見ることで,一度も見ることが出来なかったTHE
BLACK CROWESの断片のようなものを見ることも出来ると一挙両得と思う.
で,登場してきたベン・ハーパーは70年代のアメリカ映画の俳優のように陽気な雰囲気を持っており,オーディエンスを上手く煽る.まさしく,プレイする楽曲と同様,04年という時代を露骨に見せつけることのない,普遍的なステージを披露する.座ってプレイするパーカッショニストをジャンプして飛び越えたりする派手目な演出も入れつつなのに,ギターを弾かせると上手いし,エモーションを掻き立てる.ゆるーい感じでありつつも熱いプレイは昼下がりに上手く映えていた.
で,マーク・フォードはって?地味ーにステージ左の定位置にくぎ付けでギター弾いてました.動きたくないのか,動いたらダメなのかわからないが,ベン・ハーパーとのカラミはナシ.雇われ??
COURTNEY LOVE @GREEN STAGE
依存症で入院し,裁判所から呼び出しがかかっている状態だったため,日本に来れるのかどうか,入れるのかどうか?という2段の障壁のあった彼女.初日朝イチのMCでは,「飛行機には乗りました」という情報が伝わっていたもののまだまだ不安.セット・チェンジは終わったものの,開始時間の17:20を20分回ってもステージには現れない.もしや??とイヤな予感を抱くまま更に待つ.この予感は違う意味で裏切られた...
しびれを切らした隣にいた観客は,「大物ぶんなよ!」と悪態を突き出した.とそんなとき,ステージ上に運び込まれてきたのは,楽譜台...これってもしかして曲を覚えて来てないの??
さらに,クルーが印刷したと思われる用紙を2枚づつくらいテープで貼り合わせている.貼り合わせた束は10枚以上はあるようだ.それって1曲も覚えてないというわけ??
歌詞カードも楽譜台に設置され,準備万端,いざコートニー・ラヴの登場.
"コンニチワ フジ・ロック,コンニチワ,ジャパン"とCHEAP
TRICKの"Hello There"の替え歌を歌いながら現れたコートニー・ラヴは元気そう.その後,新作から"Mono"を爆走気味に1曲披露.大物で結構!凄い迫力だ.ここまではなんとか乗り切った.
が,悲劇はここで起こった.本日の苗場の天候は曇りときどき雨,時に風雨激しく...そう,歌詞カード一式が風に舞った...
そのとき,急にご機嫌斜めになる.「せっかく,歌詞を書いたのに!全部,風で飛んでどっか行ってしまった」やってらんねーよポーズが入る.更に,「もう今日はギターを弾くのを止める」などと言い出す.いや,どうするのよ?それって.ショウもこれで破綻か?と思わせた刹那.ステージ右手のギターがコートニーをなだめる.で,なんとか機嫌を損ねさせず,再開.が,歌詞を覚えているわけはなく,そのギターに歌詞を耳元でささやいてもらいつつ歌う.(影マイクのあるオジー・オズボーン状態に...)
が,いつ破綻するかというそんなステージにハラハラし,引きまくっていたオーディエンスからは開始直後の熱いフィード・バックはない.これがコートニーを不安にさせたようで,「キミらロックやで.騒げ.スキャット・ノイズを出せ!」とわめき始める.挙句の果てには,「FUCKって言いな!」と煽り,客に叫ばせると「30歳以下の女性にはありがとう」と返す.良いですね.30超えればもう女性にあらずなわけだ.彼女もそんな年齢だからこそ笑いながら言えるんだけど.
その後も「ゲンキデショ?」と日本語で話すのだが,ここまでのステージ運びを見てると元気には見えない.
曲も覚えているのって,HOLEの曲になるわけで,終盤,豪華なセット・リストになり,ある意味正解.
