トルーデ様からのいただき物

 世界初!!「ハル&デイヴィッド」のイラスト!

 シェイクスピア&中世西洋史メインでありつつ、海外サッカーに夢中!という、トルーデさんと、そのサイトSweet Revengeさんには、とてもお世話になっております。
 私がトルーデさんによるハルのイラストを掲載されていたのを見つけたのが、そもそもの始まり。シェイクスピアの「ヘンリー四世」はどちらかと言うとマイナーなジャンルで(ハムレットやリチャード三世は多いのですが)、寂しい思いをしていたので、Sweet Revengeさんの存在自体がとっても嬉しかったのです。おそらく、日本でただ一人の「ハル描きさん」ではないでしょうか?

 さて。私のオリジナル小説「ハル&デイヴィッド」は、「ヘンリー四世」を読んで、ハルをとても魅力的に感じた所から膨らみ始めました。そして私の中でハルのキャラが少し変わり、「主人公には、常に行動を共にする相棒が必要!」という思想の下(←ホームズの読みすぎか?)、デイヴィッドというキャラが誕生しました。そうこうしている内に、シェイクスピアにインスパイアされつつも、設定やキャラに大きな違いのある、オリジナル小説を書き始めてしまったという訳。

 それをネットで発表する勇気があるくらいなのだから、トルーデさんにご挨拶申し上げる勇気だってあるはずだとばかりに、Sweet Revengeさんにお邪魔したところ、とても温かく…いや、むしろ熱烈に歓迎してくださりました。しかも「ハル&デイヴィッド」を贔屓にしてくださり、「次が楽しみ」と嬉しいコメントを寄せ下さり、その上他のシェイクスピア関係のサイトさんに紹介してくださり。本当に感謝しても仕切れない所に、ある日送ってくださったのが、このイラストです!!

 私はこのイラストを見たとたん、訳の分からない奇声を上げ、椅子から立ち上がり、辺りをウロウロ歩き回り、暫く興奮して、夜は中々寝付けませんでした。ホームズや三銃士は世界に名だたる有名なキャラですから、沢山イラストを拝見しています。ハルは辛うじて絵画や銅像(ストラッドフォード・アポン・エイボンにあるらしい)、もしくはBBCのドラマ、「ヘンリー五世」の映画化などがあります。しかし、デイヴィッド・ギブスンは!「ハル&デイヴィッド」は!私の頭の中だけに存在していたのです。そんな彼らが画像になったときの感動は、表現のしようもありませんでした。
 不思議なこともあるものです。「甲冑職人の失踪」には、ハルとデイヴィッドの容姿に関する記述は殆どありません。しかし私の頭の中では、かなり詳細に設定されていました。それによると、ハルの髪はやや明るめで、デイヴィッドは濃いこげ茶だったのです。なんとトルーデさんは、見事にそのように塗って下さいました。トルーデさん曰く「文章から伝わるものがあったのでしょう。」ともあれ、描いて頂いた上に嬉しさ倍増です。
 それにしても、二人ともなんて可愛いのでしょう!トルーデさんのイラストはどれもポップで、キュートで、可愛らしく、でもどこか知的な感じがします。この二人も何か企んでいそうな、生意気オーラを発していて、可愛いだけでなく、格好良いです。そして、とってもおめかししています。宮廷行事の合間でしょうかね?そう、ハルは正統的な白くて高価なシャツを着ているイメージがあります(白い生地自体高価)。デイヴィッドの緑基調は、L.オリヴィエの映画「ヘンリー五世」で、グロスター公爵(ハルの末弟・ハンフリー。いや、ベッドフォード公爵ジョンかも知れません。確認します。)の衣装に通じるものがあって、これまた私の想像とよく合っているのだから、不思議です。
 余りの嬉しさに、小説を書くのがしばし止まり、このイラストを見てはニヤニヤしている所に、更に嬉しいことがありました。なんと、トルーデさんがSweet Reveneさんに「ハル&デイヴィッド」の推薦&紹介ページを作ってくださったのです。これにはもう、驚愕・感動しました。なんて幸せな事でしょうか。愛読してくださるだけでも有難いのに、ご丁寧な推薦文に、まるで文庫本の裏表紙のようなあらまし紹介(←私が読んでも「あら、面白そうな小説かも」と思ってみたりする)。ああ、本当に「ハル&デイヴィッド」を書いて良かった、ネットに発表して良かったと、思うのです。私は文芸部やサークルに所属した事もなければ、手作り冊子で誰かに小説を読んでいただいたこともありません。人に読んでもらう為に書いたものといえば、せいぜい卒業論文くらいのものです。そんな私ですから、こんなに良くして頂いた喜びたるや、想像を絶するものがあるのです。

 こんな素的なイラストに、紹介ページを頂き、これからも頑張って素的な小説を書こうと、私が改めて決心したのは言うまでもありません。本当にありがとうございました。皆様も、どうぞトルーデさんのSweet Revengeさんへお越しくださいませ。掲示板ではシェイクスピア,中世西洋史のみならず、楽しい会話が日々展開されています。「ハル&デイヴィッド」紹介・推薦ページへは、(今は)トップから、もしくはMy Favorite Thingsの中世ヨーロッパの歴史関係からどうぞ。どのページも、トルーデさんの素的なイラストがお出迎えしてくださいます。


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