超光速移動を可能とするアリス・ドライブにより、銀河系全体に移住した人類は「紅后」と「白王」の二大勢力に別れ全銀河を巻き込んで戦闘を繰り広げた。
その小競り合いで、故郷の惑星カールスを失ったカザ・マキは、二大勢力を動かしているそれぞれの者へ復讐を誓う。
ハヤカワSF文庫の「反在士の鏡」を読んだことがあったので前半は懐かしく−とは言ってもほとんど忘れていたのだが−読んだ。
ネタとして「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」が使われているので、それらを読んでいないと面白さが半減する。先にそれらを読むといっそう面白くなる。