24人のビリー・ミリガン

多重人格という精神病の日本での知名度を一気に広げた一冊だ。その辺りの事情は香山リカの解説が詳しい。

多重人格のため無罪となったレイプ犯ビリー・ミリガンの半生記である。
キャンパスでの連続レイプ事件、被疑者ウィリアム・ミリガンの逮捕、多重人格による無罪判決と治療命令、統合された人格<教師>の誕生と<教師>による回想。
そして政治家に利用され、適切な治療を打ち切られるところで本書は終わる。「ビリー・ミリガンと23の棺」へと続くのである。


書名:24人のビリー・ミリガン(THE MINDS OF BILLY MILLIGAN)
著者:ダニエル・キイス(Daniel Keyes)
訳者:堀内静子
解説:香山リカ
カバー:影山徹
カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン
発行所:早川書房
初版発行:1999年10月15日
上:ISBN4-15-110104-7 C0198
下:ISBN4-15-110105-5 C0198
ダニエル・キイス文庫4・5
定価上下各:800円+税
[ビリー・ミリガンと23の棺]
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