U.S. NAVY
HELICOPTER CREW

スーパーフェスティバル/カスタムワールド3展示用に製作した米海軍の現用ヘリクルーです。
ヘリパイが作りたかった、というよりは現用のフライト・ヘルメットが作りたかった、というのが正直なところです。

このヘルメット、元々はまついさん、みやもとさんと合作で進めていた“アビエーター”用にHGU-55/Pとして作っていたものなのですが、現用のヘルメットはどれもシェル(ヘルメット本体)の形がほとんど同じなので、どうせならバイザーや小物パーツで全然別物に見えるヘルメットをもう1ヶ、ということでシェルを流用してHGU-84/Pを製作する事にしました。

しかし、ヘルメットはやはり難しい… とにかく形状が微妙で苦労しました。最初は洋書の写真集を資料にして製作を開始したんですが、とにかく形にならない。ある方向からはOKでも別アングルから見ると全然似ていない…パテを盛っては削りを繰り返すこと数ヶ月(<ちょっと大げさ)ついに切れて実物ヘルメットを購入してしまいました。

実物購入後は“今まで悩んでいたのは何だったの?”というくらいスムーズに作業が進みました。100枚の写真より1個の実物が勝る、というのは全く真理であると、今回身をもって実感してしまいました。
それから…とにかく決して安い買い物ではないので“完成しなかったらシャレにならない”というプレッシャーが製作意欲を大幅に向上させる、という効果も見逃せないポイント…ですね(^^;

フライトスーツとブーツはドラゴンNAVY SEAL“リック”から流用。
グローブもドラゴンSDUのもの、手のひらをグレーで塗装してあります。
サバイバル・ベストはKPのカスタムパイロットセットに付属のもの、
このベストは空軍パイロット用ですが実際に海軍のヘリクルーにも使用されています。
スーツにはCVW5(第5空母航空団)所属の対潜ヘリ部隊HS-14 CHERGERSの
インシグニア(部隊パッチ)を自作して取り付けてあります。
(インシグニア・パッチは通常左胸ですが、見えなくなるので右肩に着けてあります)
武器を構えさせられないパイロット関係のフィギュアは、ポーズが単調になりがちなので
フライト・チェック・リストを作って持たせてみました。

Figure : DRAGON/ADAM ver.1.3
HGU-84/P Flight Helmet, Flight Crew Check List : Original
Flight Suit, Boots : DRAGON/U.S. NAVY SEAL "RICK"
Globe : 2DRAGON/SDU(Repainted)

CUSTOM HGU-84/P
下の実物と見比べてしまうと少々つらいですが…完全自作のヘリクルー・ヘルメットです。
シェルはレジン、バイザーは塩ビのバキュームフォーム、小パーツはプラバンから削りだしで製作。
バイザーとブームマイクは可動します。
バイザーの形が実物と違うのは実物ヘルメット入手前に製作したためです(…作り直します)

HGU-84/P
米海軍・海兵隊が90年代から使用しているヘリ・クルー用ヘルメット。GENTEX社製。
これは海兵隊で使用されていたもので、ウッドランド迷彩のカバーが付いていました(タイトル画像参照)
シェルの縁に貼られたベルクロテープがカバーを固定するためのもの。
後頭部の大きなベルクロは暗視装置のバッテリーユニットを固定するためのものです。
バイザーを下げた状態で暗視装置を使用可能にするため、上部が湾曲した独特の形状のバイザーが採用されています。
額部分、2枚のバイザーの間に見える黒い4角のパーツが暗視装置のマウント基部です。
非常時に捜索機などから発見されやすくするため、シェル全面に反射テープが貼られています。
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