バロットは未成年娼婦であったが、カジノのボス、シェル・セプティノスに身請けされる。偽造された新たな身分を詮索しないことを条件に。
だが、自分が何者が知らずに過ごせるはずもなく、ある日、自分の身分証明を調べてしまう。その翌日、いつものように高級車でシェルの仕事のお供をしていたバロットは、閉じ込められ車ごと焼き殺されてしまう。
彼女を瀕死の重傷から救ったのはスクランブル09、かつて軍事技術として開発され、今は破棄されたスーパーテクノロジーだった。
アメコミのスーパーヒロイン物の第1話っぽい印象。あとがきで映画の話が書いてあり、妙に納得した。
えらくビジュアル指向な文章で、小説を読むときに場面場面を脳内映像化してしまう自分には非常に読みやすかった。