ただいまの賛同者数




まずは、この文章を読んでいただきたい。


尻の穴の呼称は実に多様で、日本においてごく日常に使用されるだけでも尻穴、肛門、菊座、アナル、アヌスと5種類もある。それならチンコの呼称だって肉棒、怒張、雄渾、ムスコ、コック、おしおき棒、とっても大きいあなたのスゴイもの等ヴァラエティに富むとの反論があるかも知れぬが、これらは抽象的な表現であり、日常に使用される名辞とはいい難い。さて尻の穴の呼称であるが、これらを眺めると呼び手の心境が反映されている事がわかる。尻穴と呼ぶ人はあたかも動物の部位のごとくドライに呼んでいる人。肛門は出来るだけビジネスライクに接しようとしている人。菊座は明らかにへりくだりすぎで、よほど神々しいのもと認識しているのであろう。純粋にカンだがおそらくアヌスもきっと菊座に当たる神聖な響きのする外国語なのであろう。無論ヤヌスからの連想である。アナルと呼ぶ人の心理はよく理解出来ぬが、なにか"その道のプロ"ということは間違いない。


「モーニング」より抜粋


 御存知の方もおおかろうが、これは「えの素」の欄外に掲載されていた「STORY」の一文である。ひょっとするとある意味「えの素」本編に匹敵する人気を博していたかもしれない(榎本尊師、すみません)。
 この名文が保存される事なく、消え去ろうとしていることを御存知か諸兄。この「STORY」の作者である、前「えの素」担当H田氏によると、手元には一切残していないというのだ。嗚呼、なんたることであろうか。これほどのものを誰が書けるというのだろうか。そして、これらが保存される事なく、消え去る運命にあるとは、我が人類の貴重な財産の消失にほかならない。

 というわけで、この度「えの素のえ」では「H田文学保存協議会」を設立することになりました。
 「STORY」の情報や掲載原稿を収集し、当サイトで保存・掲載する事により、広く公開して後世に伝えることを趣旨としております。


メニュー一覧

タイトル 更新日時(赤字最新)
H田文学書庫閲覧 01/06/04
H田氏からのご挨拶 01/10/01


かわうそ。さん謹製 「えの素story」はこちらから




TSURA社総務課へ 目次ページへ