２００２年度釣行記

2002年度の渓流釣りもいよいよ最終釣行となってしまいました｡悔いの無い釣りをしたいものですが、この時期、早々愛想良く付き合ってくれる魚はそれ程残っているとも思えません。釣り場も同じ想いの釣り人が大勢押しかけているでしょうから、それなりに厳しい釣りとなるでしょう｡

21日(土)〜23日(月)　2002年度最終釣行　山形県南部

21日(土)	朝日川
22日(日)	野川
23日(月)	小樽川

　朝日川

朝日川には毎年2度ほど訪れていますが、ここ2年ほどは来る度に増水のため、狙いのポイントに入れず残念な思いをしながら他のポイントで竿を出していました｡今回、少なすぎるぐらいに減水していて狙いのポイントに楽々入れましたが、川辺には新旧の足跡がそこら中についていました｡　魚は相当抜かれていそうでシビアな釣りとなりそうです｡

朝日川です。大分減水しています｡		朝日川のイワナです。

先ず、朝日川沿いに林道を遡って朝日鉱泉まで走ってみました。途中、釣り人のものと思われる車は殆どとまってなく渓流はがら空きの様でした｡朝日鉱泉周辺は登山客のものと思われる車で溢れ、鉱泉の随分手前から林道に車が止めてありユーターンするのもままならず大変でした｡　朝日鉱泉からすこし下ったところから入渓しました｡　ここ2年ほどは来る度に増水していて入渓するのをためらっていたポイントに今回はすんなり入ることが出来ました｡　釣り始めて早速アタリがありその後もコンスタントに釣れ続きました｡川辺には新旧の足跡がそこら中についているのに思わぬほどの魚影です｡　ただし型が今一で大きくても22〜23cm止まりでした｡

夕マズメに朝日鉱泉とAsahi自然観との分岐点にある橋の下で竿を出してみましたがなんの反応も無く空振りに終わりました｡そこから100メートルほど下った広場でキャンプの準備をしていた釣り人が2人いたので情報交換をしてみました｡一人が餌師でもう一人がフライマンでした｡　広場下の流れを夕マズメ攻めてみたがやはりシビアな状況で一匹も釣れなかったそうです。昼間私たちが釣り上がったポイントを教え、別れました｡

その後、15分ほど車で走ったところにあるリンゴ温泉で食事と入浴を楽しみました｡

　野川

最上川を上流へと遡り支流の野川へやって来ました｡　以前来たときには林道入り口辺りで大規模ダム工事をしていて大型トラックが土煙を立ち上げながら疾走していたので恐れをなし舞い戻ったものでした｡　今日は日曜日で工事はしていないだろうと思い林道へと突入してみました｡

生地山ダム上流部です｡		このクラスのイワナがコンスタントに釣れました｡

林道入り口付近の静けさとは裏腹に、しばらく走ると信じられないほどの大掛かりな工事が進行していました｡　今日は日曜日でしかも早朝ですが、工事現場で人の動きがあるところを見ると今日も工事が行われそうでした｡　深い渓谷の真中にまるでSF映画に出てくる巨大宇宙船のように橋げたが突っ立ている光景は全く異様なものでした｡
　ここは朝日川とは違い、釣り人が大勢押しかけていました｡　支流の駐車スペースにはあちこち釣り人のものと思われる車がとめてありました｡　支流の一つを突き当りまでひとっ走りしたあと、戻りながら入渓ポイントを探していると枝沢の藪の中から熊よけの鈴を鳴らしながら餌師が一人林道へと上がってきました。　例によって情報収集しますと、数日前この釣り人の仲間がこの枝川にはいったら尺上のイワナが数釣れたそうです｡　それで自分もと思い今日入ってみたが２０cm程のイワナが一匹のみだったそうです｡　昨日辺り、別な釣り人が入ったようで真新しい足跡がついていたので諦めて上がってきたと話してくれました｡　私たちはダム湖まで戻り途中他の釣り人がいないのを確認した後、支流を釣りあがってみました｡始めフライに飛びついてくるのはハヤばかりでしたが、堰を一つ越えてみたらその後２０cm前後のイワナがコンスタントに釣れ続き、じっくり釣りを楽しむことが出来ました｡　途中、後から餌師が熊除けの鈴を鳴らしながら追いついてきました。若い２人組みで、私たちを見かけ驚いた顔をして、『真新しい足跡がついていたので、ひょっとしたらと思っていたがやはり先行者がいたのかア』と、少しがっかりした様子でした｡　どうやら私たちが止めた車に気がつかないで後から入渓してきた様です｡　少し情報交換してから彼らはさわやかに『私たちは、ここから撤退します』といって林道方向へ藪コギしていきました。　すこし気の毒な感じがしました｡　昼過ぎまで釣りあがり、一旦終了としました｡

夕マズメは野川本流のダムインレットを少し上流へ上った辺りで竿を出してみました｡ライズでもあるかと期待したのですが、ライズはただの一度も起きませんでした。しかし、40分ほど釣りあがってみたら23cmのイワナを最大に4匹釣れました｡

　小樽川

　2002年度の渓流釣りも泣いても笑ってもついに今日限りです｡解禁当初にいろいろ描いていた夢や希望はなかなか叶うことは出来ませんでしたが、自然の渓谷の中にドップリとつかり竿を出せるのも今日限りですから釣果は別に、渓と空気の流れに心置きなく心身を漂わせて見たいものです｡

例年、この時期になると小樽川辺りでも魚影は極端に少なくなるのですが、今年は最盛期に比べればさすがに好ポイントから一発でとは行かないものの飽きない程度にイワナが顔を出してくれました｡　いつも顔を出してくれるポイントからはあまり音沙汰は無いのですが思わぬところから20cm前後のイワナがフライに飛びついてくれました。早朝よりほんの2時間ほどの釣りでしたが、そこそこ魚の引きが楽しめ十分満足して納竿としました｡

解禁当初、今年は尺上を2,3匹は上げてみたいと目標を立て、釣行計画もそれなりに練ってみたのですが、天候や、場所設定の読み違い及び最大はなんたって腕前の要因で、夢は叶う事無く今年も終了となりました。

しかし、素晴らしい自然の中で、数多くの魚たちに相手してもらいながら、怪我や事故もなく１シーズン楽しませてもらったことに山ノ神、渓ノ神様方々に大感謝、大感謝、

釣りの後のお楽しみ定番、温泉

りんご温泉 住所：山形県西村山郡朝日町大字宿1353-1 TEL：0237-67-7888 風呂：大浴場　露天風呂　レストラン　休憩室 泉質：含重質　食塩質 料金：大人３００円　お休処/半日３００円 　　　　１日５００円 時間：入　　　　浴　8:00AM〜9:00PM 　　　　レストラン　11:00AM〜7:30PM 休館日：年中無休