早めに引っ込んだが,なんとかアンコールで出てくる.そんな時も,バックのバンド(HOLEのメンバーも含む)が「コートニーはみんなのことが嫌いなんじゃないよ」と話すわけだけど,それはわかってるわけだ.静寂が怖いのも,躁鬱が繰り返されるのも,禁断症状と精神錯乱...この人は病院から出しちゃダメだったのよ.
約45分のコートニー・ラヴ最低最強のパフォーマンスが見れたのはかなりの収穫.何故って普通に考えて,自分が呼び屋だったら次は呼ばないもん.
YEAH YEAH YEAHS! @RED MARQEE
空腹を満たすためにオアシスのクレープに並んで時間を費やしてしまった後,食事をしながら,マーキーへ.で,これが格好良い.絶叫系vox.のカレン・オーが満員のオーディエンスを鷲づかみにするパフォーマンスを繰り広げている.TVでライヴをちらっと見たことはあったのだけど,スタジオ・ライヴとは比べ物にならないはじけっぷりで,アヴァンギャルドなわけだ.それでいて,掴むところははずさないし,演奏もそれなりに安定している.こりゃ堪らないな.食欲に負けて並んでしまったのが失敗だ.こんなライヴを十二分に堪能できないとは...音楽>>食欲であることを改めて心に誓いつつ,ショウの余韻覚めやらぬマーキーを後にする.
忌野清志朗&NICE MIDDLE with NEW BNLUE DAY HORNS @GREEN STAGE
清志朗って,フジに来れば見れるからなぁ...商品価値として低いんだよなぁ...それがセカンド・ビルってありがたくない.水増しされてしまった感じがする.長いバンド名なのはバックに引き連れたオヤジ連中によるブラス系のこと.相変わらずの彼は良い感じ,オーディエンスもおなじみとばかりにツボを心得ており,上手い具合にインタラクションが働く."ドカドカうるさいR&Rバンド"などが聴けたのは良かったのだけど,得はしないけど,損もしない,というステージはなぁ...もうちょっと早い時間とかでやってくれるのなら一向に構わないのだが,セカンド・ビルというのは,納得行かないなぁ.
THE CHARLATANS @RED MARQEE
終盤ダレ気味っぽかったため清志朗を撤退し,空腹に誘われ,オアシスにて食事.その間にマーキーのセット・チェンジが完了し,ヘッドラインの彼らの登場.正直な所,活動期間は長いものの彼らが出始めの時はUKに僕自身の意識が向いておらず,スルーしており,その後もヴェテランなんだけど,ライヴを見ることはおろか,アルバムも買わないままここまで来ていた機会を逸し続けてきた彼らのステージを見れるとは絶好の機会.見渡すと比較的年齢層の高めなオーディエンスがヘッドラインとしてふさわしい程度の入りで,ここに集まったのは10年来彼らを追いかけてきた真性ファンたちに混じって,未経験初心者の僕がおこがましくも楽しませてもらうことに.
で,一言で言うと「良かった」ですね.ただし,「良かった!」ではないのですが...
確かにUKなのだけど,どこか地に足のついた男臭のさせる雰囲気をほんの少しまとっているわけ.このあたりはヴェテランだからこその余裕なのかな??
とりあえずバック・カタログを入手してみようかな.
THE CHEMICAL BROTHERS @GREEN STAGE
定刻を少し押してスタートする頃には,グリーンにはかなりの人が集まっている.今回のフェスの事実上のヘッドライナーだしね.でも,正直なところ,新鮮味ゼロだし,ありがたみの薄いなぁ...彼らが3組のヘッドライナーの一つに入るのは納得なのだけど,その3組のアタマというのは,今回のフジのライン・アップの弱さを露呈していると感じてしまう...個人的には,PRIMUSがスタートするまでにどれくらい楽しめるかな?くらいの気持ちでステージ前方向かって右側のホワイトへ近い方で都合30分くらい踊る.
で,これが彼らに求めるもののほとんどがカヴァーできちゃったんだ.何故って,アタマから"Hey
Boy Hey Girl","Block Rockin' Beats",そして今回のフジのリーダー・トラックだった"Get
Yourself High"を連発.これで"Star
Guitar"があれば個人的には完全制覇,ってつもりでしたから.
