Webで日記つけるのって考えものね。
それだけで更新してる気分になっちゃって、日記以外のページなんて全然更新しなくなっちゃうから。このコーナーの更新なんて 1年以上空いちゃったわ。
さて本題。
たまにはオネェで茶化さずに書いてみましょう。10年前のことを。
今でこそ、自分のゲイというセクシャリティに対して肯定的になってる私だけど、これでも20代の初めくらいまでは、
「女の子とつきあって、将来は結婚して家庭を持って・・・」
なんてことを考えていました。
当時は周囲にゲイの友人なんて一人もいなかったし、ゲイ雑誌も存在は知ってたけど買ったことなかったし、今みたいにネットでゲイの情報が簡単に手に入る環境なんてのもなかったし。
でも、興奮するのは男の裸。
ノンケ向けのエロ本とかビデオを見ても、目は男優に釘漬け。
もう否定しようのない男好きだったくせに、世間の常識ってものに縛られて、自分がホモセクシャルだという事実から目をそむけようとしてました。
で、女の子なんか全然好きじゃないくせに、彼女を作らなきゃとは思ってましたね。
たまたま高校生の頃は、向こうから告白してきたという物好きな女の子がいたお陰で、彼女持ちという立場にはなれました。
とは言っても田舎の高校生だから、笑っちゃうくらい清い交際ではありましたが。そもそも女性の体には興味ないし。
結局、その子とは長続きしませんでしたね。今となっては、つきあってた期間も覚えてないけど。
そして大学入学。
そろそろ童貞も卒業なきゃいけない、などと無茶苦茶ノンケ的なことを考えつつ迎えた 20歳の誕生日のことでした。
当時入っていたサークルには、近くの女子大の子も参加してたんですが、その中の一人が、私の住んでたアパートに、ケーキ持参で押しかけてきたんです。
無碍に追い返すのも可哀想だし、誕生日にケーキ持って来てもらって悪い気はしませんから、部屋に入ってもらいました。
そして、その子の思惑通りにコトは運び、つい、やっちゃいました。
若いときって、なんとかなるものなんですね。
でも。
全然燃えない。
ふーん、マンコってこうなってるんだ〜くらいの感慨しかありませんでした。すっげえ醒めてるの。自分が女とも出来るんだ、っていうことに、ちょっと安堵感を覚えた記憶があるくらいですね。
で、その子とつき合うことになったのですが、これがもう苦痛で。
裸見たって全然興奮しないし、普通に会ってデートしたりってのもうざったい。
悪い子じゃなかったんですけどね。
結局、私が彼女のことを全然好きじゃなかったんです。半年くらいで、私から別れ話を切り出し、別れることにしました。
それが別の女の子だったとしても、結果は同じだったと思います。
この一件で、自分が女性に全く欲情しないこと、自分を偽って女性と付き合うのは、自分も辛いし相手も不幸にするだけだということが、身にしみて分かりました。
それ以前に抱いていた「将来は結婚して・・・」という幻想が、現実になることは有り得ないと知ってしまったのです。
まあ、それが分かっただけ、良かったのかも知れませんね。
それすら分からないままノンケとして生きようと努力していたら、私はもっと不幸になっていたでしょう。
でも、だからと言って二丁目デビューも出来ず、ゲイ雑誌もどこで買えるか知らず、ゲイ向け伝言ダイヤルなんて存在すら知らず、かなり満たされない日々を送っていました。
その後、たまたま古本屋でゲイ雑誌を見つけて買ってから、私の人生は変わり始めたのですが、それはまた別の話ということで。
あ〜〜〜、オネェ出さないのって疲れるわ〜〜〜っ (最後でぶち壊し)