ふわふわの泉

高校の文化祭の出し物としてフラーレンの合成実験中に落雷、空気より軽い微粒子「ふわふわ」ができてしまった。 物性を調べると

といった特長を持っていることがわかったのだ。主人公達は再現実験に成功、売り出したのだが……。

「楽園の泉」を意識しているなら、最後は1000年位未来の話にしても良かったんじゃないかなぁ。まあ、小説の構造まで合わせる必要ないか。

物性を測定・調査・再現実験するくだりは素晴らしいのひと言につきる。もう少し噛み砕いて描写してくれた方が良かったと思うが。
今年一番、中高生に呼んでほしい作品だ。


書名:ふわふわの泉
著者:野尻抱介
イラスト:御米 椎
編集担当:佐藤康男
発行所:株式会社エンターブレイン
デザイン:伸童舎
写植・製版:株式会社パンアート
印刷:凸版印刷株式会社
初版発行:2001年5月2日
ISBN4-7577-0405-3 C0193
形態:文庫(ファミ通文庫169)
定価:本体640円+税
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