Foolscapへのいただき物/Hal & David

　事の発端は、ある穏やかな秋の休日。私のPCから怪しい異音がした事です。
　フリーズするなどと言う事は別に珍しいことでもなく、慌てず騒がずに電源を落とし、改めて再起動しました。ところが、今度はOSが立ち上がらないのです。これは明らかにハードの故障です。こうなってはどうしようもなく、私のPCはメーカー送りの修理となりました。

　必然的に、Foolscapの更新が停止状態に。ちょうど連載中だったハル＆デイヴィッドの「モンマスの祝宴」は、第七章で止まったのです。
　この章でハルは、延々と続く挨拶の列を抜け出し、デイヴィッドと一緒に宴会に沸く町に、遊びに行ってしまいます。身代わりとして、ハルの席には弟のジョンを残して…。
　つまり更新停止によって、ハルとデイヴィッドは遊びに行ったまま、ジョンは身代わりにされたまま時間が止まってしまったのです。

　そこで！いつもお世話になっているあさみさんが、こんな可愛いイラストを描いて下さいました！お気の毒なジョン王子は、兄よりも背が低いため、足がつきません…。泣くなジョン・プランタジニット！君の人生には更に困難が待っている！
　そして大ヒットだったのが、「りんご飴を買ってやる」というハルです。…クソ親父が「娘」に用意していたエリザベスという名で呼ばれる事にムッとするデイヴィッドよりも、問題はりんご飴です！

　あの縁日の屋台で売っているりんご飴。別に特に美味しい物とも思えませんが、風物詩として欠かせません。みなさんはりんご飴をどうやって食べますか？
　あさみさん曰く、ハルは三秒で完食。デイヴィッドは…齧って食べそうだけど、可愛らしく舐めるのもありかも…？！との事。
　うむむ。私が思うに、普通なら二人とも齧ってさっさと食べそうですが…デイヴィッドはりんご飴に素直に喜ぶという行為がいまいち好きになれず、わざと舐めるかも知れません。
　あさみさんはりんご飴を食す二人も描いてくださいましたが、完全にハルの顔は次の瞬間、デイヴィッドのりんごに齧り付く顔ですね…。皇太子と伯爵の息子がそんなんで良いのだろうかと思うのですが、食という行為には人間の本質が表れるものなのです！

　中世英国人の歯は、衛生状態から言って、「茶色かった」と推測されていた時期があったそうですが、最近の発掘の結果「真っ白」だったそうです。アクアフレッシュこそなくても、歯を清潔にする手段はあったでしょうし、なんと言っても砂糖が普及していなかったのが主な理由だそうです。

　結局、私のPCは一ヵ月後にハードメモリーの無料交換で返ってきました（初期不良…？！）。
　更新が滞っていた間、素敵なイラストで楽しませてくださったあさみさんに、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。