ほしのこえ

2039年、人類は火星探査を行なうまでになっていた。タルシス高原で異星文明のものと思われる遺跡が発見されるが、調査隊は謎の存在に攻撃をうけ、全滅する。
その後の再調査により、高度な科学技術を習得する。そして人類は攻撃してきた存在をタルシアンと呼び、太陽系内に彼らがまだ存在するのか、調査を行なうことになった。
2047年、中学生のノボルとミカコはいつもの放課後を満喫していた。だが、ミカコのタルシアン調査隊に選抜された、という一言に破られてしまった。宇宙と地球、二人の時差は次第に大きくなっていく……

2002年の2月に発売され圧倒的なセールスを記録したアニメーションの小説化。後日談まであり、少々余計なお世話な感じもするが、オフィシャル設定ということだろう。
大場 惑は私がちゃんとSFマガジンを読んでいた80年代後半に、SFマガジン等でゲームを題材にした短篇を発表して印象に残っているベテラン。原作者の新海 誠と同様にゲーム会社に勤めていたが退職して専業作家になった経歴の持ち主だ。
あとがきを原作者が書くというのは反則っぽいが、販促上仕方がないのかな。

書名:ほしのこえ
著者:大場 惑
原作/カバーイラスト:新海 誠(「ほしのこえ」がとどくまで−文庫版あとがき)
イラスト:柳沼 行
編集:土方 隆
装丁:hiji
発行所:株式会社メディアファクトリー
印刷・製本:株式会社廣済堂
初版発行:2002年7月31日
ISBN4-8401-0600-2 C0193
形態:文庫(MF文庫J お-02-01)
定価:本体580円+税