セレーネ・セイレーン
 
とみなが貴和(きわ)作 1998年9月5日初版、
講談社X文庫ホワイトハート とA−01
イラスト:楠本祐子 ISBN 4-06-255363-5
 
 
ソフトウェアを科学者カリに、
ハードウェアをエンジニアJ・Jによって
与えられた人間型ロボット「ドーン」。
月面版「人工知能は感情を持つか」物語。
 
女性向け作品の多いホワイトハート。
ここにも、いいSFがありました。
 
日常の変化に乏しい、月面開発第6基地(豊かの海基地)。
死ぬ程退屈な基地生活が原因の神経衰弱患者に
悩ませられる基地の医師メグが求める
多様な社会構成を実現させる「基地のこども」。
メグが基礎構造としDWロボットを提供し、
J・Jが徹底した改造を施してボディーを作る。
そこにカリ博士のネット自動検索ソフト、電脳秘書
として開発された「エージェント」が収まり、
「ドーン(DAWN)」と名付けられる。
人口知能が感情を持つ過程。さらには、
ロボット3原則との絡みも描き込まれ、
1か月に1度の月の昼夜も顔を出す作品です。
DWロボットを基礎構造としていますが、
プロジェクト・ゼロとは逆側からの描写。
第5回ホワイトハート大賞佳作受賞作。
 
他の作品は推理系 「EDGE」1999.1005
  ISBN4-06-255435-6
「EDGE2 三月の誘拐者」2000.0605
  ISBN4-06-255476-3
「EDGE3 毒の夏」2001.04
  ISBN4-06-255533-6
「夏休みは命がけ! 」2002.0801
  ISBN4-04-427901-2
「EDGE4 檻のない虜囚」2004.0805
  ISBN4-06-255742-8
「EDGE5 ロスト・チルドレン」2006.0905
  ISBN4-06-255906-4
「三月の誘拐者」2007.01
  ISBN978-4-06275-617-4
参照作品
ヴァーチャル・ガール:エイミー・トムソンの作品。1994年10月15日初版、ハヤカワ文庫 ISBN 4-15-011079-4 。人口知能の開発が禁じられた近未来のアメリカで、コンピュータの天才アーノルドが自らの伴侶にしようとして作りあげた、ヘテロクロミアの美少女ロボット「マギー」の物語。
1995.5.1〜5.12にNHK青春アドベンチャーでラジオドラマ化されています。(10回)
脚本:吉田玲子 演出:芦田 健・川口泰典
出演=こだま愛:マギー、古田新太:アーノルド、橋本 潤、海津義孝ほか
DAWN:夜明け、あかつき、黎明。
マキャフリー、竜の夜明け( DragonsDawn )のDawn
プロジェクト・ゼロ:石川英輔作、1988年9月10日初版、ハヤカワ文庫JA276 ISBN 4-15-030276-6 。
世界有数の産業用ロボット製造メーカー、アマノ技研の女性型セックス用アンドロイド開発プロジェクトを描いた作品。アンドロイドに対する人間側の反応の変化を追っている。
 
活字倶楽部2000秋号(雑草社)に
インタビュー記事と顔写真が出ました。
セレーネの続編期待できそうです。

講談社のキャンペーンで図書カードいただきました。
とうぜん、とみながさんです。


関連リンク

EDDGE following/作者本人のページ(New)
セレーネ・セイレーン/講談社紹介ページ
エイミー・トムソン/シカゴコム2000
 
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