お気楽極楽わがままTALK

- Vol 10 -

- 「サポーター」と「フーリガン」 -

〜 ‘熱い’が‘イタイ’にならないように… 〜



スポーツのファンは熱い人が多いですよね(^^)
サッカーで言うと…、サポーターはよく、監督状態で、スタメンからフォーメーション、戦術まで「オレだったらこうする」みたいにアツク語り合ったりして盛り上がったりします。
野球で言うと、打順予想とかね(^^)。スポーツってそういうのが一つの大きな楽しみだったりしますよね。
それは全然いいと思うんですよ。強制や押しつけでなければ(時々それでもアツクなりすぎてケンカになったりするから気をつけないとね;;)。

だけど、問題は、実際が自分の理想通りにならなかった時にどういう行動をとるかだと思うんです。

いくら不満だからといって、物を投げつけたり、暴動を起こしたり…。
そうなると、それは、もうサポーターじゃなくてフーリガンです。
それは「チームのためを思って」ではなく「自分の思い通りにならない不満を晴らしたい」だけだと思うんですよね。
そして、さらに、それで暴れていると、便乗してただ騒ぐだけが目当てな人まで寄ってきたりします。
そして、結局応援するどころか、迷惑かけることになってしまいます。
(サッカーって、サポーターが事件を起こすとチームに処罰が下ったりするんですよ;;)
フーリガンにはなりたくないです。

タレントのファンも同じかなって思うことがあります。
もしかしたら、好きなタレントさんが、自分の思い通りの方向に行かないことがあるかもしれません。
でも、それで不満があったとしても、誰かやどこかを攻撃するようなことはしたくないなぁって思います。
「やだぁ〜〜」って言うのは構わないけど「きっとあいつのせいだわ。あいつが悪いのよ」って決めつけて批判するのや、個人の価値観で「間違ってる」って絶対的に決めつけるのは危険だと思うのです。

不特定多数の人の前に何かを出すという表現者にとっては、様々な反応もある程度は覚悟してると思うし、全てに受け入れられるとも思っていないでしょう。
好き勝手にいろんなことを言われるのも仕事のうちかもしれません。
嫌だと思ったら「嫌だ」という感想や意見を届けるのも大事だと思うし、そういう声を聞くのも大事だと思います。

だけど、自分の意見が通らなかった時に、「こんなに嫌だと言ってるのに」って言う自分の感情や感性の押しつけは、表現者にとっては脅しにもなりうる怖いものだと思います。
TV番組や芸能人のように、大勢に身を晒してる場合、そういった抗議や苦情はたくさんあるようですが、「どうして自分の意見が通らないんだ。それはおかしい。間違ってる。」といった、思い入れが強すぎるがゆえの「相手のため」といって、自分こそが正義だと信じて、過激な論調のものはとても危険です。

先日も、あるTV局に番組に対する苦情を言ったのに、自分の意見を無視されたと思った人が、延々尋常じゃない量のFAXを送り続けていて逮捕された事件がありましたが、封筒爆弾や、そこまでいかなくても、小さなものでも、そういった事件は少なくありませんのでシャレになりません。
そういう行動に移すまでいかなくても、気をつけたいものです。
マスコミや芸能界などで仕事をしている人達は、ファンの思い入れが強ければ強いほど、常にそういう恐怖も感じています。
あくまでも、一つの意見として…というのを忘れずにいたいです(^^)

今は、ちょっとしたことですぐに苦情とか抗議があって、どんどん何もできなくなってきてしまってます。
苦情を言ったりするのはいいと思うんですよ(^^)。大事なことです。
だけど、それを聞いてどう判断・決断するかは本人次第です。
それでも納得できなかったら、しかるべく正統な手段に出ることもあるでしょう。マスコミや芸能界で働く人達は、それも覚悟の上で仕事してると思います。
だけど、力尽くや暴言で押しつけるのは危険だと思います。
大勢の人の前に何かを出すという表現者にとっては、その道を断たれてしまうことも多いです。
ちょっと怖いことだな…と思います。

どんなに、要望を言っても通らないこともあるもんです。
正反対の意見がある時、片方が通ったらもう片方は通らない…単純なことですよね。
自分が嫌いなことでも、それを好きだと言う人もいるんですから(^^)
そして、それは多数決でもなく、本人が選ぶ道だと思うんです。
それで失敗したとしても、降りかかってくるのは私達にではなく本人にですし、責任とるのも本人です。
私達の人生じゃありません。彼らの人生です。

お仕事もスタッフも選ぶのは私達じゃないですし、ただ、「こういうのが見たいなぁ〜」「これはちょっとやだな〜」って声をたくさん聞いて、決めるのは本人達と周りの方々で話し合って決めるでしょう。
だから、私達に出来るのは、その声を届けることかなぁって思います(^-^)
そこから先は、本人やプロに任せましょ(^^)
少なくとも、直接本人と会話をもって、私達よりは本人のこともよく知ってるし、また本人もいやだったら直接言えるわけですから。

ただ、その結果、もしかしたら、自分の嫌いな方向にいってしまうこともあるかもしれません。
でも、だからといって、それが「悪い」とは言えないでしょう。
「好き」「嫌い」「嬉しい」「嫌だ」はあっても、「いい」「悪い」「正しい」「間違ってる」は誰にも決められるものではない気がします。

#個人的に思うのは、26歳にもなる成人男子がやってるお仕事には自分で責任もってやるでしょう。お人形じゃないんですから(^^;;。
それで、自分で判断した結果は自分にかえってくるわけだし、もしも、見る目がなかったり、自分で選べないとしたら、それも、今の本人の実力でしょう。
そんな中で、今、自分に出来る事、やりたい事、やらなけらばいけない事、やらせてもらえる事…を一生懸命やってるんだと思います。
芸能界に限らず、みんなそうやって仕事や生活や勉強してるんだし(^^)
本人の感性や価値観、やりたいこと、希望する方向性、考え方…は本人のものであって、私達が「こうするべきだ」みたいに押しつけるものでもない気がします。

何もわからない私達が、勝手な憶測や思い込みでわかってる気になってそこまで首をつっこむのは、ちょっと行き過ぎかなぁ…って思うことがあります。
思い入れが強すぎると、そこのところの距離感を見失いがちだと思うんですが、私は、それはちょっと怖いな…(^^;;と思うんです。
たとえば本当の母親であっても、本人飛び越えて、「うちの息子にこういう仕事はさせないで」なんて言ってこられたら、普通、引いちゃいますよね(^^;;;

彼らの人生ですもんね(^^)
……って思う(^^;;


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