特設ページ〜震災と復興
カウンターは2011.0330から
 
2011.0330新設、2011.0907更新

東日本大震災
 
津波シュミレーション〜リンク
東日本大震災の津波シュミレーション
(東京大学地震研究所 古村孝志教授による)/YouTubu
同上動画ファイル(東京大学地震研究所 古村孝志教授による)
東京大学地震研究所広報ページ
 
津波防災の注意点
(2011.0526up)
 
●防潮堤の基準点
 自治体は防潮堤がある。といいますが、そのスペックに注意が必要。防潮堤の高さは、海抜0メートルからでは無く、その場所の最低潮位(一番の引き潮)からの高さなのです。
 それに対して過去の地震津波の到達高さと言うのは、陸地上の標高です。
 なので、地震津波の到達高さ5メートルに対して、防潮堤の高さ6メートルといっても、最低潮位がマイナス1.5メートルであれば、津波の方が高くなります。
●地震による沈下
 今回の東北では宮城県で80cmの地盤沈下がありました。これは地震によるもので、沈下は津波が到達する以前に起こります。その分もスペックに必要となります。すでに高知県では南海地震で2mの地盤沈下が起きると想定し、防潮堤では防ぎ切れないので、破堤を想定した計画を立てつつあります。
●つまりは、防潮堤はあくまで大潮に対処するための設備であることが多く、延長何十kmかあるなら、地震で壊れる箇所があるでしょう。津波に対しては、破堤あるいは越堤するものとして、防災計画する必要がありそうです。
 
西日本大震災
 
 「東日本大震災は千年に一度のレベルで起こる連動型地震である」と報道されていますが、昨年(2010年の防災の日)の訓練では、連動型地震を想定して行われましたが、その発生頻度は300年に一度で、前回発生は1707年で「宝永地震」といいます。
 つまり西日本でも、同程度の地震が起きても不思議はありません。
 宝永地震(ほうえいじしん)は江戸時代の宝永年間に起こった、東海地震・東南海地震・南海地震の3つが連動した地震で、高知と大分で20m近い津波の記録があります。
 大阪でも通天閣(標高2.3m)のすぐそばの、真田幸村終焉の地という安居神社(地図上の標高5〜9m)まで津波が来たことが記録されています。大阪市内の堤防高さは3.9〜5.3m(大阪湾最低潮位+5.2〜6.6m)なので、津波は木津川堤防を乗り越え、南海本線のガード下から溢れ、通天閣付近は3mの水底という計算になります。すぐ東の丘上の聖徳太子時代からある四天王寺はなるほど好立地です。
 宝永地震には大きなおまけがあって、地震の翌日には富士山のマグマ溜りに近い、富士宮市付近を震源とする大きな余震が発生し、48日後に富士山の宝永大噴火が起きています。
 今回の東日本大震災の復興できるまで待っていただきたい。なんだか小松左京の「日本沈没」に、現実が近寄ってる気がします。
 
関連リンク
宝永地震/ウイキ
東海・南海・東南海連動型地震/ウイキ
津波被害予測
/防災ソリューション〜構造計画研究所
南海地震について/高松気象台
1946.12.21、南海地震の津波再現シミュレーションの動画あり
岡村土研
/岡村眞教授(高知大学理学部)
南海・東南海・東海地震の連動発生による強震動と津波
/古村孝志(東京大学地震研究所)
南海地震 対策はどうか(1)/四国新聞社
〜瀬戸内海の津波規模等について
徳島県の災害記録/徳島気象台
宝永大噴火/ウィキペディア
佐伯市養福寺/グーグル地図
寺の石段の上から3番目まで浸水
安居神社/ウィキペディア
大阪市天王寺区逢阪1丁目3-24
安居神社付近/国土地理院電子国土ポータル
茶臼山から真北の鳥居マーク
OP(大阪湾最低潮位)/ウィキペディア
ちなみに大阪の大潮はOP+2.1mなので、
大潮時の波高は更に+0.8m
TP(東京湾平均海面)/ウィキペディア
全国の標高の基準となる海水面の高さ
巨大津波が都市を襲う〜東海、東南海、南海地震 /NHKスペシャル
2011.0907深夜再放送
 
 
東京の防潮堤
 
 東京の想定津波高さ2mなのですが、東京都港湾局のHPを見ると、津波に立ち向かうはずの防潮堤はあくまで高潮に対処するための施設のようで、高潮時期に津波が来た場合の事は設計に入ってるようには見えません。
 東京湾の水門は、東京都港湾局の管理する19水門。江東治水事務所管理の水門。国土交通省関東地方整備局が管理する水門があるそうです。
築地川水門を通る水上バス「龍馬号」
 
関連リンク
築地川水門/東京都港湾局
水門のしくみ/東京都港湾局
江東治水事務所
 
 
津波からの復旧〜奥尻島

北海道、函館の近く、日本海に浮かぶ奥尻島は北海道南西沖地震で津波被害に会い市街地壊滅の被害に会いました。
・居住地は高台に移転
・港には人工地盤を作って、逃げられる場所を用意する
という大規模な対策をして復旧しました。
東北関東大震災被災地のうち、女川・陸前高田などのリアス地形地、気仙沼大島などは、防潮堤では、次の震災に耐えられないので、被災した市街地は公園化し、このような対策が必要でしょう。
ということで、リンクを提示します。
*2011.0402奥尻町の職員が山田町に派遣されました。
 
 
関連リンク
奥尻町の防災対策・津波対策
奥尻町HPの人工地盤
南西沖地震の"津波"の島
防災のHP「震災発」
日本の海紀行
人工地盤など写真で見れます
 
北海道南西沖地震
1993年(平成5年)7月12日午後10時17分12秒、 奥尻町北方沖の日本海海底で発生した地震。
マグニチュードは7.8、推定震度6(烈震)
津波の高さ(波高)は、稲穂地区で8.5m、奥尻地区で3.5m、初松前地区で16.8m。
最大遡上高は、藻内地区で30.6mを記録。
関連リンク
北海道南西沖地震 /ウィキペディア
北海道南西沖地震 /防災システム研究所
 
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