あさみ様からのいただき物
 
 とうとう頂いたぞ、GIFアニメ!!題して 「弟の思惑。」

 いつもお世話になっている「はっちぽっち。」のあさみ様は、素敵なイラストを描き、ナイスな日記を書き、そしてハイセンスなGIFアニメを作るという、すばらしい方です。
 造詣映像朴念仁の私としては、一体どうやったらこうして絵が動くのか、皆目見当がつきません。

 あさみさんのGIFアニメの特徴は、その絶妙な間。侘び寂びとでも言いましょうか。その一方でブリティッシュコメディのテイストもございます。
 そしてキャラクターの可愛い造詣!これは言うに及ばずです。

 さて、今回あさみさんがアニメにしてくださったのは、ハル&デイヴィッドの「モンマスの祝宴 第7章」で明らかになった、弟ジョン王子の思惑です。

本文より
 「宮内庁の人間は宮殿から脱走してしまう皇太子に、早く妃を取らせようと躍起になっている。一方このジョン王子は、同じような事をデイヴィッドに対し考えているらしい。兄のためなら死んでも構わないと思っているジョンの理屈では、デイヴィッドが妻を娶ればその分だけ、兄は自分を頼りにしてくれるだろうという事らしい。」

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  ハル & デイヴィッド  
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あさみさんのコメント
 「あにうえ命の17歳・ジョン王子、将来を希望的観測でシュミレーション中。
  結婚によって男同士の友情のバランスが崩れたりすることってやはり多いのでしょうかね。」


 …多いと思います。女性ほどではないと思いますが、男性の場合も多々あると思います。
 青春時代にむっさい男同士で組んだイカシたロックバンドが、大人になって結婚したりするとあっけなく崩壊するってのは、よくある話です(ある特定のバンドを指し示しているような気が…)。もちろん、個人差はあります。結婚しようが離婚しようが、男の友情は別次元で保ち続ける人も、多いと思います(それが奥さんには面白くない…とかいうパターンも)。
 結局、人間関係にもバランス感覚は必要だということですよね。
 
 話が逸れました。
 ジョン王子としては、デイヴィッドが妻を娶り、ハルと疎遠になったところがチャンスと考えているようです。そこでこのシュミレーション。自分で想像しておいて、自分で赤面するジョンのお馬鹿加減が最高です!君、そんなに上手くいく訳ないだろう?
 一人で赤面しているのをハルとデイヴィッドに気づかれたジョン。三人の間に漂う微妙な空気。「…。」のフォントも微妙に違うという、あさみさんの芸の細かさに脱帽です。
 さて、デイヴィッドは「弟が欲しかった」とつぶやいていますが、セグゼスター伯爵が聞いたら卒倒しますね。ちなみにデイヴィッドは六人兄弟の末っ子。彼が生まれた時、長男は18歳。五男は11歳でした。


 ところで、「デイヴィッドが結婚すれば…」と能天気なシュミレーションに精を出すジョンは、ハルとても結婚するという事が分かっているのでしょうか?分かっていないと困るのですが。皇太子なのでハルの結婚は重要な政治戦略。時間を掛け、じっくりと時を待ち、結局ハルが結婚したのは彼が34歳の時です。

 では、当のジョンはと言うと?なんと彼、初婚がハルの死後なのです。一体、どこまで兄上命なんだジョン・プランタジニット!しかもお嫁さんは18歳。残念ながら9年後の出産時に亡くなりました。
 二回目の結婚は、その翌年(王族は感傷に浸る暇もない)。ジョン44歳。花嫁は17歳!
 いやはや、中世とは言え、王族とは言え、政略結婚とは言え…色々大変ですね。

 ともあれ、私独自の設定として、ジョンは誠実で良い人なのです。世間一般的には悪人ですが。マイペースな兄と、よく分からないその親友を相手に、これからも頑張って欲しいと思います。

 改めましてあさみさん、素敵で可愛い贈り物を、ありがとうございました!

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