トルーデ様からのいただき物
 
 ハル&デイヴィッド「甲冑職人の失踪」 コミカライズ!!

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  ハル & デイヴィッド  
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 トルーデさんは、シェイクスピアの「ヘンリー四世」という作品を贔屓にしておられ、以前からハル王子のイラストを描いておられた、とても貴重な存在の方です。
 私がハル&デイヴィッドをこのHPに連載するに当たって、トルーデさんに自己紹介申し上げたところ、もったいなくもトルーデさんのHP, Sweet Revengeでハルデヴィ・リコメンドを展開してくださったり、イラストを描いてくださったりと、本当に感謝に耐えません。

 そして!2004年の夏には、なんとコミックまで描いていただきました!Sweet Revengeに掲載されていたものを、このたび許可を頂いて、こちらにもアップさせて頂きました!!嬉しい限りです。

 まずは左の表紙から!金髪王子様で、しかしやや小悪魔(いや、大悪魔かもしれない)なハルと、いつでも一緒(でも無愛想な)デイヴィッドであります。
 甲冑職人の失踪について、考えを巡らす二人か、はたまた間抜けな外交官の扱いを思案する二人か?


 

 そしていよいよ、コミカライズです!
 場面は、「甲冑職人の失踪」から、「9.皇太子の対応も迅速なれば、数に大差のある攻防戦も迅速に終わるという実例」ですね。
 
 甲冑職人の失踪を調査しているうちに、森の中の工房へたどりついたハルとデイヴィッド。しかし、その前に通った村マーロウの住人たちに、最近頻発している追いはぎと間違われてしまった!
 「サーだなんて、偽名をつかいやがって!」
 と、息巻くマーロウのファーマン氏。…デイヴィッドは本名を名乗ったんですけどね。ハルは、確かに偽名「ヘンリー・プラント」を使っていたので、ここは正直に本名を名乗ったら、逆効果!…この後、ハルとデイヴィッドはかなり酷い目に遭います。詳しくは、「甲冑職人の失踪」をご参照ください。

 この「本名ネタ」、私自身気に入っている所で、トルーデさんにもヒットしたようで、嬉しいですね。イングランドの場合、国王と言っても貴族の内の一人ですので、ちゃんと苗字があります。ハルの場合、Plantagenetと言うのですが、発音としては、プランタジニット,プランタジネット,どちらでも良さそうです。
 話がややこしくなるのは、親子で同じ名前が多いせいです。ごたぶんに漏れず、ハルの場合も父王と同じヘンリーという名前のため、ファーマン氏らの怒りを買ってしまったという訳。
 トルーデさんの描くハルのにこやかさが良いですね。まさか彼も、これで事が収まるとは思っていないでしょうが、とりあえずにこやかさを崩さない余裕が、王子には必要のなのです!
 衣装も可愛いですね〜!マント!これは重要ポイントです!

 更にもう一作品。同じく「甲冑職人の失踪」の第九章からです。
 ハルと自国の姫君との結婚を勧めようとする、ナヴァールの外交官アルフォンソ・ラペ氏に、容赦しない一言のハル!!「私の元婚約者が…」とかにこやかに言っていますが、元婚約者は、これこの通り思い切り男!しかも無愛想で、話の流れをぶった切るように「ハル、来るぞ」と、これまた容赦ありません。
 王子様スマイルで、可愛らしさまで振りまきつつ、慇懃無礼なハルのキャラを、トルーデさんは余すところなく表現して下さいました!
 ラペさんの真っ青加減が良いですね。この人、ただでさえ、この度の結婚交渉に失敗続きで、しかもこの衝撃発言を聞いては、そりゃ青くもなるというものです。
 元婚約者のデイヴィッド・ギブスンというネタは、ハル&デイヴィッドの根幹を成していますから、私としても最大限使いこなしたいネタです(それにしてはバカバカしい話ですが…)。これまた、トルーデさんの絵心を刺激したのが、このシーンであるのも、嬉しさ倍増ですね。

 絵心皆無で、造形系が全く駄目な私(字も下手)は、表現したいお話やシーンがあっても、どうしても文章でしか表現できません。
 それをこんな風に絵にしていただけるなんて、本当に嬉しいです!しかも漫画ですよ…。登場人物の表情や、台詞を流れるように表現するのって、本当に素敵な才能だと思います。しかも、PCの処理で美しく、見易く!
 今回のコミカライズは、なんと言ってもハルのラブリーな表情が最高です。ええ、勝てません。ハルの王子様腹黒スマイルには!(笑)

 あさみさんや、トルーデさんなど、複数の方に私のオリジナル小説のイラストを描いていただくと、それぞれのイラスト作者さんの個性も楽しめて、そういう面でも嬉しいです。他の皆様も、いつでもお寄せくださいませ〜♪大歓迎です!

 トルーデさんに、もう一度お礼を申し上げます。素敵な作品を、ありがとうございました!これからも絵心をくすぐり、楽しんでいただけるような作品を作って生きたいと思います。!


                     6th February 2005

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