スクリーンに映される映像って使いまわしなままでしたね.アレンジもしてなかったっぽいのだけど...まぁ,そんなもんかな.
PRIMUS @WHITE STAGE
ぬかるんだ通路を抜けて,ホワイトへ.するするっとステージ前方に繰り出すと,足元は石ころだらけのホワイトだけあって,水溜りはそれほど大きなものもなく,何より.オーディエンスはどちらかというとメタル系の人たちで,テクニカルなところに興味を持ってるような雰囲気.入りは7,8割くらいかか.昨夜の東京事変〜BASEMENT
JAXXがほぼいっぱいだったので,ほぼそれくらい.
ステージ上には白い風船(直径1.5mくらい?)が3つ並んで設置され,それらに映像(重に人の顔)が映し出される.サウンドは良好で期待通りの変態プレイが十二分に楽しめるのだが,問題はヴォーカルだ.正直ほとんど聴き取れない.単純にサウンドのレヴェルが低いというだけでなく,レス・クレイプールはあのエフェクトをかけてのヴォーカルが売りなわけで,そのおかげもあって,聴き取りにくいのに輪をかけている.まぁ,このバンドにとって,ヴォーカルなんて,おまけみたいなものなのかもしれないのだけど...ラストで,レスにエフェクトを使ったヴォーカルを提案した人物がヨーロッパのフェスで数時間前に亡くなったとのこと.「少しで良いから,彼のことを考えて欲しい」なんて言っていたので,気になったんだけど,誰かは良くわからず...うーん.残念.
それにしても圧巻だった超絶プレイのキメ具合には言葉もない.これほどのものを見られる機会なんてそんなにはない.これを見てしまうとうかつに「上手い」なんていう表現を使いにくくなってしまう.食わず嫌いは止めて,一度はこれを見なさい.
DAY:3 2004/08/01
惑星 @RED MARQEE
昨日は早めに宿に戻ったため,少し体力回復で,朝早い時間からマーキーへ.すると,惑星のメンバーがセッティング中.5月のS.T.U.N.大阪公演のオープニングで見ているので,予想のつく範囲でゆるーく見るつもり.
で,早くから詰め掛けた50人くらいのオーディエンスの中にはダイハードなファンも混じってるようで,ギターのチューニングを始めると声援が起こる.なんだかなぁ...すると,「1曲だけやって良い?」とスタッフに投げかけ,OKが出てから,1曲披露.見た目イヤなヤツっぽい彼らだけど,実はファンを大事にする良い人たちなの??
ギターウルフ直系の爆走ロックの肝心かなめは女性ドラマー(平田智美)で,彼女のドラミングは正確にして,アグレッシヴで,個人的にはそこだけに注目...なんて見ていたらWOWOWのカメラは彼女の横ががっぷりよっつで専属カメラ状態に.わかってるじゃないの.WOWOWも.
THE SOUNDTRACK OF OUR LIVES @GREEN STAGE
グリーン朝イチはスウェーデンからの彼らなのだけど,客は少ない.少し恥ずかしい名前の彼らだが,フロントマンのいでたちも恥ずかしかった.何故って,どこかの放浪民の民族衣装のようで,見るからに暑そうだ.しかも見ためはメサイア・マーコリン(CANDLEMASS)とかあっち系...むさくるしいことうけあい.そんな彼が「まだ朝早いか?」などと盛り上がらないオーディエンスに向けて煽るのだが,イマイチ...業を煮やしたのか,終盤,僕も含めガラガラの前方エリアのオーディエンスを座らせる.SLIPKNOTのように飛ばせるの??などという予想を裏切ってvox.が降りてくる.しゃがんだ僕たちに握手をして回りつつ歌う.これにはさすがに盛り上がる.というか,グリーンで苦戦したバンドは軒並み,客の所へ飛び込んで掴むって感じなのかなぁ...ある意味飛び道具.え?こんなに地味だったバンドがグラミーにノミネートされてたって??
