中島みゆきコンサートツアー2001「XXIc.1st.」 in Keio

2001.12.04

三田祭 前夜祭

 2001.11.18、慶應義塾大学 日吉記念館に出陣。
 中島みゆきが学園祭に出演するのは 1977年の東京大学 五月祭以来、24年ぶりなんだって。

 知人の現役慶大生に、取れるだけチケット押さえてくれって頼んどいたんだけど、
 「発売当日に手持ちの現金がなかったの〜」
 ってことで、確保できたのは自分用に 1枚だけ。
 でも後できいた話によると、実はけっこう余ってたらしいのよね。
 大学生協の窓口販売が始まってしならくしてから、ぴあでも売ってたもの。都内の金券ショップにも結構な量が出回ってたみたい。
 全席抽選だから、チケ屋も値段つけづらかったでしょうね。

日吉キャンパス

 三田祭といえば三田キャンパスだと誰もが思うだろうけど、前夜祭は横浜市の日吉キャンパスで開催するのよ。
 過去には篠原ともえ、知念里奈、沢田研二、米米クラブなんかが出演してるみたい。
 ちなみにキャパは約 7,000人。実は今回のツアーで一番大きな会場だったりして。

 自力でチケットを入手した翔ちゃんと東横線日吉駅に到着したのは 2:30pmくらいだったかしら。
 駅を出て道路を一本横断したら、そこは正門。銀杏並木の向こうに見える日吉記念館には、「中島みゆき XXIc.1st. in Keio」の垂れ幕が。
 しかし、この時期でよかったわ。もうちょっとすると銀杏並木は、強烈なギンナンの香り、っていうか臭いが充満するのよ。
 それとも直前に清掃でもしたのか、このときは臭わなかったわね。

 1:00pmから座席の抽選が始まっていて、既に抽選を終えた人が駅方面に戻って来ていたわ。開演の 5:00pmまでまだ時間あるものね。
 ここで、大阪から仕事を放置して来たさきたに遭遇。
 抽選の結果は2階席だって。早く来ればいい席取れるってわけじゃないのね。

 抽選は日吉記念館の前のテントでやってて、10分ほど列に並んで抽選の順番待ち。連番で取りたいときは代表者が一回だけクジを引くというシステムだったわ。
 ここで新さん (って自分で書いてても誰?って感じだわ。新っていうか、川口のマリー・アントワネットと呼んだほうが、36.5℃関係者には分かり易いかしら) と遭遇。
 もうオキャマだらけのコンサートだわ、今回は。
 で、列に並んでる間に
 ♪さっさや〜あ〜くあめぇ〜にぃ〜
 と大音量の「囁く雨」が聴こえてきたの。
 待ってる人のために CDでも流し始めたのかと思ったら、何のことはない、中でやってたリハの音が丸聴こえになってただけだったわ。
 そう、日吉記念館って、その実態はただの講堂。しかも体育館も兼ねてるの。そりゃ音なんて漏れまくりだわな。
 チケット買えなかった人も、日吉記念館の前まで来れば十分に聴こえたわよ、きっと。

 そして抽選。
 どんなシステムでやるのかと思ったら、抽選窓口が 6つくらいあって適当に振り分けられ、そこで箱の中のピンポン玉を掴んで取るだけだったわ。
 しかもピンポン玉、3つしかないのよ。
 取った玉には、ブロック名が書いてあるだけだったわ。きっとアリーナ、1階席、2階席の 3パターンに違いない。
 横方向のブロック分けは、振り分けられた窓口で決まっちゃうのね。そして同一ブロック内ではきっと先着順にでもなってるんだわ。
 抽選結果は、1階席の割と真中という、まあ悪くない位置。仮にアリーナでも後ろの方になっちゃったら、段差がない分かなり見づらいのよね。

 抽選終了後にさきたと合流して、お茶でも飲もうと日吉の街を徘徊したんだけど、どの店もだいたい満員だったわ。みんな考えることは一緒なのね。
 結局、自販機でコーヒーを買って、慶應日吉キャンパスの中庭のベンチで雑談。
 とてもノンケには聞かせられないような内容を口走ってたような記憶があるけど、まあいいや。
 そろそろ開場って頃合をみはからって、会場の日吉記念館の前に行ったら、もう長蛇の列。しかも開場時刻を過ぎても列は動く気配がなくて、ちょっと苛々しながら待つ羽目になったわ。

