封神演義

少年ジャンプでの連載が大人気でアニメ化までされてしまった「封神演義」の原作、というか大幅にはしょった抄訳だ。何を元にしたかは「はじめに」で書いているので参考にしてほしい。
コミック版の人気を受けて急遽出版が決まったのだろう。推敲の粗さがあちこちにみうけられる。一儲けしようという集英社の思惑が見え隠れするのだが、大幅にはしょったところで普通の文庫の倍の厚さなのでコミック版で興味をもっただけの人の多くが手に取るとは思えない。とは言え、これで少しでも活字離れに歯止めがかかれば、とも思う。
同じ「封神演義」なら講談社の安能 務訳の上中下の3冊の方をお勧めする。一番のお勧めは安能本の「まえがき」である。何が書かれているかは読んでからのお楽しみということにしておこう。
書名:封神演義
編・訳者:八木原一恵
はじめに:八木原一恵
解説:二階堂善弘
カバー絵:東洋文化研究会蔵
発行所:集英社
印刷:中央精版印刷株式会社 株式会社美松堂
初版発行:1999年3月25日
ISBN4-08-747024-5 C0197
定価:960円(本体914円)
形態:文庫

おまけ

安能 務/編・訳版
書名:封神演義
訳者:安能 務
まえがき:安能 務
カバー装画:百鬼丸
発行所:講談社
製本:株式会社千曲
形態:文庫
製版・印刷:豊国印刷株式会社
初版発行:1988年11月15日
ISBN4-06-184320-6 C0197
定価:620円(本体602円)
製版:豊国印刷株式会社
印刷:東洋印刷株式会社
初版発行:1988年12月15日
ISBN4-06-184321-4 C0197
定価:640円(本体621円)
製版・印刷:豊国印刷株式会社
初版発行:1989年1月15日
ISBN4-06-184322-2 C0197
定価:660円(本体641円)

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