尻の穴の呼称は実に多様で、日本においてごく日常に使用されるだけでも尻穴、肛門、菊座、アナル、アヌスと5種類もある。それならチンコの呼称だって肉棒、怒張、雄渾、ムスコ、コック、おしおき棒、とっても大きいあなたのスゴイもの等ヴァラエティに富むとの反論があるかも知れぬが、これらは抽象的な表現であり、日常に使用される名辞とはいい難い。さて尻の穴の呼称であるが、これらを眺めると呼び手の心境が反映されている事がわかる。尻穴と呼ぶ人はあたかも動物の部位のごとくドライに呼んでいる人。肛門は出来るだけビジネスライクに接しようとしている人。菊座は明らかにへりくだりすぎで、よほど神々しいのもと認識しているのであろう。純粋にカンだがおそらくアヌスもきっと菊座に当たる神聖な響きのする外国語なのであろう。無論ヤヌスからの連想である。アナルと呼ぶ人の心理はよく理解出来ぬが、なにか"その道のプロ"ということは間違いない。
「モーニング」より抜粋
タイトル | 更新日時(赤字最新) |
H田文学書庫閲覧 | 01/06/04 |
H田氏からのご挨拶 | 01/10/01 |
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