軽巡洋艦フィアレスは猛女ヘンプヒルの策によって改造されましたが、第1次大戦当時、そんな艦が英海軍にありました。 その名は大型軽巡洋艦「フューリアス」(激烈な) 名前も似ているので、これが元でしょう(^^;) 第2次大戦中「フィアレス」という駆逐艦も あったのですがモデルは「フューリアス」 のような気がします。 | |
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1915年、英海軍省第1本部長フィッシャー元帥の主張で3隻の軽巡洋艦が作られました。 カレイジアス、グローリアスの2隻が15インチ、そしてフューリアスが18インチの巨砲を主砲とした1万9千トンの艦です。 31.5ノットの高速艦ですが、装甲が砲塔まわりこそ7〜13インチあるものの、舷側部わずか3インチという、対軍艦の砲戦を目指したものではなく、沿岸砲撃を目的とした艦として作られました。(戦艦だと装甲13インチくらい) 軽巡洋艦とはいっても、かなり大きいです。旧日本海軍の重巡洋艦が1万5千トンですから。 |
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竣工はしたものの、発砲時の振動・爆風はすさまじく、わずか6ヶ月で前後2門のうち、艦橋に近い前部の18インチ主砲は撤去され、偵察機用の飛行甲板が設置されました。 ちなみに、18インチ砲を搭載した艦はこの艦以外には、日本の大和・武蔵だけで、両艦に関する本には発砲時に甲板上にいると爆風で内臓が破裂するなどとかかれていたとおもいます。 撤去された18インチ砲はさらに小さな砲艦(モニター艦)ジェネラル・ウルフ号とロード・クライブ号に搭載され、実戦で85発打ったらしいです。まともに打てたのか?(^^;) |
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大戦末期のドイツ沿岸に対する砲撃に実際に運用され、1次大戦後は、1921〜25年に空母に改装され、そのまま第二次大戦を戦い抜き(ともに空母に改装されたカレイジアスはUボートに、グローリアスは独戦艦により撃沈)、1948年解体されました。 |
排水量 | 19,513トン |
兵 装 |
18インチ40口径砲×2 5.5インチ砲×10 3インチ高角砲×5 魚雷発射管×6 |
装甲帯 | 3インチ |
出 力 | 94,000馬力 |
速 力 | 31.5ノット |
竣 工 | 1917年 |
● | 天翔艦隊/天翔さん(相互990630) 第3艦隊にフューリアスの艦影があります。 |
● | 赤色葡萄酒艦隊/柴崎薫戦隊司令官 「艦隊広報室」〜「英国に行ってきました!」に実物の フィアレス(ドック型揚陸艦)が掲載されています。 |
● | F級駆逐艦(New200108) 第2次大戦中同名の駆逐艦があったようです。 ピンダース兵曹さんに教えていただきました。 |