平和の白いリボンをつけよう



いかなる戦争・武力・暴力にも反対 ! 平和を !!

 

 

 

 

 以下のメッセージは、浮田さんに届いたメールから

 

 女性の声に耳を傾けよ

 

 ニューヨークの女性の地位NGO委員会のレスリー・ライト委員長から送られてきた、
国際女性トリビューンセンターのアン・ウォーカーがまとめた世界各国の女性たちの反戦メッセージ

 

 

2001年9月25日

女性の声に耳を傾けよ

〖序文〗

 次に掲げる「女性の声」は、何百というE-mailの中から拾い集められたほんの一部にすぎません。大抵の意見が、このような暴力的怒りの行為を生み出す原因となりうる、不平等な世界をなくすために、緊急かつ長期的な解決策が必要だと述べています。それらはすべて女性の決断力が次第に高まり、私たちの次のステップを生み出す意志決定過程の一部になっていることを物語っています。

 

 アフガニスタン:「私達は又再び、団結を呼びかけ、合衆国の国民に対して深い悲しみを述べると共に、又一方でアフガニスタンを攻撃し、その最も荒廃し貧困に苦しむ民を殺しても決してアメリカ国民の悲嘆を和らげることにはならないと考えています。私達は、アメリカがアフガニスタンの国民と一握りの原理主義テロリストとの間を識別できることを心から願っています。」

                           アフガニスタン革命協会

                           Revolutionary Association of the Women of Afghanistan (RAWA)

 

 インド:「テロリズムに対する宣戦布告だけでは、平和と安全はもたらされません。地球とそこに住む人々に対する戦争を止めることが必要です。私達は、民主主義と生態系の安定を回復するために働きかけることが必要です。」                           Vandana Shiva

 

 日本:「国連はテロ攻撃の犯人を起訴し罰するために、国際刑事裁判所を設置すべきです。正しくかつ共存する世界が、テロリズムの根源を消し去るために創設されるべきです。」

                                    戦争における女性に対する暴力ネットワーク

                                    Violence Against Women inWar Network (VAWW-NET)

 

 東ティモール:「私達は皆、アメリカ合衆国で起きた攻撃に全く圧倒されてしまいました。ティモールの女性達は、在アメリカ大使館の外に花やロウソクを置いて、哀悼の気持ちを表わしました。しかしながら、ティモール人は2年前にその全土がインドネシア軍によって破壊された時、ジャカルタが爆撃されるよう要求するようなことは決してしませんでした。(合衆国の大統領は彼等から学ぶことがあるでしょう。)」               Jannet Hunt   Dili, East Timor

                         (ジャネット ハント、デイリイ 東ティモール) 

 

 コソボ:「私達は戦争の時代を生きてきました。私達は、攻撃されること、嘆き悲しむこと、怒りを感ずることがどのようなことかを知っています。復讐への要求は強いことを理解しています。そしてそのことが譲歩されるべきでないことも知っています。しかしながら、私達は暴力的な報復は、正義ではなく、さらなる暴力を生むことになるだけだと認識しています。正義をもたらすかわりに、より多くの罪なき犠牲者を殺し、新しい聖戦を生むことになります。新たな繰り返しの循環です。さらなる憎しみ、さらなる不安、さらなる恐怖、そして必ず市民の中にさらなる死者を永遠に生み出し始めます。私達はそれ故に、合衆国とその同盟者がその愚行を自制するよう強く要請します。テロリスト達は国家ではありません。諸国はテロリストのようにふるまってはなりません。」

                                Medica Mondiale Kosovo 女性センター(Women’s Center

 

  女性地球ネット:「ハーグ平和宣言は合衆国政府が可能な限り最大限の自制をすることを要請します。国民的な癒しの日を設けることを要請します。私達は憎しみの空気の中で、正体不明の敵に対する戦争行為を正当化することを許してはなりません。私達は力の法ではなく法の力を大切にしているのです。」                       Cora Weiss (コーラ ヴァイス)The Hague Appeal for Peace

 

 韓国:「戦争について知っている女性である私達は、暴力や軍隊が決して平和をもたらすことができないことを確信しています。この信念を持って、私達は、どんな戦争行為に対しても強く団結し、あらゆる紛争の平和的解決を要求します。私達は、世界の平和を造りだし維持するために一生懸命努力しています。」                                      平和を作る女性 Women Making Peace

 

 スペイン:「国際社会が(テロリスト達⁄原理主義指導者)に報復し彼等を根絶しようとするために西洋文明の中心である(ニューヨークで)何千人もの人々が死なねばなりませんでした。西欧の人々はタリバンが女性の権利を踏みにじった時、女性達を襲撃した時、そして彼等が女性達を殺した時、全く気にかけませんでした。西欧の人々は、アルジェリアで急進的なイスラムグループが女性を誘拐し、レイプし、殺し、何十人もの女性をずたずたに引き裂いているのに、対岸でそれを見ていました。」

