魂の駆動体

自動車が自動制御が進み、運転する必要がなくなり、楽しむためのクルマが許されなくなった世界。
老人介護施設で生活する<私>と子安は、ふとした思いつきで「楽しむためのクルマ」の設計を始めた。魂の駆動体であるクルマを。

面白かったので一気に読んでしまった。
読みおわって、ふと自分にとっての「魂の駆動体」とはなんだろうか、と考えてしまった。やはりコンピュータなのだろう。
自分の組んだアルゴリズムが動くのは楽しいし、動かすのに苦労すればもどかしいが、それを解決した時のうれしさがひきたつというものだ。もっとも趣味でやっている時に限るが。


書名:魂の駆動体
著者:神林長平
解説:大倉貴之
カバー:おがわさとし
発行所:株式会社早川書房
印刷所:株式会社精興社
製本所:株式会社明光社
初版発行:2000年3月10日(単行本は1995年10月波書房から)
ISBN4-15-030634-6 C0193
形態:文庫
定価:760円+税
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