STELLASTARR* @RED MARQEE
再びマーキーへ戻ると,綺麗系な女性BをフィーチャーしたUSからのこのバンドがプレイ.これがドリーミーでコズミックな曲を連発し,メロの美しさというものを改めて認識させてくれた.アート系だって,カテゴライズなんて意味ないよな.良いものは良い,って.
JAMIE CULLUM @GREEN STAGE
グリーンへ戻ってくる.事前にTVのクリップ特集で気になっていた彼はUKの新人さんでアルバム・タイトル通り2x歳で,サポートにドラムとベースを従え,グランド・ピアノの前に座る彼はアイドルっぽい雰囲気がある.「風邪をひいていて声があんまりでないんだけど...」なんて言うわりには良い歌声を聴かせる.はしゃぐようにピアノをプレイする姿は往年のジェリー・リー・ルイスの若かりし日の記録映像を彷彿とさせる.途中,突然ステージ右手でスニーカーを脱いで何をするのやら??と思うと,ステージ上を左手に置かれたピアノまでダッシュ!しかもそのままピアノの上に上がり,足でプレイ(というか,ぐしゃぐちゃなんだけど...).ちゃんとスニーカーを脱ぐあたり,良い所の出なのかな??前回はクラブ規模でのライヴだったそうで,苗場出演を素直に喜んでいる彼は,ロック・ファンにもアピールするようなサプライズを持ってくる.「好きだったミュージシャン,ジェフ・バックリーの"Lover, You Should've Come Over"をやるよ」なんて粋な計らいだ.しかし,それで終わらない,いつか聴いたメロが苗場の空に響き,それは自然とRADIOHEADの"High & Dry"へ.これには僕も含めてオーディエンスは満足.ステージ・エリアのそこかしこから自然発生的にコーラスが起こり,このセットのハイライトになる.もちろんオリジナル曲の"These Are The Days"や"Twentysomething"も素晴らしく,この日,彼を発見できたことをうれしく思う.
SOUTH @WHITE STAGE
昨日までの雨も上がったことでホワイトへの移動も快適だ.既に折り返し地点を過ぎていたこともあり,それなりに多いオーディエンスはどっぷり彼らの世界に引き込まれている.美メロな印象があったのだけど,ライヴでは思ったよりロック・バンドっぽい.聴いていて心地よいこのサウンドにもう少し浸りたいと思ったのだが,あえなく終了.惜しいなぁ.次回は是非!
COSMIC ROUGH RIDERS @GREEN STAGE
'01年サマー・ソニックのインドア・ステージでちらっとだけ見ていた彼ら.所属していたpoptonesは消滅し,オリジナル・シンガーが脱退し,Gがvox.を兼任するという編成での再始動.このステージこそ,彼らの今の実力を問われることになる.が,正直なところ,「これじゃダメ」だった.新編成でのアルバムはめぼしい曲がなく,辛うじて前作の名残を探すことが出来る程度.そんなアルバムからの楽曲がプレイされるが,アルバムで聴いたのと同様につまらない.「マーチャンをそこ(とグリーンからホワイトへの通路沿いにあるマーチャン・ブースをさして)で売ってるよ」などと営業トークを入れて,コンタクトを取ろうとするのだが,何もつかめないままいたずらに時間だけが過ぎていく...「何が聴きたい?」なんてふると僕の2人横の男性から「"Revolution (In The Summertime)"」と声が上がる.そりゃそうだ.聴きたいのはもちろんこの曲.が,しかし,ラストの予定なんだろう.「待ってくれ.後でやるよ.」なんてことで数曲挟んで,ラストのラストに"Revolution (In The Summertime)"がエア.これでやっと救われた.しかし,ソングライティング能力の弱さ,ライヴでのオーディエンスへのアピール不足...これでは浮上はおろか次は無いのかもしれない.