                 Montserrat Boix, 記者 Mujeres en Redのコーディネーター

 

 女性地球ネット:「またもや、真の安全は社会的正義と国内及び国際的な法律を強化することによってのみ、根本的に解決されるのだという私達の抱いている最も深い信念が予見されます。」

                   平和と自由を求める女性国際連盟 

                  (Women’s International League for peace and Freedom

 

 UK:「私達が必要としているのは、戦争の戦略ではなく、包括的で平等な地域社会を求める戦略です。しかし、貧困と飢え、不正義と搾取を多くの国々の、多くの人々が経験している限り、真の絶望は、その政策が一見彼等に貢献するように見える超大国に対する憎悪へと導かれ、テロリズムを正当化するために利用されるでしょう。」                        黒人女性, ロンドン Women in Black

 

 パキスタン:「長い間テロリズムの犠牲を強いられてきたので、私達はテロが意味するものを十分に知っています。しかし、私達はテロリズムを抑制するという名目の下にアフガンやパキスタンの罪なき人々が又新たな戦争の犠牲者になって欲しくありません。テロリズムに対するテロリズムに断固反対します。それは何の解決にもなりません。」         Asma Jahangir

                            パキスタン人権委員会前議長

 

 スエーデン:「私達は、一体どのように賢明な策を見つけ出しそれをすべての女性ネットワークに伝えることができるというのでしょうか。しかし、もし私達が沈黙していたら、私達はすべての戦争にOKしたも同然です。もし私達が行動しなければ、私達は権力を戦争という機械に手渡すことになります。」                                                  Evy Warholm

 

 

 クエート:「クエートの女性達は、同様にテロリズムを強く非難します。しかし私達はその事はイスラムには関係ないと確信しています。一方私達は、非常に深刻なことに、常に子供や女性を含む犠牲者を出すことになる報復に同意しません。私達は皆テロリズムに対する戦いを支援し、テロリストに対する戦争を支持すべきです。(しかし、正義と公明性、叡智ある行動に基づくべきです。)」

                                                                         Fatima, Al-Abdali

 

 クロアチア:「唯一の解決策は、テロリスト活動の組織と実践に直接責任がある人々を調査し、逃亡犯の引渡し、及び処罰のために国際法の機能と国際協調を強固にすることよってのみ達成されます。私達は断固として完全な調査を要求し、報復的な軍事行動に反対します。」

                            B .a .B .e . (積極的であれ、そして解放されよ)女性人権グループ

                            Be active, Be emaucipated, Women’s Human Rights Group

 

 カナダ:「私達は、責任のあるそれ等の個々人に説明義務を課し彼等に正義の裁きをもたらすのは、国際犯罪裁判所といった法的機関の役割だと確信しています。私達の願いは不正と抑圧を無くすために働きかけ、すべての人々の間に積極的な協調関係を築くことにあります。つまり、平和という地球的規模の文化を創設することです。」           (平和への女性の声)                                       

                      Voice of Women for Peace

 

 インド:「傷つけられた者達の怒り、そしてその結果引き起こされる怒りは、どうしたら和らげられるのでしょう。罪なき人々の命が失われたことに対する正義の裁きをもとめることが、必然的に私達すべての者を他の戦いに導くのでしょうか。紛争の解決と平和に向けて共に努力してはどうですか。」

                  Ila, Pathek, Ahmedabad Women’s Action Group (AWAG)                 

                  アハメダバード女性活動グループ

 

 USA:「責任ある者達には正義の裁きが与えられなければなりません。究極的な平和と安全は、軍事力だけで実現できません。思慮深い、決断力ある外交とその話し合いから生み出されなければなりません。」              新しい道を求める女性運動

                  (Women’s Action for New Directions)

 

 女性地球ネット:「国際平和、女性の諸権利、経済的な正義と発展を求める私達の仕事は、これまでにも増して緊急で重要であるように思われます。力の不均衡による貧困、抑圧そして軽視の度合いはしっかりと認識され是正される必要があります。国際的な団結と理解そして行動が必要です。」

                                      発展に際して女性の諸権利を求める連合 (AWID) 

 

 

〖終わりに〗

 女性達の請願や陳述、監視やデモ行進は、すでに行われ又は計画されている活動の一部です。「平和と自由を求める女性」のために国連によって設立された下記のweb-site(国連事務所)はその請願や陳述の多くを載せています。

   International Women’s Tribune Centre

      777 United Nations Plaza-3rd Floor

      New York, NY10017, USA

   Tel (1-212)687-8633  Fax (1-212)661-2704

      E-mail : womenwatch@un.org

      Web-site : http://www.un.org/womenwatch

     

      (国際女性トリビューンセンター,777国連広場…3階,ニューヨーク,NY10017,USA

 


(和訳:高木美枝)

 

 

 

浮田さんに届いたメールから  その2

 

平和のための活動を起こそう!

