文化財保護法50年記念 日本国宝

東京国立博物館 2000年3月26日(日)観覧


混雑することは分かりきっていたので、開場(9:30)前に並ぶため、朝9時に上野駅到着。駅構内のチケット売り場で入場券を購入するべく開店を待つ。
9時20分にチケット窓口オープン。この窓口で発売のチケットはいつも前売券の値段なので、期待していたのだが、今展では割引はなしとのこと。少々ショックを受けるが、気を取り直して東博にラッシュ。
東博到着、すでに門は開いている。遅れをとったか。しかし、入場券発売窓口は長蛇の列で、駅で買っておいてよかったと、少し勝ち誇った。

会場は新築の平成館。初めて入った。

東博平成館

まず、正面階段裏のコインロッカーにカバンを預けてから観覧する。
コインロッカーそばにいた女性の係員に昨日の初日の入場者数を聞いてみたら、なんと70,000人も入ったとのことだった。

2階全体が今回の国宝展の会場となっている。
会場は左右両翼をそれぞれ大きく3室に分けて、左の翼は絵画・書跡中心、右の翼が工芸・考古・彫刻となっている。出展目録は公式サイトを参照されたい。
まだ開場して間もないので人が多くなかったが、ゆっくり絵を観ていると徐々に混雑してきた。そこで、途中をかっとばして先の方の比較的空いている作品から観る作戦に転じる。これが奏功して、志賀島の金印など、小さなものもゆっくりと観ることができた。

会場を3周くらいして、11:45に観覧終了。東洋館脇の精養軒でハヤシライスを食す。精養軒が食券制でなくなっていたのには驚いた。
食後、本館をぐるっとまわる。本館は、陳列ケースの修理とかでほとんどの部屋が閉鎖中。いつもは多く置いてある国宝も、国宝展に持っていってしまってわずかに2つだけだった。
本館と平成館は1階が通路で繋がっている。平成館に再び戻り、1階の「日本列島60万年」という展示を見た。解説豊富、展示もただケースに収まっているだけではなくて、たいへん見やすい・わかりやすい。だが、ともすれば地方の民俗博物館のようにも見えるのだった。
鳥獣人物戯画の布製ブックカバー(¥1,000)を買って帰路についた。展示替えの関係であと2回は来ることになるだろう。図録購入は今回は見送ることにした。

東博本館とカンヒザクラ

今回は、文化財保護法50年記念ということだが、10年前、やはり文化財保護法40年記念で同じ読売新聞主催の「日本国宝展」が開催されていた。当時の図録を見ると、正確に数えたわけではないのだが、出展作品は今展と半分以上は重複するのではないかと思う。

印象に残ったもの
志賀島金印(はじめて見た)、円成寺大日如来(チケットの仏像)、平家納経、吉備大臣入唐絵巻、土佐日記、飛青磁花生など。仏像は数は少ないが、大きくてよいものばかりだった。