サンボマスター @RED MARQEE
子供向けの日本のバンド.02年Rookie A Go Go出演から,2年でここまで来るというのは立派.マーキーはかなり後方まで動員しており,そんな彼らが,下品なMCに一喜一憂している.前方の外国人セキュリティに対して「第二次大戦のことは...」などと言い出し,「こんなことはTVでは流せません.今ここにいる皆さんだけのためです」なんて入る.まぁ,ありなのかな?こういうのも.今の30オヤジのための青春ロックであるTHE HIGH-LOWSを借り物的に今のティーンエイジャーが楽しんでいるのに対して,このバンドの方がより彼らの世代のための代弁者になってるのかも.
THE LIBERTINES @GREEN STAGE
「フロントマン,ピーター・ドハーティは来日しません」ってどうするの??他のメンバーが兼任する形になるのはCOSMIC ROUGH RIDERSと同じ.先程のCRRのライヴを見ているだけに一抹の不安は拭えない.期待というよりは不安の方が多いまま待ち構えていたのだが,結果的には十分楽しめた.ステージ上には2本のvox.用マイクが設置され,その2本を使うカール・バラーは不在の相方の穴を埋めようと懸命だ.いや,彼一人ではなく,残されたメンバー全員が不安を払拭するためにガチンコ勝負的にオーディエンスに向かっていく姿に心打たれる.
THE STILLS @RED MARQEE
再びマーキーに戻ってカナダ出身の新人バンドを見る.悪くはないのだが,絶賛も出来ず...何かスペシャルなものがあればなぁ...クリップで流れていた曲は良かったのだけど...
JET @GREEN STAGE
日曜日グリーンの話題をすっかりさらってしまった彼ら,一言で言えば,素晴らしい.日本デビュー以来破竹の勢いでここまで着た彼ら目当てに多数のオーディエンスが詰め掛けている.そんなオーディエンスの期待に十分応えるライヴだった.新曲を挟みつつだが,土曜日のヘッドライナーへのあてつけなのか?"Rollover DJ"や"Cold Hard Bitch","Are You Gonna Be My Girl"などで巻き起こる王道ロックならではの醍醐味を味わう.まだまだ新人さんなのに既に大物な雰囲気がある.末恐ろしいバンドだ.
KEANE @RED MARQEE
マーキーへ移動し,UKのギター・レス(専任vox.とピアノとドラム編成)・バンドの日本登場の現場に立ち会う.デビュー作からの"Somewehere Only We Know"のメロに当てられてしまっていたのだが,その期待に応える内容だった.ステージ向かって右手のピアニストと左手のドラマーは終始ヘッドバンギング!!で,心にふれるようなメロを披露しつつもなよなよした印象は受けない.というか,元々メタル,ロック世代ということなのかもしれないが...コミュニケートに苦労していた昨日のコートニー・ラヴとは打って変わって,「日本に着て,キミらの良い所を見つけたんだ.曲の途中で手拍子が起こるだろ.あれ良いよな」と手拍子を要求.これが上手くいったようで,以後かなり盛り上がる.フロントマン,トム・チャップリンが「僕が付き合いたいと思った娘のために僕の友人のティム(ピアノ)が書いてくれたんだ」なんてMCで始まる"She Has No Time"や名曲"Everybody's Changing"更には,日本盤ボーナス・トラックまで披露してのセットで持ち歌は全部披露?状態で満員のオーディエンスの期待に十二分に応えた.
THE WHITE STRIPES @GREEN STAGE
日高は事前に出演キャンセルとなったモリッシーに代わって,「日曜のヘッドラインはTHE WHITE STRIPES」と発言していたように繰り上げヘッドラインの彼ら.'02年のマーキーでは圧巻なパフォーマンスを見せていたのだけど,グリーンのヘッドラインと言われると役不足感は否めない.ステージ向かって左手にドラムのメグ,中央にジャックというホワイト姉弟.良い意味でガレージ・ロックの真髄を見せているのだが,重ねて言うがグリーンのヘッドラインとしては物足りない.そろそろASHがマーキーに現れるのでそちら目当てで移動していくオーディエンスの流れは止まらない.僕?もちろん日曜の目当てはASHですよ.