 やっと入場して席についたら・・・ステージが遠い。
 席そのものは、ちょうど目の前が通路になってたので見通しは良かったんだけどね。
 そしたら、準備の良い翔ちゃんはオペラグラス持参だったの。それも、見た感じかなり高精度なのを二つ。
 さっそく一つ借りて、会場内のオトコをチェック。
 そしたら、まあ、いるわいるわ短髪ヒゲガッチリの歩くカミングアウト状態のゲイカップル。さすが、みゆきのコンサートよね。
 私と翔ちゃんみたいに、ゲイにも見えなきゃ (とりあえず言い張ってみる) カップルでもないゲイも、かなりの割合でいたはずだから、あの会場のゲイ濃度って結構高かったに違いないわ。
 んで、アリーナの後列に可愛いイカホモ系デブを発見したので、翔ちゃんと二人でオペラグラスで視姦。
 でも、彼氏と一緒に来てたみたいだったわ。けっ。

本編

 大宮のときとセットも曲順も同じなので本文カット。

 ってわけにもいかないので書くけど。
 入場がモタついててもっと遅れるのを覚悟してたけど、意外と20分押しくらいで客電が落ちてライブの開始。
 後で MCでも言ってたけど、開演のベルと同時に拍手が湧き起こったわ。
 これが他の会場だと、ベルと同時に客席が静まりかえってたようだけど。そういや大宮でもベルで静まりかえってたわね。

 曲順は大宮と同じなので本気でカット。書きたいことだけ書くわ。
 まず 1曲目「あした」。
 なんか、一部だけど音程が危なかったと思ったのは私だけ?
 歌詞を忘れたり間違えたりってのはよくある話だから気にならないけど、まさか音程に不安を抱くとは思わなかったわ。
 今まで私が見てきた中でも、たぶん初めてよ、こんなの。
 2曲目以降はそんなこともなく、安心して聞いていられたけどね。

 「ここにいるよ」コーナーは、大宮より読む量が増えてたわ。
 ツボだったのが、
 「去年。道に倒れて彼の名を呼び続けました。その彼はその後略奪して、今、隣に座ってます」
 ってやつ。
 投稿者の名を読み上げたときに、「はーい」と返ったのは男性の声だったわ。
 きっと会場に来ていた数百人のオキャマは、「きゃー素敵」と思ったはず。
 中島みゆきも、
 「え、今の男性の声でしたよね?彼ってことは、その、いや、そういう愛もありますよね」
 と反応してたわ。
 でも実はあれって、恥ずかしくて返事できなかった投稿者の女性の代わりに、彼 (略奪されたという本人) が返事したってのが真相らしいわ。つまらん。

 私も一つネタ思いついたんだけどさ、こういうのどう?
 「初日の大宮で見たときから、ギターの古川昌義さんに一目惚れしました。
 私の友達も古川昌義さんに夢中です。
 みゆきさんも好きです。でも昌義さんに会いたくて今回のツアーは×回も来てしまいました。昌義さん、好きです、抱いてください。31歳 男性。」

 うーん、今イチつまんないわね。つか、単なる私の本音なんだけど。
 でも仮に読んでもらえたとしても、返事する度胸はちょっとないので、このネタ使いたい人がいたら譲るわよ。

 全般的に、初日の大宮よりは歌い方に迫力があったような気がしたわ。
 特に「夜行」のサビとか、いい感じに吼えてくれてて。欲を言えば、もっと派手にシャウトしてほしいんだけどね。

 しかし、後半からだんだん辛くなってきたのは、尿意。
 直前に飲んでた缶コーヒーが敗因だったわね。会場も割と寒かったのよ。
 13曲目の「樹高千丈 落葉帰根」が終わったあたりで、本気でトイレに行っとこうと思ったんだけど、いきなり MCなしで次の「LOVERS ONLY」が始まり、じゃ次にと思いきや、連発で「夜行」だったのよね。
 その後はメンバー紹介して長めのMCってのは知ってたから、「夜行」が終わった時点で抜け出してトイレに走ったわ。
 けっこう、同じように走ってる人がいたのには笑ったけど。MCの途中で戻って来れたので、「ヘッドライト・テールライト」が最初から聴けて良かったわ。
 それにしても、あの会場の寒さから考えると、私と同じように尿意と戦ってた人って、きっと数百人単位でいたと思うわよ。特に女性客なんか、大変だったんじゃないかしら。

 後はアンコールで「地上の星」と「月迎え」。
 結局、学園祭用の追加曲とか構成変更なんて一切なくて、ほんとにツアーの一環って感じだったわね。


中島みゆきに戻る | B.G.M.に戻る | ホームページに戻る

ご意見、ご感想はけーたまで