メアリーノウル修道女会より

 

 

受信:20011016日(火)

 

平和のための活動を起こそう!

 

ここに希望に満ちた言葉が記されています。新聞に報道されていない事実です。

 

シモン・ヴァイクセル記

AP通信記者

ロンドン(AP

 

 

土曜日に、推計2万人がアフガニスタンでの軍事攻撃に反対してロンドンの中心区域を行進しました。

ヨーロッパの数ヶ所で行なわれたデモの中でも最大規模のものです。

 

 ある人々は歌を歌い、又他の人々は聖歌を歌い、わずかではありますが、数名がアメリカとイギリスの国旗を燃やそうとしました。警察は、その行進は、季節に似合わず暖かな日で、平和的であったと言っています。

 

 このデモを組織した核武装反対運動(CND)は、これだけの規模の参加者を歓迎し、海外での反対者との幅広い連携を創り出したいと言っています。

 

 CNDのスポークスマンのニジェール・チィンバリンさんは「関心の高さはまさに目を見張るものがあります。」と語りました。「私達は少数世論であるかもしれませんが、この戦争に反対する何千人もの人々が存在することを示すためにここに来ています。」

 

 ロンドン警察は2万人がハイドパークやピカデリー広場、トラファルガー広場からの行進に参加したと推定しました。警察が介入してアメリカの旗や、紙やダンボールで作られた英国のユニオンジャックを燃やそうとする試みを阻止しました。

 

 ドイツでは、2万5千人以上の平和的抗議者が、街路へ出ました。最大規模のものは、首都ベルリンで、約1万5千人が、ゲンダーメンマルクト中央広場で抗議したと、警察が言っています。その大集会は、いくつかの平和行進に分かれて続行され、‘戦争反対──平和のために立ち上がろう’というモットーを掲げて首都一帯に及びました。

 

 労働団体のみならず、平和団体、教会関係者、学生団体からのデモ参加者達は、攻撃の即時停止を要求し、アフガニスタンと隣国パキスタンでの暴動の拡大を警告しました。彼等は又、テロリズムをその根底から根絶する為の一方法としてその地域での開発の手助けをするように要求しました。

 

 タリバン指導者達が、オサマ・ビン・ラーデンとその部下達を合衆国に引き渡すことを拒否した後、10月7日に合衆国によって指揮された同盟国がアフガニスタンに対する軍事行動を開始しました。サウジアラビアの亡命者、ビン・ラーデンは6千人あまりの人々が殺されたニューヨークとワシントンへの攻撃の第一容疑者です。

 

 ドイツ南部の都市、シュツットガルトで、1万人の平和のための抗議者が、合衆国にアフガニスタンを立ち去るよう、そしてドイツ人が戦争に反対して共に立ち上がるように訴えました。

 

 「この戦争は憎しみの炎を広げる脅威となります。」と、巨大公共企業体労働組合の地方支部長、ジビレ・シュタムさんは、シュツットガルトの中心街で、集会に集まった群衆に語りました。シュタムさんは政府が社会政策を犠牲にして、安全保障への支出を増加させることを批判しました。

 

 この集会の前に、約80人がヨーロッパのアメリカ合衆国軍本部が置かれている兵舎の近くでの徹夜の見張りに参加したと、警察が言っています。小競り合いは、一件も報告されていません。

 

 スウェーデンでは、土曜日に、3大都市で、数千人の人々が平和的な行進をしました。

 

 「世界で最も富んだ国が、世界で最も貧しい国を爆撃することは全く容認できない。」と、平和と自由を求める婦人国際団体 (the Women’s International League for Peace and Freedom) のアン・キャサリーン・ジャールさんが語っています。

 

 イタリーでは、若者が、ローマ、ナポリやその他の小都市で平和的にデモ行進しました。最大規模のものは、ナポリで2千人でした。抗議者の多くは、日曜日に、中央イタリアのウンブリアを目指して準備をしていました。指揮者達は、平和行進は何万人もの人々を惹きつけるだろうと予測しているのです。

 

 スコットランド・グラスゴーでは、約千5百人が反戦運動の為にジョージ広場に集合しました。

 

 オーストラリア中の何千人もの人々が、土曜日に平和を求めて集会しました。シドニー、メルボルン、パース及びアデレードでのデモ行進は、すでに1年以上も前から、宇宙の軍事化に抗議するために計画されていたものですが、アフガニスタンでの軍事攻撃に反対する集会に変わりました。

 

 「911日の攻撃を決して誰も支持しない、しかし同時に今アフガニスタンで起こっていることに対しても誰も支持しない。911日の死亡者を銘記すべき方法は、別の無実な人々の死体の山を築くことによっては達成されない。」とシュプレヒコールを発したと、集会の指揮者デニス・ドゥハーティさんは述べました。

 

 


(和訳:高木美枝)