ハイウェイ惑星

惑星調査船ヒノシオ号の冒険

惑星開発コンサルタントの若手調査員、ヒノとシオダが調査を命じられる惑星は不思議な惑星ばかり。惑星全体に整備された道路が張り巡らされている「ハイウェイ惑星」、あちこちにマイクロブラックホールがある「ブラックホール惑星」といった具合だ。

石原藤夫の代表的なシリーズ「惑星シリーズ」から著者自らがセレクト、加筆訂正したもの。 今までこのシリーズは読んではいなかったが、楽しく読めた。最近、こういうのを読むことが少ないせいか、逆に新鮮だった。
この作品集の妙はシオダによって明かされる、惑星の謎や現象の原因だろう。一つ一つの理由は至極もっともなのだが、結果があまりにも奇妙なのだ。
この感覚は林 譲治や野尻抱介なんかに通じるものがあるとは思うが、2人とも科学技術方面に指向性があるのに対し、石原藤夫は自然科学に指向性があるように思う。


書名:ハイウェイ惑星 惑星調査船ヒノシオ号の冒険
著者:石原藤夫
イラスト/解説インタビュー:あさりよしとお
解説:星 敬
発行所:株式会社徳間書店
印刷・製本:株式会社廣済堂
初版発行:2001年2月28日
ISBN4-19-905036-1 C0193
形態:文庫(徳間Dual文庫 Dい1-1)
定価:本体676円+税
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