ライトジーンの遺産

人体の臓器がある日崩壊をはじめてしまう世界。人々は崩壊した臓器を人工臓器に置き換え生活していた。その人工臓器の礎を築いた会社、それがライト・ジーン社である。
ライト・ジーン社は臓器崩壊解明の研究の一環として人造人間を造った。彼らはサイファと呼ばれる一種の超能力を持っていた。
ライト・ジーン社による人工臓器独占は危険だとの考えから解体され各臓器ごとの独立の企業に分割させられた。その混乱のなか、人造人間達は脱走し、自由な生活を送るのだが……

臓器が崩壊する世界。神林長平の短編「狐と踊れ」に通じるモノがある。
一番気にいったのは「ヤーンの声」。アニメ版「敵は海賊」の主題歌にブリティッシュ・ロックを選んだ神林らしい章だ。


書名:ライトジーンの遺産
著者:神林長平(あとがきも)
解説:山岸真
付録:著作リスト
カバーイラスト:野中 昇
カバーデザイン:小倉敏夫
発行所:朝日ソノラマ
印刷製本:図書印刷株式会社
初版発行:1999年1月20日
上:ISBN4-257-17335-1 C0193
下:ISBN4-257-17336-1 C0193
定価:571円(上),495円(下)
形態:文庫(ソノラマ文庫NEXT<5><6>)

ソノラマ文庫版: ISBN4-257-77005-8

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