これから申します言葉を、よく聞いてみてください。 重いものは軽く持て軽いものは重く持て 何だか、おかしな言葉ですねえ。 「重い石を軽く持てったって、持てるわけねえじやねえか」 「軽い石をわざわざ重く持つこともねえだろうよ」なんていう声が、 どこからか聞こえてきそうです。 さてここでいう重い軽いは、石とか荷物ではないのです。 あなたの心のなかにある悩みやわだかまりや不安…つまり心の荷物ですね。 物ごとに対する考え方や心の持ち方をいっているんですね。 これは重大なことだからと、身も心もがんじがらめになって悩んでいると、 かえって重大さのほんとうの意味を見逃してしまいます。 そんなとき、いっとき気をゆるめて頭のはちまきを解き、肩の力を抜いて 広い心で見直してみることも大切です。 その反対に、こんなことは簡単簡単と片づけがちな小さな問題を、 一瞬ギュッと身も心も引き締めて眼をすえて見つめてみる。 すると、とんでもない重大さに気づくこともあります。 心の悩みや不安、こだわりなどはだれもが持っています。 日も夜も明けないくらい悩むこともあります。 こんなときにもこの言葉を思い出してください。