アーサー・C・クラークの自伝。 ただし普通の自伝とは違い、アメリカのSF雑誌、アスタウンディング誌を時間軸として、どんな小説・挿絵が掲載されたか、それらを入手するのにどんな苦労をしたのか、などが綴られており興味深い。単に懐かしがっているだけでなく小説の間違いには厳しい批判を行っているのもクラークらしい。 挿絵や表紙のイラストにはとても好意的な紹介をしている。この辺は野田昌宏の言う「SFというのは絵だねぇ」に通じるのかもしれない。 付録としてクラークが投稿し掲載された書簡が載っている。