誠実で愛情ある人生を、私はチェロを通して語りたい。
いつも、明日に希望を抱いて。
アルファ芸術協会理事長。
日本音楽コンク−ル運営委員・審査員。
東京放送、子供音楽コンク−ル審査員。
北区民オ−ケストラ団長。
中国、大西洋(武漢)国際学校終生名誉校長。
1992年「北区民文化賞」受賞。
1925年3月30日 東京に生まれる。
16才より、チェロを高勇吉氏、次いで倉田高氏に、作曲、指揮を、父の実弟、尾高尚忠に師事。武蔵野音楽大学入学時より中島方氏に師事。学徒出陣で通信隊小隊長として、中国へ。終戦後中国国府軍に配属されて鉄道通信に従事。
1946年、復員。復学。
1947年、第16回日本音楽コンク−ル首席入賞。演奏活動に入る。
1949年、ジュピタ−・トリオ結成。戦後の室内楽の草分けとして全国的に活動。
1965年、フランス政府より給費芸術家として招かれアンドレ・ナバラ氏に師事。
リサイタル・協奏曲等、国内外に於いて活発な演奏活動を続けてきたが、特に77年、80年、83年の3回に亙る「3第チェロ協奏曲の夕べ」は楽壇の快挙とされ又、古稀記念協奏曲(東京・北京)も絶賛を拍した。
1982年からの「父と娘の演奏旅行」と題した、長女、愛とのチェロリサイタルは国内のみならず台湾一周、韓国ソウル、中国(上海、南京、北京、潘陽)、ニュ−ジ−ランド(オ−クランド、クライストチャ−チ、ウェリントン)にまで及び、諸国との文化交流に尽力する。音楽教育にも力を注ぎ、文部省大学設置審議会委員、武蔵野音楽大学教授、並びに東京音楽大学、フェリス短期大学、宇都宮短期大学講師を歴任する。
2002年2月20日 永眠。天皇陛下ご夫妻が皇居内でプライベートな追悼演奏をなさる。