HAL伝説 2001年コンピュータの夢と現実

エセコンピュータサイエンティストとしてHALは避けては通れない存在なので、前から読まないとと思っていたのだが、ハードカバーなのでなかなか手を出せなかったのだ。
Esquireのクラークインタビューで「HAL伝説はいい本だ」ということが書かれていたので購入したという訳。別荘暮らしの間、ちょこちょこ読んではいたのだが、新企画の準備もあって、結局読み終わらなかったのだ。

1997年1月12日、イリノイ州アーバナでHALは起動された。というのは小説の中の話。その日に合わせて刊行しようとしていた本だ。映画でHALが見せていた知性の証拠と言える事象を、1996年時点でのAI研究の成果で説明している。
1996年といえばディープブルーがカスパロフから一勝をあげた年でもある。もちろんその事も記載されている。
現時点でのAI研究の参考書としては十分な内容だろう。


書名:HAL伝説 2001年コンピュータの夢と現実(HAL'S LEGACY 2001's Computer as Dream and Reality)
編著者: デイヴィッド・G・ストーク(David G. Stork)
監訳者:日暮雅通(ひぐれまさみち)
カバー:ハヤカワ・デザイン
発行所:早川書房
印刷所:三松堂印刷株式会社
製本所:大口製本印刷株式会社
初版発行:1997年7月31日
ISBN4-15-208095-7 C0055
定価:(本体4800円+税)
形態:A5判ハードカバー
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