1998年1月〜3月

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1998年1月1日(木)
実家には2台のクラシックなマシンがあり、一台はMZ-80K2E。もう一台はMZ-2500。両方とも十分に稼働するのだが、そろそろメディアが気になってきた。特にMZ-80K2Eはカセットテープである。
幸いMZ-2500にはカセットデータレコーダがついており、標準でMZシリーズのカセットを読み取ることが可能だ。そこでとりあえずフロッピーに落とすことにする。フロッピーといっても3.5インチ2DD,640KBという今となっては読めるマシンを探すのが一苦労なフロッピードライブしかついていない。
PC110とシリアルで接続しターミナルソフトでデータを写しPDにでも落とせばいいだろうと思っている。

だがトラブルというのはどこにでも存在する物である。
MZ-80K2Eのデータ変換で文字化けをおこすのだ。MZ-80の時代には2Byteコードを扱えるマイコンなどなく、普通に考えるなら文字化けなど起こさないはずだ。しかし実際におこっている。
よく見てみると化けているのはカナ文字である。もちろん2Byteコードではなく、俗にいう半角カナだ。それも現在一般的に使用されているコードとは32ずれているのだった。


1998年1月2日(金)
カセットテープからフロッピーにデータを落とす作業は一部のファイルを除いて順調だ。
一部のファイルというのは、ファイル名がない物がほとんどだが、データが壊れかけている物や関係なく読めない物もあった。
ファイル名がない物はテープというシーケンシャルな物に書いていたため、ファイル名を付け忘れても実害がなかったのでそのままになっていたのだろう。
データが壊れているのは滅多にないが、いくつかあった。十年以上前に記録したことを考えればしかたがない。それでも大半は何度か読み直すと読めたから問題はない。
読めない物は、マシン語のみの実行ファイルだった。シャープ純正のマシン語モニタを購入する余裕がなかったので本に載っていたマシン語モニタを入力して使っていたのだが、それでセーブしたファイルがすべて読めないのだ。
方法はあるだろうが、今は不可能ということであきらめる。


1998年1月3日(土)
結論から言うと今回のデータサルベージは失敗に終わった。
一番の問題はバイナリファイルの転送が容易ではなかったことだ。MZ-2500の登場時期はパソコン通信の黎明期。当時はバイナリファイルを直接転送することは一般的ではなかったので標準のターミナルにはそのような機能はついていない。
そうなると考えていることの半分もできなくなるので今回はあきらめることにした。


1998年1月5日(月)
昼過ぎのテレビのニュースでショートショートの名手、星 新一氏が亡くなられたことを知った。
ほんの数秒だったので聞き間違いかと思いかけたくらいだった。

帰省帰りの予定日で飛行機にのって東京に帰ったが、機内で流れたNHKニュース(昼のニュースの録画だった)にも流れず、北海道新聞の夕刊にも載っていなかった。
帰宅し朝日新聞の夕刊で確認することができた。昨年の暮れに亡くなられたそうだ。
心からご冥福をお祈りします。


1998年1月8日(木)
東京に出て始めての大雪。北海道産まれの北海道育ちの私にとってはそれほど大雪という感覚はなかったのだが、東京の交通網にとっては大雪どころではなかったらしい。

今もまだ厚木に通っているのだが、そこで「小田急は止まりますから早く帰った方がいいですよ」と聞かされ17時30分で帰ることにする。
仕事先から最寄駅までバスが出ているのだが、そのバスがこない。仕方がないので歩くことにする。普段10分程度の道を歩いたら1時間かかってしまった。だが、車は渋滞で動きが鈍っており何台も抜かすことができた。
電車に無事乗ることができたのはよかったのだが、なんと新百合が丘で止まってしまった。19時30分頃だった。2時間足留めの後で動きだしたのは小田急玉川線。京王線に振替輸送を依頼したので新宿に向かう人はそちらを利用してほしいとのこと。
そこで長山駅まで行く。徐行運転ということで15km/hしか出してくれなかった。40分近くかかった。
京王線は多分通常の運転をしていたのだろう。遅くは感じなかった。調布で特急に乗り換えることができ、新宿には22時40分頃に着く。その後はいつものルートを使い帰ることができた。
帰りついたのは23時40分ころ。いつもより4時間余分にかかってしまった。


1998年1月17日(土)
一ヵ月ぶりに秋葉原に出る。
年末年始の献血依頼の手紙が来ていたので献血ルームに寄って成分献血をする。依頼に応じたことへのお礼として500円の図書券をもらった。
今回はメモリとスキャナを重点的に見て回った。
メモリは12月末にかなり値段が下がったと聞いていたが、その価格帯の物を探せなかった。
スキャナは300dpi程度、インタフェースはSCSIと決めていた。300dpiあればよっぽど小さいものをスキャンしない限り困らないはずだから。SCSIにしたのは汎用性と速度を考えてのこと。いくつか見て回りラオックスでMicroteckのScanMakerV310にする。¥21,300.。
ついでにPDのメディアを買う。帝人がフェアをおこなっており少々安かったので買う。アンフォーマットの5枚パックが¥8,500.(税別)。もっとも帰り道でもう少し安い店を見つけてしまいくやしかったのだが。とにかく最近大容量リムーバブルメディアが安くなってきているのはうれしいことだ。PDはバイト当たりの単価がMOより少し高いくらいで済んでいるのは特にうれしい。

持ち帰って自作機に接続、ハガキとか適当にスキャンしてみる。自作機が遅いせいだろうが、結構時間がかかるのが難点といえば難点。パラレル接続だったらもっと時間がかかることを考えれば許容範囲だ。


1998年3月20日(金)
引越しをした。今までは会社の寮にいたのだが、年数的に居られなくなったためだ。
今度は会社まで歩いて40分くらい。今まで電車で40分くらいかかっていたのだから通勤時間的には変わらないが、なによりラッシュと無縁になるのはうれしい。
不動産屋から「新築アパートなので電話線をひく手間がかかるかもしれない」と聞かされていたのでNTTで新設の申込みをするときに配線が終わっているかを確認した。
それにもかかわらず、部屋にモジュラージャックの口がない。かわりに「クローゼット取付け孔」と書かれたパネルが見える。確認のためにNTTに電話すること数回、工事記録の登録ミスだったらしい。実際には工事を行わなかったにもかかわらず工事したことにしていたというのだ。普通では信じられないことである。
他にもトイレのドアロックが外からかけるようになっていたり、ドアのダンパーがなかったり、エアコンのリモコンがおいてなかったり、と色々不手際の多い物件だ。


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