瑠璃山電脳室
無縁仏のご供養
7月の法話

7月です。夏です。お盆です。 

今年もお盆がまいりました。
私たち日本の祖先が残してくださったゆかしい行事を、どうぞ心をこめて
おつとめください。
さて私たちは、つながりの深い菩提寺へお参りしたり、わが家のお墓へ
お参りして、ご先祖や身近に亡くなった方のご供養をさせていただくわけで
すが、ときおり〃無縁〃といわれる、もうどなたもご供養する方のおられ
ないお墓のあることに気づきます。
薬林寺では、六地蔵さまの後ろに三界万霊供養塔があります。
眠るように小さな石の石像とお墓が身を寄せ合っています。
皆さんぜひご供養なさってあげてください。
お花、お水、お線香を差し上げてください。
そこに眠られる方々は、むろんどんな方々か知るよしもありませんが、
仏さまになられたことには違いありません。どうぞあなたのご先祖さまと
同じように、心をこめて無縁となられた仏さまのご供養をなさっていただ
きたいと存じます。どれほどか、お喜びになることでしよう。
無縁とは申しますが、たまたま短い間のの親族がはっきりしないという
程度であって、ほんとうは私たちと結ばれている有縁の方々なのですね。
私たちが、一人一人自分の歴史をさかのぼってまいりますと、そこはもう
だれも彼も親族になってしまいます。
ですから〃無縁〃などというものはなく、ご先祖ならばどなたであれ、
私にとって有縁の方なのです。
さて、生きている私たちも「あの人とは縁切りだ」とか「縁がなかった
からあきらめようよ」などといいますが、それは一時の現象であって、
仏さまの眼かち見れば、みんなだれも彼も深い縁でつながっているのです。
ご縁を大切にするお盆にしてください。
二人をつなぐ糸が見えたらいいねと 目を閉じた微笑を今も覚えてる 形の無いものなら壊れはしないと 抱きしめた温もりが残るよ 永遠にGospellers

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