ゲイから見たノンケ

1999.04.25

 カミングアウトって言葉も、だいぶ世間に浸透したようです。これ読んでるあなたも、カミングアウトしたり、知人からされたりしたことあるんじゃないでしょうか?
ゲイにとって、カミングアウトするべきか隠し通すべきかってのは、本人にしてみりゃ結構深刻な問題なんだけど、この話は深くなっちゃうのでまた別の機会にしましょう。

 友人からカミングアウトされたノンケの反応の中で
 「お前がゲイなのは別に構わないけど、俺は普通の男だからな。俺を襲わないでくれよ」
 ってのがあります。口に出す、出さないは別にして、こう考える人もいるんじゃない?
 いっときますけど、自意識過剰よ。ゲイだからって、オトコだったら誰とでもやりたがるなんて思わないことね。
 って、このページ読んでる人の多くはゲイだろうけど。

 ゲイにとって、自分の好みのタイプでないオトコなんて、眼中にないのよ。性欲の対象になんかならないの。
 「えー、でも俺、女にもてる方だしぃ」
 なんてほざいてる、そこのノンケ。よく覚えておきなさい。女にもてることと、ゲイにもてることには全く相関関係はないのよ。ゲイの好みは多彩なの。最近、デブ専なんて言葉も一般的に使われるようになってきたけど、もともと××専ってのは、ゲイの性的嗜好を表現する言葉なわけ。太ってる人が好きなのはデブ専、きれいな顔の若い子が好きなのはジャニ専、年取った人が好きなのはフケ専、って、まあ他にもいろいろあるけど、オトコの好みは人によって全然違うの。だから、自分がゲイに狙われてるのかも、なんて余計な心配しないことね。

 だいたい、ゲイはそうそうノンケに手を出さないわよ。好きになったって何かできるわけじゃないってわかってるから、最初から恋愛対象から外すわよ。
 まあ、若い童貞(ってこの言葉も変だわね。要は未経験てこと)のゲイの子だったら、ノンケを好きになっちゃうかもしれないけど、だからって、いきなり襲ったりしません。せいぜい、あなたの全裸を想像しながら、もし見たことあるなら思い出しながらオナニーするくらいです。
 あるいは、あなたとあーんなことやこーんなことをするのを想像しながらオナニーするとか、盗んだあなたの下着の匂いを嗅ぎながらオナニーするとか、盗んだあなたの靴下の匂いを嗅ぎながらオナニーするとか、まあ、せいぜいその程度です。いきなり襲ったりするケースは少ないでしょう。ないとは言わないけど。

 真面目な話、カミングアウトするのは、ゲイの彼にとって、あなたのことを大切な存在だと思っているからです。
 あなたには本当の自分を知ってほしいと思うから、敢えて伝えるのです。別にあなたのチンポ咥えたくてカミングアウトするんじゃありません。・・・ほとんどの場合は。

 ごくまれに、ほんとにあなたのチンポが咥えたいからという理由でカミングアウトする場合もあるかもしれません。そんなとき、相手が分別のある大人だったら、こう言って説得してみましょう。
 「お前が男を好きなのはわかったけど、俺は女が好きなんだ。男とセックスすることは考えられない。お前も女とセックスはできないだろう」
 これで相手も引き下がるでしょう。

 ・・・なんて簡単に済みゃいいのですが、世の中甘くありません。相手に分別がない場合もありますね。特に、相手が10代のやりたい盛りの場合はこの傾向が顕著です。
 彼は一大決心をして、どうしてもあなたのチンポを咥えたくてカミングアウトしたのです。毎晩、あなたのチンポを咥えることを夢見ながらオナニーを続け、悩みに悩み抜いた結果のカミングアウトです。決して軽い気持ちでしたのではありません。そう簡単に引き下がるわけないでしょう。
 どうしても説得できなかったら仕方ありません。せっかくだから、咥えてもらいましょう。なに、ただでフーゾク行けると思えばいいのです。あなたは何もしなくて構いません。彼もそこまでは要求しないでしょう。おとなしく横になって、マグロになってりゃ、彼がいろいろやってくれます。お金を払わないで咥えてもらえるんだから、この際、相手が男だろうが気にしない、気にしない。口の構造は、男も女も同じです。割り切って、じっくりしゃぶりつくしてもらいましょう。あなたは気持ちいい、彼は念願がかなって、どちらも満足です。
 もし仮に、彼が調子こいて「俺にもしてくれよ」なんて言ってきた場合。拒否して構いません。そこまでしてやる義理はないです。

 とはいえ、濡れた小犬のような目で見つめられたり、短小包茎がバレてしまった等、やむを得ない事情がある場合は仕方ありません。勇気を出して初めてのフェラチオをしてみましょう。なに、難しいことはありません。どこが感じるかは自分の体でわかってる筈です。パクっと咥えて差し上げましょう。ちょっと塩っぱいかもしれませんが、気にしない気にしない。あ、歯を立てないようにだけ気をつけてね。(<ね、じゃねえだろ)

 さらに、ごく稀に、彼に「入れてくれ」と懇願されるかもしれません。何を、どこに、なんて訊ねないように。言葉責めが好きなら別に止めはしませんが。せっかくの機会です。ただでフーゾク行って、アナルプレイが出来ると思えばいいのです。この際、相手が男だろうが気にしない、気にしない。アナルの構造は、男も女も同じです。割り切って、ググっと奥までいれてみましょう。届けばね。そうそう、コンドームは忘れずに。それから、いきなりだとなかなか入らないから、入れる前にはじっくり舐め回したりとか、指で入り口を広げてあげたりしないとだめよ。
 なお、こういった事態があらかじめ想定される場合は、ラブオイル等の潤滑剤を事前に入手しておくと、よりスムーズにことが運びます。(<想定しねーよ)

 そして、万が一にも「入れてもいいか」と請われた場合。これは本当に断っても問題ありません。だいたい、ゲイにだって後ろは使えないって人は、かなりの割合で存在します。ゲイ同士のセックスだって、必ずしも挿入を伴うわけではないのです。知ってた?
 とはいえ、なんとなく興味が湧いてしまったとか、ケツの奥まで舐め回されて、あまりに気持ち良くて判断力がなくなってしまった等、よんどころない事情がある場合には、この限りではありません。また、普段からフーゾクでアナル責めをされるのを日課としているあなたの場合、いつもはお金を払うところをただでしてもらえるのですから、ここは喜ぶべきでしょう。力を抜いて、ゆっくり息をすれば大丈夫。最初は異物感や排便感に襲われるかもしれませんが、そのうち慣れます。人によっては快感すら感じることができるかもしれません。中には、入れられているうちに快感が高まってきて、手も触れずにイッてしまう人もいることでしょう。(<いねーよ、そうそう)
 この現象を、ゲイ用語でトコロテンといいます。一つ勉強になりましたね。

 ここまでくれば大丈夫。あなたも立派なゲイとして生きていけるでしょう。
 あら、こういう結論でよかったのかしら?


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