あしたのロボット

ロボットをテーマとした短篇を一冊にまとめたもの。微妙に他の短篇の話が絡んでいて時系列がわかるなど、面白く読めました。
読み終って思ったのは、「今」の小説ということ。字面だけ追っている分には今までのロボット物となんら変わりはないけれど、P2,P3そしてASIMOの系譜やAIBOのヒットなど「今」というリアルタイムの情報があってこそ、この小説は生きてくるんだと思います。
10年後、20年後、「今」を知らない世代が、この小説をどう読むのか、楽しみだったりします。

書名:あしたのロボット
著者:瀬名秀明(あとがき-未来のかけら)
ブックデザイン:鈴木成一デザイン室
発行所:文藝春秋
印刷所:理想社
付物印刷所:大日本印刷株式会社
製本所:加藤製本
初版発行:2002年10月15日
ISBN4-16-321310-4 C0093
形態:
定価:本体1667円+税