エセコンピュータサイエンティストとしてHALは避けては通れない存在なので、前から読まないとと思っていたのだが、ハードカバーなのでなかなか手を出せなかったのだ。
Esquireのクラークインタビューで「HAL伝説はいい本だ」ということが書かれていたので購入したという訳。別荘暮らしの間、ちょこちょこ読んではいたのだが、新企画の準備もあって、結局読み終わらなかったのだ。
1997年1月12日、イリノイ州アーバナでHALは起動された。というのは小説の中の話。その日に合わせて刊行しようとしていた本だ。映画でHALが見せていた知性の証拠と言える事象を、1996年時点でのAI研究の成果で説明している。
1996年といえばディープブルーがカスパロフから一勝をあげた年でもある。もちろんその事も記載されている。
現時点でのAI研究の参考書としては十分な内容だろう。