瑠璃山電脳室5月の法話
母の目
母
5月です。母の日です。 

児童文学作家の長崎源之助さんの詩です。
これぼくのかいた絵だよ/お母さんの顔だよ/ ずいぶん目が大きいなあってー/ この目でいつもぼくのすること/ じっと見ていてくれるんだよ この詩を味わいながらふと思いました。 お母さんという部分を仏さまに変えてみたらと。 「これぼくのかいた絵だよ/仏さまの顔だよ/ ずいぶん目が大きいなあって一/ この目でいつもぼくのすること/じっと見ていてくれるんだよ」 お母さんの目も仏さまの目も同じ、深くやさしい目なんですね。 慈眼(じげん)といいます。 慈(いつく)しみの眼(まなこ)と書いて慈眼。 仏さまのおん眼のことです。 ご承知の通り仏さまのお眼は半眼(はんがん)です。 半眼とは、半ば自分自身のなかを見つめ、 半ば自分の外を見つめる眼のことです。 お母さんは子どもの内も外もお見通しですから、 仏さまと同じ慈眼の持ち主ですね。 もう一つ、朝日新聞に載った小学生の詩を紹介しましょう。 お母さんの目にわたしがいた/わたしはお母さんの目に/ すいこまれるのだ/だからいつも お母さんといっしよだ/目の中は、とてもあたたかい/ まるで春のようだ
五月の第二日曜日は母の日です
◎ 母の日 アメリカで、アンナ・ジャービスという信仰心の厚い婦人が、亡き母親の思愛をしのぶしるしに、友だ ちを招いてお茶の会を開き、カーネーションを胸につけて出席した。のちアンナは母の遺産十万ドルを もとに「母の日」を定め、この運動を始める。このアンナの熱意に動かされ、1914年、アメリカ議 会は五月の第二日曜日を「母の日」と定め、世界各国へと広がっていった。
 

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