東京環状 首都高速道路
首都高から湾岸へ
皆さんは首都高速利用したことありますか? |
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作品中読んでいて感動した言葉
「だってコイツ俺でなきゃまっすぐさえ走りませんよ・・・。」
伝説の最高速ランナーと言われた相沢洸一。息子であるケイが幼い時に公道で事故死。ケイも父親同様
夜な夜な首都高を攻める走り屋になっていた。主人公の駆るZを倒すため、父親のかつてのレース仲間達
にスープラ(父親も同じ名の古い型に乗っていた。)を800馬力仕様にしてもらうよう依頼する。100万も
の大金を捻出するため彼はホストを始めた。そう、父親も実は若い頃ホストで車代を稼いでいたのだ。
やがてモンスターマシンは完成。Zとついにバトルを始める。完璧な走りをするスープラだが、やがてボディ
が悲鳴を上げ、どうにもならなくなっていく800馬力から扱いやすい500馬力へと変更するスイッチを押すケイ。
もう追いつけない、それでもZを追いかけそして・・・。大きく歪んだボディはかなりの重症であった。
パワーに耐えられないボディ。だが、それはケイに死んでほしくない。チューナー達の心からの思いであった。
ボディ以外はすべて下取られ、廃車になるかもしれないスープラ。残ったのは借金。漠然とした日々をこなすケイ。
しかしある日、チューナー達は死んでほしくはない、でもこれからも走り続けて欲しい。そのことを伝えるため
ケイに400馬力となった彼のスープラを父親の車色と同じ銀色にして、託したのであった。
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なんだか読んでいてじわっときました。自分の車の寿命を縮めてまで速くすること、それに対してのリスク、
結局ケイも車(ケイのスープラ)が好きでしょうがないんだなぁと。400馬力でも出来ることはある。
そう走り続けることなんだなぁって。車好きっていうだけでなくて、なんか人生哲学みたいな。うまくいえないけどね。
「いつかお母さんになりたい・・・。あんたの子供のお母さんに。本当に死ななくて良かったね。」
元テストドライバー、マサキの彼女マーミが彼にRX-7の鍵を渡す時に言った言葉です。悪魔のZに魅せられ、
かつての仲間であるRGO(レーシングギャングオオタ)の大田や、ヤマに協力を求め勝負を挑むマサキ。結局彼はZに追いつく
ことは出来ず、首都高を降りる。また一緒に仕事をしようと言ってくれるRGOの面々だが、もうマサキの心は決まっていた。
彼は降りる理由を探していたのである。悪魔のZに見せられた男の物語がまた一つ終わったのである。
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バトル中何度も出てくる言葉で「死」というものがありあます。
この車なら死んでもいいではなく、この車だから死なない。
死なないことはすごく大事なことなんだと。胡散臭い中古車販売をしていた時ふと、昔に戻り炎を燃やす。
そんな今まで見たことない一面を見たマーミにとって、マサキはとても素敵に見えたんだと思います。
好きな人にいつまでも素敵でいてほしい、そして死なないで欲しい。なんかいいなぁ。
マサキがずっとZに出会わずフラフラ生きていたらマーミもこうは思わなかったかもしれません。