ロケット・ガール

ハネムーン中に失踪した父親を探しにソロモン諸島を訪れた森田ゆかりは、ひょんなことから宇宙飛行士にスカウトされてしまった。
ソロモン諸島の文化水準を引き上げるためには
  1. 放送による教育が重要である。
  2. 広範囲への放送には静止衛星が適当である
  3. 静止衛星は高価であるため、人によるメンテナンスが必要である
という三段論法により設立されたソロモン宇宙協会。その実、日本資本100%の有人宇宙飛行をめざす団体だ。だが、なかなか成果のあがらない協会に対して出資停止の期限がせまる。そんな中、偶然現れたゆかりに白羽の矢が立ったのである。

放送衛星のメンテナンスのために有人宇宙飛行を行なおう、というのは無茶な話ではあるが、ミールにしろ、ハッブル望遠鏡にしろ、人の手でメンテナンスされたから、あれだけ使えた、とも言える、かな?


書名:ロケット・ガール
著者:野尻抱介(あとがき)
イラスト:山内則康
カバーセルワーク:佐々木雅人
口絵セルワーク:スタジオ旗艦
編集担当:佐藤康男
発行所:富士見書房
印刷:大日本印刷
製本:千曲堂
初版発行:1995年3月25日(初出:ドラゴンマガジン1994年4月号〜11月号)
ISBN4-8291-2618-3 C0193
形態:文庫(富士見ファンタジア文庫)
定価:本体620円+税