オルガスマシン(ORGASMACHINE)

すべての女性は男性の所有物として、脳内にマイクロマシンを入れられ洗脳されている時代。
男性の望み通りの女性を作る「カスタムメイドガール」社では、客の注文に応じ、奇形にし、時には外科的改造を加え出荷していた。
青い巨大な美しい目を持つ女性ジェイドは、カスタムメイドガール社で作られ、送り出される日を待っていた。だが、彼女はCMG社も知らない特殊な処理を施されていた……。

イアン・ワトソンによる女性搾取社会の風刺小説。英語で書かれながらフランスと日本でしか出版されていないという奇妙な本である。
日本に講師として働いていた1967年から1970年代の始め頃に書かれ、1976年にフランスで出版。80年代に英米で出版しようと改訂したが、出版にはこぎ着けることができなかったのだ。日本版は80年代の原稿を元にワトソン自身が打ち直した物が使われている。つまり最も新しい版なのだ。
荒木元太郎制作の等身大ラブドールが表紙カバーなのでちょっち引いてしまうが、断然面白い。

書名:オルガスマシン(ORGASMACHINE)
著者:イアン・ワトソン(Ian Watson)(あとがき:『オルガスマシン』日本語版への著者あとがき)
訳者:大島 豊
解説:大森 望
ドール制作&イラストレーション:荒木元太郎
発行所:株式会社コアマガジン
印刷・製本:図書印刷株式会社
初版発行:2001年7月10
ISBN4-87734-458-6 C0076
形態:B6ハードカバー
定価:2800円+税
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