水が水であり得る地球 6月です。梅雨です。 |
梅雨の季節、雨つづきの空を見上げて奥さまたちが嘆いています。「洗濯物が乾かないで困ってしまう。よくもまあ、こんなに降るだけの 雨があるものだわねえ」 奥さんたちの気持ちもわかります…。 さて、私たちの生命を支えるうえでなくてはならない水も、 雨になって降りつづくとうらみの水になりますが、実はこの宇宙広しと いえども、水が水であり得るのは、どうやら地球だけらしいのですよ。 〃水が水であり得る〃…、つまり水は摂氏0度以下では固体の氷となり、 100度以上では気体の水蒸気になってしまいます。 そうすると私たちが水を「ごくん ごくん」と飲むことができるのは、 水が液体である、摂氏0度と100度の間だからこそ、 ということになりますよね。 そこで、なぜ地球だけかといいますと…、太陽系は家族のようなもので、 太陽に近い方から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、 冥王星となっていますね。 地球より太陽に近い場所にあるのは水星と金星ですが、 ものすごく熱くて水星の平均温度は 130度、金星では平均330度。 もうおわかりでしょう。この温度では水は水蒸気となってしまって、 液体の水ではあり得ないのです。 では地球より太陽に遠い火星はどうでしょう。 火星は寒いのですね。 一日のうち17度から氷点下73度までにも下がるというのですから、 とても水が液体として存在するのは無理。 木星は水素のかたまりですから水はありません。 まさに水が水であり得て、水が存在するのは わが地球だけなのです。 大自然の恩恵を感謝せずにはおれません。 一滴の水でも生かして使う心がけがなくてはならん、 それが仏道というものだ。 |