X68000日記

X68000を使っていて起こったことなどです。 今では安定動作しているので、更新頻度は低いでしょう。

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1997年7月30日(水)
実家から戻ってきてX68kに灯を入れる。帰省中にたまっていたメールを処理するためだった。
4泊5日ともなると、さすがに量がある。それでも一通り目を通し、幾つかのメールにフォローをしようとしたとたん、画面が揺らぎ、X68k本体から破裂音。直後に画面はブラックアウトしてしまった。

さっそく電源を入れ直すが、妙なハム音と煙しか出てこない。その時点で即時復旧は不可能とあきらめ、本体裏の電源スイッチを切る。
この時既に21:00をまわっており、秋葉原に行っても何もできない。しかし分解だけはしておこうと思い分解をはじめる。
さすがに2年近く開けてないだけあって、ホコリがたまり放題、これが原因の一つだろう。ハンディクリーナであらかた吸い取る。

電源部を取り外す。このためにドライブを収納するタワーはほとんどからにしなければならず、またMPU側もふたをあけて電源ケーブルをはずす必要がある。
電源を分解すると、基板に電解液をぶちまけて死んでしまった25V120μFの電解コンデンサがみつかった。半田コテで丁寧にはずし、その付近をアルコールで洗浄する。

洗浄し終えてよく見ると1個のダイオードの下が妙に黒い。気になったのでそのダイオードもは外そうとするが、ICが一個邪魔で外しずらい。ついでだからICを外し、ダイオードを外そうとしたら砕けてしまった。基板は焦げている。熱でやられたんだろうか?
明日、パーツをそろえることにしよう。


1997年7月31日(木)
以前、シャープから電源などの部品を保守部品として入手することが可能ということをfj.sys.x68000で知っていたので朝早く、「お客様窓口」へ電話をする。
用件を伝えると「システムサービス」で取り扱っているので電話し直してほしいと言われ、関東地方の電話番号を教えてもらう。
教えてもらった電話番号にかけると「担当地区が違うのでかけ直してほしい」と別の番号を教えてもらった。それなら最初から教えてくれればいいのに、と思いつつ電話をかける。
用件を伝え、本体の製品番号と電源の部品番号を伝えると工場に在庫があり、価格は¥18,300+消費税、代金引換えも可能で、発送は火曜日になるとのことだった。
自分の修理の腕が信用できなかったので注文することにした。

午後から秋葉原に出てパーツを探す。
25V120μFの電解コンデンサを見つけることができず、100+22μFで代用することにする。
ICははずしたついでだから、と新品に交換しようと思ったが、78M12という型番のが見つからない。店の人に聞くと「7812でもいいはず。78M12が500mAで7812は1Aという以外に違いはないから」とのことだったので7812を買う。
困ったのはダイオードで本来のものが砕けてしまったため規格や型番がわからないのだ。結局、300V1Aのダイオードにした。外見が似ていたのと、1Aも流れないはずだし、25Vを越えることもないだろう、と思ったからだった。
この日はそんなにぶらつかず帰ることにする。

帰って修理を行う。困ったのはダイオードのとりつけ、基板が焦げてしまったので向きがわからないのだ。実物が残っていれば、と悔やまれる。
それでも近くの電解コンデンサの向きから判断して付けてみた。

本体に組み込む前にAC100Vをつないで異常がないか確認する。数分たっても何の異常も見つからないので修理できたと判断し、本体に組み込む。
本体に組み込んで動作確認をするのだが、最初だけ、電源が入ったと思った次の瞬間切れてしまうという現象が発生したが、それ以外は問題なさそうだ。

今度は部品を全部つけての動作確認。ここでFD1が使えないという問題が発生。フロッピーを入れてもすぐに排出してしまうのだ。ごみが溜まっているようなので、その掃除のため分解掃除してみるも直らない。
あれこれやってもわからず、とりつけないで動かしたら問題なく動くのが確認できたので、取付け方を変えてみたら動作した。どうやらFDユニットの前の方の下側をネジでとめるとよくないようだ。どこにどのように部品がついているのか把握しておくべきだったと後悔する。

他に問題になりそうなのはなかったのでカバーを閉め使う。が、もう夜も遅くなったので寝る。


1997年8月6日(水)
シャープから朝早く電源が届く。会社に行かなくてはならないので作業は後回し。


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