ゴッキーの面白さって?




 閑話休題。「ゴッキー」の面白さってなんでしょうね? みなさんはどういうところが面白いって思われているんでしょうか? 
こんなこと書くと漫画評論のページみたいに、ああだこうだとウンチク垂れ流すと思われるかもしれませんが、私はそんな偉そうな文章かけません。私は偉い人でも偉人でもありません。どっちかというと変人です。変革の人じゃない、ただの変人です。というか、評論なんて出来るほど賢くないです。ズル賢いんですがね。
 まあ、「ゴッキー」の面白さは千差万別なんでしょうが、「絵で面白い」「セリフが楽しい」「キャラが奇抜」「話で仰天」「タイトルにバカ受け」という5項目に分類できるんじゃないか?と思ってるんですが、こや如何に!?

 まず「絵で面白い」。まあ、これが基本ですよね。漫画ですからビジュアルが第一ですし。例えば死ぬと黒くなるというのはご存知でしょうね。これとっても判りやすくて良いですよね。「抽象的な命令を下すと自殺する妖精」なんて、これに分類されるでしょうね。羽があるのに首吊り自殺はどうかと思うのですが、飛んで来て首がワッカにひっかかる。当然黒色化。あるいは、スイッチをひねると、片方からは笑い声、片方からは渋面の猫が出てくる・・・。笑い声のほうは、なんとか使えると思うんですよ。ドリフの大爆笑の音声さんとかに需要がありそうな感じがしますし。だけど、いきなり猫が出てきてもねぇ・・・、何をどうせぇっちゅうねんな。しかもこの猫とてもイヤそうな顔してます。榎本俊二の描く動物はかわいいと評判なんですが、こいつはどっちかというと憎たらしいくらいですね。
 「ぐっさり徳兵衛」シリーズなんてのもこのパターンでしょうね。大抵相討ちなんだけど、背中に負ぶってる赤ん坊が刺されてたりして、なかなかスリリングです。隠れた名作シリーズでした。

次に「セリフが楽しい」。「ホマイリー!!」って覚えてますか? 悪のジェイコブが初登場した際に、発したセリフです。全く持って意味不明なんだけど、それとなくニュアンスは伝わってくるような言葉ですよね。しかもこのセリフを何人も首切ってからポーズ付けて云うんだから反則です。笑ってしまいます。変にテンション高いし。
 他には「時枝時枝時枝時枝!」「あなたあなたあなたあなた!」とかね。大体わかるでしょ? 何してるトコか。「わからない」なんて言うモノ好きじゃない人も居るでしょうが、違いがわかる人の方が多いでしょうね。ええ、支離滅裂ですね。「尻滅裂」だったら痛そうですけどね。ビバ!切痔!

「キャラが奇抜」。多いですねこの手のキャラ。スピール夫なんて宙に浮いてるし、ウンコするし、そのウンコが動くし。遠山君なんかは見た目は人間なんだけど、行動がちょっとおかしいですよね。喜怒哀楽をあそこまで出すと気持ち良いですよ。まあ、男はなんでも出すと気持ちイイんですけどね。あと、「饅頭型宇宙人」なんてのもいますよね。チョップ一つで死んじゃう宇宙最弱生物。しかも「お前らはさえない奴らだ!」なんて言われるんだから、救いようがないですよね。ちょっと可愛そうだ。
 他にも「頼まれると脱ぐ女」とかね。そんなヤツいねーよ! でも居たら最高ですよね。ええ、そりゃそうですとも、グフ。カンガルー俊彦なんかも、なんで被り物なんだろうかと思ってしまうのですが、愛はカンガルーを超えるそうなので、凡人には想像もつかないですよね。なんの想像って言われても困ってしまうのですが、少なくともエロいこととはあまり関係が無いようです。

「話で仰天」。クマちゃんを溺愛する男が社長に呼び出され、「ついにクビか!?」と色めきだっていると、なんと社長はさらに大きいシロクマちゃんをゲット!「いいないいなぁ!」じゃあねえよ!(苦笑)。趣味を通じて社長と仲良くなるっていうのは、釣りバカ日誌もそうなんですが、実は前田郷介と森さとるもそうだったりします。
 あと「エキサイティング丸こげ」なんかもいい味出してます。なぜか2人腕組みしながら飛んで来て、電線に触れて感電。しかし復活して飛行続行。ワケわかんないけどスゴイですよね。

「タイトルにバカ受け」。「ゴッキー」ほど4コマのタイトルが面白い漫画もそうありませんね。誰だったか「ゴッキーの正しい楽しみ方は、4コマ読み終わったら最後にタイトルを5コマ目として見ること」と仰った方がおられました。間違いなく正統派の楽しみ方ですね。これぞ王道ですな。で、このタイトルのつけ方が秀逸なんですよね。