ASH @RED MARQEE
日曜マーキーのトリは彼ら.今まで一度もライヴを見る機会が無かったので,楽しみにしていたのだが,巨大な松明を持っての登場.誇らしげにフライングVを抱えたティム・ウェラーが微笑ましい.シャーロット・ハザリー嬢はステージ向かって左手だ.セットは新作「MELTDOWN」とベスト選曲を半々くらいでミックスしており,これで盛り上がらないはずがない.新作からは"Meltdown"でロック魂が溢れ,"Evil Eye"や"Detonator"ではご満悦だし,"Starcrossed"のメロウな魅力に鷲づかみにされる.もちろんグレイテスト・ヒッツ分では"Girl From Mars"には「キター!」だし,"Walking Barefoot"ではオヤジなのか涙腺が緩む.ジャッキー・チェン"Kung Fu"でのファニーな雰囲気でブレイクを挟みつつ,終盤は"Orpheus"から"Burn Baby Burn"へ.これを聴くために苗場まで着たことをかみ締める.グリーンのヘッドライナーがTHE MUSICじゃないか,って不安でグリーンに行くかどうかで悩んだ挙句,最後まで粘って正解だ.まさしくこの3日間でのベスト・パフォーマンス.圧巻!
THESE CHARMING MEN @GREEN STAGE
ASHの苗場最高のパフォーマンスの余韻覚めやらぬままシークレットだったグリーンのモリッシー代打を見るために移動する.マーキー後方のワールド・レストランを過ぎて,A
SEEDの休憩所のあたりに差し掛かるとグリーンのサウンドがこぼれてくる.が,これがモリッシーの曲だ.「え,ごたごたあったけど,結局,着ました」ってやつなの??しかし,グリーンからオアシスへ向かう人の流れがやたら多い.何かわからないが,グリーン前方へ行くしかない!!しかも,グリーン全体が殺気立っている.訝りつつ向かったグリーン前方はかなり少ない.中央のエリアにはうっすらと3列くらいの人がいる.で,見てみるとコピー・バンドなのだ.そっくりさん(モリ役)はそれなりに上手い.しかも,いかにも英国なMCをかます.しかし,オーディエンスは呆れているか...
モリッシーが来ないことを知っていながらもモリッシーやTHE
SMITHSのTシャツを着て会場入りしていた少なくない客の感情を逆なでするやり方をする日高は自分がサーヴィス業に従事しているということを理解していないようだ.2週間前で拗れたのであれば,ロクなミュージシャンを引っ張ってこれないのは理解できる.ありがたみの薄いPRIMAL
SCREAM(マニは会場内をブラブラしてたし...)でも,ダレでも良かったと思う.代打を勤めてくれたのであれば,少々しょぼくても,新鮮味がなくても良かった.コピ・バンでも,出演のさせ方次第では「よく見つけてきたね」とも言えたと思う.しかし,いくらなんでも当初予定ではホンモノが出たであろう時間にコピ・バンを出すのは悪意を感じる.しかも,そのシークレットの中身を隠し続け,「日高さんのことだから,みんなのあっと驚くバンドを呼んできてくれてます」なんて金曜日の朝イチにそのシークレットに期待を持たせてはいけなかったと思う.こんな客を舐めている企業には明日はない.
FRF '04 3日を終えて...
雨という悪環境にも関わらず,良い音楽と出会うことが出来て良かった.ただ,しかし,今年のフジは日曜夜のASHからTHESE CHARMING MENへの流れですべてがぶち壊された.この後味の悪さは次週のサマソで晴らすしかないな.(2004/09/04)